見た目改善にはきりがない! 後悔しないための心の持ち方とは
見た目の改善にこだわってもきりがない! 上手に折り合いをつける方法とは?
見た目に自信がない自分を楽にするポイントについては、「顔・見た目に自信がない…容姿コンプレックスから自由になるには?」という記事でお伝えしました。今回は、見た目の改善に取り組む際に心がけたいメンタルマネジメント、というテーマで解説したいと思います。
実際に、見た目の改善にこだわると、きりがありません。一つ改善すれば他のパーツが気になり始め、次々に手を入れたくなってしまいます。このようにして、化粧品、医療、サロン、ダイエットなどに次々お金やエネルギーを投入していくことで、生活面でもバランスを崩してしまうことがあります。
見た目に磨きをかけたいと思うなら、自分の心のありようにも向き合うことが大切です。その具体的なポイントとして、次の3点を意識していただければと思います。
1. 自分の顔や体をいたわりながら、自分とじっくり対話してみよう!
「自分が好きになれない」……その思いから見た目の改善を試みても、永遠に満足することはできないと思います。なぜなら、見た目には「自分らしさ」が宿っているからです。「自分らしさ」を肯定的に見つめ、活かす方法を考えることが、「自分を好きになる」ためには必要です。そのためにも、「毎日頑張っている自分」をねぎらうことはとても大切。顔や体に手を当てながら、「今日も頑張ってくれてありがとう」などと自分にやさしく声をかけ、労わってみてください。
すると、「私の顔ってよくよく見ると、親しみやすい感じかも」「私の肌は色黒というより小麦色。だから、健康的に見えるんだなぁ」などと、自分の良いところに気づき、自分を好きになるきっかけが生まれます。このように、自分の体とじっくり対話をすると、自分らしさを活かしたいという思いが湧いてくると思います。
2. コンプレックスから「魅力」を発掘しよう!
自分の“強み”がわかりにくいなら、自分の“コンプレックス”を別の方向からみつめてみるといいかもしれません。「短所」にしか見えない特性も、見方を変えれば「長所」になるものです。たとえば近年、白髪は「グレイヘア」と言われるようになり、年齢を重ねた人の価値であると考える人が増えてきました。長年、白髪は老化現象であり、多くの女性が隠そうとしてきました。しかし、年齢を重ねた魅力の象徴として生かしていこうという考えが広がり、白く変わっていく髪の美しさを楽しもうとする人が増えています。
このように、「コンプレックス」と感じていた部分を肯定的に再評価することこそ、自分の魅力を発見するために大切な視点です。コンプレックスをなくすことばかりを考えるのは、個性を消すのと同じことかもしれません。ぜひ、コンプレックスに思っている部分こそ、「強み」に変えられないか、考えてみましょう。
3. ほめられた言葉のなかに「自分らしさ」を見出そう!
自分自身を否定的な目で見ても、長所に気づくことはできません。なぜなら、人には「確証バイアス」という考え方の偏りが生じやすいからです。「確証バイアス」とは、自分の信念に合致する情報だけを集めてしまう考え方のくせのことです。たとえば「自分は醜い」と思い込んでいる人は、いくら他人からチャームポイントをほめられたとしても、その言葉をなかなか信じることができません。逆に、たった1回けなされただけで「やっぱり私は醜いんだ」と確証を強めてしまいます。
確証バイアスに振り回されないためには、他人にほめられたときに、その言葉を素直に受け止めることが大切です。「切れ長の目が知的に見える」「色白だから淡い色のシャツがよく似合う」。このように、人は他人の良い部分に気づくと、しばしば言葉で伝えてくれるものです。
ほめられた言葉は、手帳などに書き留めておきましょう。そのときには信じられなくても、メモが溜まると、他人からよくほめられるポイントは自分の魅力なのだと、気づくようになるでしょう。
自分の見た目を好きになれず、改善したいと思っている場合、ぜひ上記の3点についてぜひ考えてみてください。頭の片隅に置いていただくだけでも、自分の活かし方が分かってくると思います。