牛乳,賞味期限,開封前,開封後

賞味期限切れの牛乳は飲める?
 

毎日飲む習慣を持つ人も多く、またさまざまな料理にも使える牛乳。冷蔵庫に常にストックしているという人も多いのではないでしょうか。買いだめしておいてうっかり賞味期限を切らせてしまった! ということも起こりがちです。賞味期限切れの牛乳は捨てるのももったいないし、一方で飲んでしまうのも少し躊躇ってしまい、扱いに悩みます。

賞味期限が切れた牛乳はいつまでなら飲んでも問題ないのでしょうか。未開封の状態と開封後では賞味期限の捉え方も変わってきます。この記事では、食品の賞味期限や消費期限の基本から、賞味期限を切らしてしまった牛乳を飲む場合の判断基準、牛乳の適切な保存方法、余った牛乳を大量消費できるレシピをご紹介します。

<目次>

そもそも賞味期限・消費期限とは?

はじめに、食品に表示されている賞味期限や消費期限が示している意味を確認しましょう。

賞味期限:「おいしさなどの品質が変わらずに食べられる期限」の目安。期限が1日でも過ぎたらすぐに食べられなくなるわけではない。期限は、食品の袋や容器を未開封のまま、表示通りの保存方法に従って保存した場合に限られる。消費期限に比べ、傷みにくい食品に表示されている。

消費期限:「安全に食べられる期限」。期限を過ぎると安全性が担保できない可能性があるので食べることは推奨されない。賞味期限同様、期限は食品の袋や容器を未開封のまま、表示通りの保存方法に従って保存した場合に限られる。

どちらも未開封のまま、表示通りの保存方法に従って保存した場合に安全性やおいしさが守られる期限であり、一度開封してしまうと表示された期限は無効化されます。開封後は期限に関係なく早めに食べましょう。

また牛乳には、基本的には「賞味期限」が表示されていることが多いです。これは、超高温瞬間殺菌法(UHT法)という殺菌効率の高い加熱殺菌法で製造された牛乳に表示されています。一方で、比較的殺菌効率が低い低温殺菌で製造された牛乳には「消費期限」が表示されていることがあります。

出典:
農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
一般社団法人日本乳業協会(http://www.nyukyou.jp/
 

賞味期限切れの牛乳はいつまで飲める?

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未開封の状態と開封後では牛乳の賞味期限の判断基準が変わる

 

消費期限と賞味期限の違いを確認したところで、次に賞味期限切れの牛乳の飲用について見ていきます。うっかり賞味期限切れの牛乳を飲んでしまった場合でも、安全性に問題がないこともあります。

■未開封の場合
未開封の牛乳の賞味期限に関しては、基本的な賞味期限の考え方からもわかるように、1日2日過ぎたからといってすぐに安全性に問題が出てくるわけではありません。ただし、表示通りの保存方法に従って保存していたかどうかも確認することが大切です。

一般的な牛乳は製造日の翌日から1週間後の日付で賞味期限がつけられますが、原料から製品に至る製造工程において、徹底した衛生管理を行う「ESL製法」で製造された牛乳は、製造日から14~20日後の賞味期限がつけられます。牛乳を一度にたくさん購入してストックしておきたい方はESL製法でつくられた牛乳の購入もおすすめです。

■開封後の場合は要注意
開封後の牛乳は表示の賞味期限が無効となっているため、安全性を確認するには開封した日から何日経っているかに注目する必要があります。基本的な賞味期限の考え方の通り、牛乳の賞味期限は未開封の状態で冷蔵保存した場合に品質が保たれる期限です。開封後は賞味期限に関わらず、2日~3日で飲み切ることが推奨されます。

開封した日から5日以上経っている場合の飲用は注意したいところです。安全に飲める牛乳かどうか、確認したいポイントを次で説明します。
 

飲むべきではない牛乳の特徴

牛乳は一度開封すると賞味期限にかかわらず品質が徐々に劣化していきます。賞味期限が大幅に過ぎた牛乳や、開封してから日にちが経過した牛乳が安心して飲めるものか判断する際に確認したいポイントをいくつかご紹介します。以下に当てはまったら飲むのは控えましょう。
 
  1. 目視で確認した際に、分離が見られたり、ブツブツができている
  2. 匂いを嗅いだ際に、通常と異なる匂いがする
  3. 口に含んだ際に、酸味や苦味を感じる(口に含むだけで、飲み込まないよう注意)
  4. 鍋で沸とうさせた際に、モロモロと塊ができたり、分離したりする(表面にできる膜は問題ない)

牛乳は品質の変化が起こりやすい食品です。少しでも長く品質を維持するために、保存のポイントを次で確認していきましょう。

出典:九州乳業株式会社(http://www.kyusyu-nyugyo.co.jp/contact/faq/index.html
 

牛乳を保存する際のポイント

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牛乳は開封すると徐々に劣化が進んでいってしまう

 

