裁ちばさみの使い方のポイント
裁ちばさみの基本的な使い方やおすすめブランド、また、裁ちばさみ以外の様々なタイプの手芸用はさみもご紹介します。はさみを使い分けることで、縫物・手芸が楽しくなります。
Index
裁ちばさみとは……布切はさみ、ラシャ切鋏と呼ばれることも
裁ちばさみとは、布を切るはさみのことで、メーカーによって呼び名が違います。- 裁ちばさみ
- 布切(ぬのきり)はさみ
- ラシャ切鋏(ラシャとはポルトガル語で毛織物の事をいいます)
- 裁断鋏
裁ちばさみの素材は大きく、ステンレスと刃物鋼にわけられ、価格の違いもあります。
- ステンレス
低価格帯から中価格帯
軽くて錆びにくいが、すぐに切れなくなるものが多い。高級ステンレスはよく切れるそう。 - 刃物鋼
全て同じ鋼で出来ている「全鋼」
中価格帯
外国製にこのタイプが多く、よく切れるが衝撃に弱くて落としたりすると折れてしまう。 - 付け鋼(二層鋼)
硬い鋼と軟らかい鋼を組み合わせたもの
高価格帯
日本刀を作る技術から作られている、職人技を活かした日本ならではのもの。しっかりとした重さで、耐久性がある。軽さを追求した、長く使っていても疲れないものもあります。
裁ちばさみ選びや使い方の大事なポイント
裁ちばさみは、スパッとした切れ味が大切です。切れないハサミで布地を切ってしまうと、生地を傷めたり伸ばしてしまう事になります。そのために気を付けておくことがあります。- 布以外を切らない
スパっとした切れ味を保つためにの、布以外の物は切らないようにします。また、何枚も布を重ねて切る事も切れ味が悪くなる原因となります。 - 落とさない
危険ですし、刃がずれてしまいます。裁ちばさみは、丁寧に扱うことが大切です。 - 刃の部分を素手で触らない
皮脂などの付着も、裁ちばさみの切れ味を悪くする原因です。 - お手入れをする
使い終わったらミシン油または専用クリーナーで裁ちばさみをお手入れします。
裁ちはさみで布を切る方法
布は、机や床の上に平らにおいて動かさず、切りやすい方向へ自分が動いてから裁ちばさみで切ります。大きな布を手に持って切ると、布が伸びてしまいます。必ず、平らなところにおいて切りましょう。
おすすめの裁ちばさみ
軽くて扱いやすいスタンダートなタイプ
伝統に裏打ちされた重厚なはさみ
左手用の裁ちばさみ
各メーカーとも、左利き用を取り扱っています。クロバー布切はさみ「プロ仕様」総左手用
庄三郎 裁ちばさみ 総左利 260mm 01-42
家庭科教材の子供用裁ちばさみ
小さな手でも軽くて使いやすく、安心のキャップ付きです。かわいいイラスト付きもあります。左利き用もあります。小中学校 家庭科教材用裁ちばさみ
小中学生 左利き用
裁ちばさみのお手入れ
- 使い終わったら、汚れなどをキレイに落とす
- ミシン油またはクリーナーで拭く
- 付属のケース等に収納し、錆びないようにする
- 次に使う時は、油やクリーナーをキレイにふき取ってから使う
裁ちばさみは自分で研ぐ?
裁ちばさみは、お手入れしていても、長く使えば切れ味が悪くなってきます。自分で研ぐよりも、専門の職人さんに研いでもらった方が安全で、長く使えるはさみになって戻ってきます。裁ちばさみはどこで買う?
裁ちばさみはじめ、布を切るはさみは、手芸店や専門店で販売しています。でも、店頭でお試しさせてもらえるところがほとんどありません。手芸のワークショップやお教室で先生が使っているはさみを使わせてもらったり、どこで買ったのか、どこのメーカーなのか聞いてみると良いかもしれません。
100円ショップでも裁ちばさみが売っていますが、切れ味がいいのは初めだけで、末永く使えるかどうかは分かりません。買ってみてスパッと切れなくなったら、紙専用のはさみにするのもいいと思います。
裁ちばさみ以外の様々な裁縫用はさみ
お裁縫の時に使うはさみには、裁ちばさみ以外に様々な種類があります。用途に合わせて使い分けると、作業がもっと楽になります。■にぎりはさみ、糸きりハサミ
昔ながらの、糸を切るはさみ
■細かい物を切る時に便利な手芸用のはさみ
糸を切る時や小さな布を切る際に便利なサイズです
■お裁縫以外に、編み物・お人形作りなどにも使いやすいハサミ
■カーブしたはさみ
刃先がカーブしているので、丸みのあるものが切りやすいハサミ
■ピンキングはさみ
ギザギザな形に切れる専用ハサミで、このほか波型に切れるタイプもあります。
フェルト手芸やラッピングに便利なステンレス製のハサミ です。
裁縫ばさみは、布以外を切らないようにし、きちんとお手入れをして、スパッとした切れ味を保ちましょう。お裁縫の相棒として末永く愛用してくださいね。
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