食事ダイエット

痩せるスープダイエット!野菜スープで作り置きもできるおすすめダイエット

【管理栄養士が執筆】野菜スープを使ったダイエットは、カロリーを抑えながらも満足感を得られるというメリットがあります。特に野菜スープは作り置きも出来ておすすめです。一方で、注意点も含め、ダイエットに役立つスープの取り入れ方を紹介します。

片村 優美

執筆者:片村 優美

食事ダイエットガイド

野菜スープダイエットで痩せる! 効果・野菜の選び方・やり方は?

ダイエットには野菜スープが痩せやすい? 作り置きもできておすすめ

野菜スープダイエットは作り置きもできておすすめ

スープは、ダイエット中に大活躍してくれます。いわゆる脂肪燃焼スープダイエットのほか、具材を野菜中心(トマト、キャベツなど)にしたスープ、または期間を1週間(7日間)や、夜をスープ食にするなど、さまざまなやり方が人気となっているようです(編集部調べ)。確かに、スープを使ったダイエットは、カロリーを抑えながらも、満足感を得られるというメリットがあります。一方で、気を付けるべきポイントはあるのでしょうか? ダイエットに役立つスープのとり入れ方を紹介していきます。  

「1週間脂肪燃焼スープダイエット」の有効性は?

いかにも痩せそうなネーミングですが、実際は?

いかにも痩せそうなネーミングですが、実際は?

まず初めに、スープダイエットの代表格である「1週間脂肪燃焼スープダイエット」について分析していきたいと思います。この脂肪燃焼スープは心臓などの外科手術の際に体重を落とす必要がある人のための食事だったものが、ダイエット方法として流行した、と言われています。その真偽は不明ですが、病院でも薦められていると聞くと、安心感があるような気もしますよね。
 
1週間脂肪燃焼スープダイエットは、野菜がたっぷり入ったスープを軸として7日間のスケジュールに沿って決められたものを食べていきます。
 
スープのレシピは次のとおりです。
【材料】
■キャベツ…1/2個
■玉ねぎ…大3個
■ピーマン…大1個
■セロリ…1/2~1本
■チキンスープの素…1個
■ホールトマト…1缶
 
【作り方】
(1)野菜を一口大にそれぞれ切る。
(2)大きな鍋に1の野菜とチキンスープの素、ホールトマトを入れ、水をひたひたにしたところで10分程度火にかけて、あとは好みに応じて野菜が柔らかくなるまで煮る(長時間煮込む場合は、途中で減った水を足してください)。
(3)最後に、塩、コショウ、好みに応じてカレーパウダー、チリソースなどで味付けをする。
 
スープは好きなときに好きなだけ飲んでも良いということなので、このレシピの分量は何日分と決まっているわけではありません。

また、脂肪燃焼スープを取り入れた1週間のスケジュールは、スープ+果物、スープ+牛肉というように日によって指定の食品が変わります。スープだけを食べ続けるというわけではなく、他の食品も摂りながらダイエットができるというのは安心ですよね。

このように、脂肪燃焼スープダイエットにはしっかりとしたメソッドはあるのですが、どうして順番が決まっているのか、どうやって量を決めたのかなど、根拠については書かれていません。
 
まず、カロリー面から見ていきましょう。脂肪燃焼スープの1食分のカロリーは80~100kcalで、通常の食事よりも低く抑えることができます。前述の果実や牛肉のような他の食品を組み合わせたとしても、内容的には低カロリーになるはずです。また、ビタミンやミネラルをしっかり摂ることができるので、スープには代謝を良くするという役目もあります。
 
このようなことから、脂肪燃焼スープダイエットで痩せられる理由は、次のようなものが考えられます。
 
・  1日の総摂取カロリーを抑えられる
・  代謝に必要なビタミンやミネラルを摂取できる
・  便通を整える食物繊維が摂れる

 
脂肪燃焼スープダイエットは栄養バランスが偏るというデメリットもありますが、その分、良い面もあるので完全には否定できません。体をリセットするという意味を含めて7日間という期間を守れば、安全性を保ちながら効果を得られる可能性はあるでしょう。
 

スープは作り置きも出来ておすすめ! 野菜スープのメリット 

他のスープでも効果は得られるの?