■冷蔵庫に入れる
飲むぶんだけコップに注ぎ、すぐに冷蔵庫に入れ10℃以下で冷蔵保存しましょう。基本的なことですが大事なポイントです。冷蔵庫のドアを長く開け続けることも控えましょう。

また冷蔵庫のドアポケットは開ける度に外気にさらされやすい場所でもあるため、開封前の横にして置ける状態のときは仕切り棚のほうで冷蔵するのもおすすめです。ただ、冷気が直接当たる箇所に置くと凍ってしまう場合があるので気をつけましょう。

■菌が入らないように密封する
牛乳は開封後に周囲から細菌が入り増加すると品質が劣化してしまいます。開封後もなるべく密封を心がけましょう。開封口を必要以上に触りすぎないことや、直接口をつけて飲まないようにすることも細菌の混入を防ぐために気をつけたいポイントです。

■加熱処理する
世界保健機構(WHO)が発表した「食品をより安全にするための5つの鍵」によると、食品を70℃の温度で30秒加熱すると殺菌され、安全に食べられることが確認されています。牛乳の開封後の細菌が気になる方は加熱調理して摂るのもおすすめです。

ただし、劣化が進んだ状態の牛乳も加熱すれば問題ないということではないので要注意です。先述したように、加熱した際にモロモロと固まったり分離したりといった状態が見られた場合は飲用は避けましょう。

出典:(公社)日本食品衛生協会(http://www.n-shokuei.jp/eisei/sfs_5key.html
 

牛乳は冷凍保存できる?

■牛乳の冷凍保存は推奨はされていない
保存可能期間を伸ばすために食品を冷凍保存する方は多いと思います。

牛乳も冷凍すれば品質の劣化の速度を低下させると考えられそうですが、各製造メーカーからは推奨されていません。牛乳は冷凍すると水分・たんぱく質・脂肪分などが分離してしまいます。解凍して飲んでも問題はありませんが、水っぽく、味がまずくなってしまいます。

どうしても牛乳を冷凍保存したい場合は、加熱調理に使用する前提で冷凍したり、ホワイトソースなどの形に調理してから冷凍したりという方法で保存するのがおすすめです。

■冷凍保存する場合の方法
牛乳を冷凍する場合は、細菌による劣化を防ぐためにも開封後すぐや、賞味期限内の鮮度が高いうちの冷凍を心がけましょう。酸化させないようにジップ袋などで密閉冷凍するとよいです。

牛乳は匂いが付きやすいので長期間冷凍庫に入れておくと他の食品の匂いがついてしまうので冷凍しているとはいえ、早めに使い切るのがおすすめです。

参考:株式会社秋川牧園(https://www.akikawabokuen.com/columns/10599/
 

牛乳が余った際に使える牛乳消費レシピ

■トーストやパンケーキに! 材料2つ、簡単10分ミルクジャム
牛乳,ミルクジャム

お好みでシナモンやバニラを加えてもおいしい
 

牛乳1カップ(200ml)ときび砂糖大さじ2だけでつくれる簡単レシピ。中火で沸騰しないように注意しながら、とろみが付くまでかき混ぜながら煮詰めるだけで完成です。

▽参考記事  
■ゼラチン不使用! レンジで簡単いちごの牛乳プリン
いちご,牛乳プリン

いちご以外にも季節のフルーツで好みに合わせてつくれる
 

ゼラチンの代わりに片栗粉を使用する牛乳プリン。いちごソースも牛乳プリンもレンジでつくる簡単レシピです。いちご以外にもお好みのフルーツでつくれます。

▽参考記事
■アスパラとベーコンの簡単ミルクスープ
アスパラとベーコンのミルクスープ,牛乳

朝ごはんにもぴったりのミルクスープ
 

アスパラガス、玉ねぎ、ベーコン、小麦粉を炒め、牛乳とチーズで煮込むだけの簡単ミルクスープ。栄養もしっかりとれておすすめです。

▽参考記事
■味噌と牛乳の鍋焼きパスタ
味噌,牛乳,鍋焼きパスタ

野菜はあり合わせのもの、ささみはベーコンやウインナーに変えてもOK
 

少し変わり種、味噌と牛乳でつくる鍋焼き。野菜やお肉をたっぷり煮込めば栄養満点ごはんの出来上がり。牛乳の大量消費にもってこいです。

▽参考記事  

安心して牛乳を飲むために賞味期限を適切に理解しよう

牛乳はそのままでもおいしく、またさまざまな料理にも使えるのでストックしておきたい食品の一つ。適切な保存方法や、未開封と開封後の賞味期限の違いなどが理解できていると安心です。その他の食材の賞味期限や消費期限にも気をつけてみると、冷蔵庫の整理にも役立つかも知れません。

監修:管理栄養士 一政 晶子

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。