顔・見た目に自信がない、気になる……それは「容姿コンプレックス」かも

容姿コンプレックスと向き合う方法

外見に自信が持てない……容姿コンプレックスとどう向き合う?

鼻が低い、目が小さい、顔が大きい、足が太い……そんな自分がイヤ! 自分の顔や体のパーツや全体に自信が持てず、いつも気になってしまう「容姿コンプレックス」。鏡を見る度にため息をつき、「もっときれいだったらよかったのに」「どうしてこんな顔なんだろう」などと、いつまでも考えてしまうものです。
 
容姿コンプレックスが強いと、他人がいくら「気にするほどでもないよ」「全然おかしくないよ」と言っても、聞く耳を持てなくなってしまいます。逆に、少しでも批評されたりすると(「濃い眉が印象的ね」「厚い唇がセクシーね」など)、ほめ言葉であってもそのパーツのことばかりを気にしてしまうものです。
 

容姿コンプレックスの要因になる3つの背景

容姿コンプレックスさえなければ、人生を楽しむことにもっと意識を向けられるはず。なのに、なぜこれほどまでにとらわれてしまうのでしょう? 理由は人それぞれですが、代表的なものとして次の3つが挙げられます。
 
1. 幼少期から言われ続けて、固定観念になっている
幼い頃から、親や周りの大人からたびたび容姿を批評されて育つと、とても長い期間、容姿にこだわりを持ち続けてしまうことがあります。たとえば、「お前は鼻ペチャだね」などと言われて育つと、大人になっても「私の鼻はみっともない」という思いから抜け出せなくなることがあります。
 
2. 思春期に容姿を冷やかされ、傷ついた経験がある
アイデンティティ形成が始まる思春期には、自分が同年代の子からどう見られているかをとても気にするようになります。こうした年代に、仲間や異性からなどから容姿のことを悪く言われたり、からかわれたりすると、そのとき言われた言葉が心の傷として、強く残ってしまうことがあります。
 
3. 青年期に容姿による差別を強く感じたことがある
きれいな人、かっこいい人ばかりが仲間内で人気を集めている、合コンや婚活パーティでちやほやされている、自分よりよい就職口を見つけている、仕事で取り立てられている。恋愛や就職に挑む青年期にこうした容姿による差別を強く感じると、「自分の不運は容姿のせいなのだ」と強く感じてしまうことがあります。
 

見た目の印象を決めるのは容姿だけ? 大切なのは表情、反応、しぐさ

容姿コンプレックスが強くなると、いくら「大事なのは見た目じゃない」などと言われても、気休めにしか感じられなくなってしまいます。実際に「メラビアンの法則」という有名な心理学の法則でも言われているように、視覚から受け取る情報は人の印象を大きく左右しているからです。
 
ですが、視覚的な印象は、容姿だけが決め手になるわけでもありません。むしろ、表情や反応、しぐさなどのインパクトの方が強く影響する場合も多いのです。つまり、容姿という“ハード”面に自信がなくても、表情、反応、しぐさなどの“ソフト”面の表現を豊かにしていくことで、他人に良い印象を与えることができる、ということです。
 
笑顔やほほえみを絶やさない、相手の目をまっすぐ見て話す、喜びや悲しみの表情を豊かにする、やさしい眼差し、共感的なうなずきで人を労る。このようなソフト面の表現を豊かしていくと、良い印象を与えることができるでしょう。
 

容姿コンプレックスの直し方・対処法……「自分づくり」で自分を変える

また、容姿コンプレックスを持つ人は、そもそも“自分全体”に対して劣等感を抱いていることが少なくありません。容姿は、自分を構成する要素の中でも、とりわけ自覚がしやすいものです。そのため、自分全体に対して漠然と感じている劣等感を容姿に集約させることによって、「この顔さえ変われば、この体形さえ変われば」と思い込んでしまうことがあるのです。
 
こうした場合、容姿以外の領域で時間をかけて自分づくりをしていくと、容姿コンプレックスから自由になれる可能性が高まります。特に、アイデンティティ形成に関係することで自分づくりをしていくと、自信を大きく伸ばすことができるでしょう。
 
一人前になるまでは、「石の上にも三年」の思いで修行に励む。キャリアアップのために、専門度の高い資格の取得に挑戦する。日本人としてのアイデンティティと精神性を高めるために、茶道や礼法を学ぶ。体を鍛えて丈夫な体作りをする。「自分の軸」となる生きがい(趣味、創作、社会活動など)をつくる。
 
このように自分づくりを積極的に続けていくと、活動そのもの、そして自分の内面の充実に意識が向けられ、自分を高めるごとに自信を感じることができます。すると、容姿コンプレックスを感じる機会は、相対的に少なくなっていくでしょう。
 

自分を心から愛するために、容姿コンプレックスに積極的に向き合ってみる

とはいえ、容姿コンプレックスが強い人の中には、既に上のようなソフト面の自分磨きや自分づくりにたくさん取り組み、それでもなお、容姿コンプレックスがなくならない方も少なくないと思います。それはやはり、容姿というハード面へのアプローチが、その人にとって避けて通れない「中核課題」なのだからだと思います。
 
そうであれば、自分の容姿にとことん向き合ってみるのもよいでしょう。美肌づくり、化粧、ダイエットなどの美容法を研究し、美容の専門家にも相談しながら、時間をかけて愛着を持てる容姿をつくっていく。こうして自分の容姿を大事にして磨いていくことによって、自分を心から愛することができるようになるかもしれません。
 
ただし、容姿の改善に取り組む際には、同時にメンタル・マネジメントにも取り組んでいかないと、容姿コンプレックスがより強くなってしまう可能性があります。そのことについては、次回お伝えしたいと思います。
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