他のスープでも効果は得られるの?

ただ、私個人の見解では、ルールが複雑な脂肪燃焼スープダイエットでなくても、前述の痩せる理由やメリットをカバーできる……つまり、他の野菜スープを使っても同じような効果を得て、痩せることができるのではないかとも思います。
 
他の野菜スープにも共通するであろうスープ自体のメリットも挙げていきます。
 
【野菜スープでダイエットするメリット】
・  胃腸に溜まるので満足感が得られる
・  水溶性ビタミンを摂取できる
・  煮ることで野菜の量(カサ)が減るので、生で食べるよりも食べやすい
・  体を温めてくれるので代謝が上がる

 
野菜スープにはこのようなメリットがあります。しかも、一度にたくさん作って冷凍・冷蔵をすることで作り置きできるので、自炊を毎日続けるのは大変という人も継続しやすい点でもおすすめです。
 
それでは、ダイエット中の野菜スープの上手なとり入れ方を紹介していきます。
 

どんなときに野菜スープを飲めばいい?

スープを活かして上手にカロリーダウン

スープを活かして上手にカロリーダウン

 ダイエット中の野菜スープの上手なとり入れ方として、おすすめのタイミングは次の4つです。
 
・  食べ過ぎた日の翌日
・  帰宅が遅れて夕食が遅くなったとき
・  野菜不足のとき
・  間食代わりに

 
野菜スープのカロリーは普通の食事よりも低めです。それでいて満足感を得やすい、不足しがちな栄養素を摂取しやすい、というのがスープのメリットです。食べ過ぎ・飲み過ぎが続いているとき、食事のバランスが乱れているときなどカロリーを抑える、野菜をたくさん摂るという目的でとり入れてみると良いでしょう。
 
ダイエットの理論からいうと、消費エネルギーよりも摂取カロリーを抑えることができれば痩せられるので、低カロリーのスープのみの生活をしていれば痩せられます。
 
しかし、このやり方では健康的とはいえませんので、食事全体のバランスとカロリーを整えた上で上手にとり入れていきましょう。
 

ダイエットに効果的な野菜スープの作り方・とり方

・  野菜は色々な種類を合わせて100g程度使う
1日の野菜の摂取目安量は350gです。これを3食で割ると約120gとなるので、他のおかずとのバランスを見て、1食分に適した量を決めましょう。また、いろいろな種類の野菜を使うと栄養バランスが良くなります。淡色野菜、緑黄色野菜、きのこ類と数種類を組み合わせたスープを作りましょう。
 
・  食事のときはスープから食べる
ベジファーストという言葉があるように、健康のためには野菜から摂ると良いとされています。食物繊維には血糖値の上昇抑制や脂質の吸収抑制効果といったダイエットに嬉しい効果があります。また、胃腸に水分が溜まることで満足感が増して、食べ過ぎ防止にもつながります。
 
・  味付けを薄めに
塩分を摂りすぎると体が水分を溜め込んでむくみやすくなります。ダイエット中はカロリーばかりを気にしてしまいがちですが、塩分量にも目を向けてみましょう。味付けを薄めにするのが基本ですが、どうしても味気ないと言う方は、濃い目の場合は量を減らすという方法もあります。
 
スープにはたくさんのメリットがあるので、必ずしも「脂肪燃焼スープ」のメソッドに則る必要はありません。他の野菜スープを使って、同じようなルールを実行した場合にも、同じ結果が得られると思います。

カロリーを調整したいとき、野菜不足を解消したいときなど、さまざまな場面で手軽に野菜スープを役立ててみてくださいね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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