トイレは省エネルギーに配慮して選びたい
温かみを帯びた色味(ノーブルトープ)はやわらかで上品な空間に調和する。リンク状の黒ずみや便器のくすみの原因となる水アカがこびりつかないアクアセラミック。[INAX SATIS Gタイプ ノーブルトープ] LIXIL
設備機器メーカーからは、水まわりを中心に省エネルギー性能を高めた商品が揃っていますが、特に、トイレ機器は、各社さまざまな工夫を施した商品が提案されています。少ない水量で洗浄が可能な便器、電気を無駄に使用しない温水洗浄便座など。家族全員が毎日使用する機器だけに、選ぶ際には十分に検討することが重要でしょう。
洗浄水量で節水が可能
オゾン水を、水際部分を中心に自動的に散布。便器内に発生する菌を抑制。また、トイレ内の付着臭や菌を強力なイオン「ナノイーX 」のチカラで抑制。新柄の便ふたやスタイリッシュなリモコンでインテリア性もアップ。 [全自動おそうじトイレ 「アラウーノ」 L150シリーズ] パナソニック エコソリューションズ
■従来の半分以下で使用可能な節水トイレ
最近では、節水型のトイレ(便器)商品も充実してきています。節水トイレとは、いくつかの基準がありますが、おおよそ洗浄水量が、大6L以下で使用できることが目安でしょう。1970年頃の13Lだったトイレと比べると半分以下の水量となっているものです。
最近の大便器は各メーカーからは、それ以下の洗浄水量で使用できるタイプが揃い、水流や吐水口に工夫を施したり、水勢を増したり、便器内を特殊な形状にするなどの工夫をすることで、少ない水量で洗浄が可能となっています。
陶器をせり上げてウォシュレット機能部分を覆い、余分な線をなくしたデザイン。使うたびに「きれい除菌水」をふきかけ汚れのもとになる菌を除菌。[NEOREST NX(ウォシュレット一体形便器 ネオレストNX)] TOTO
メーカー商品をみてみると、それぞれ商品や条件等にもよりますが、TOTOの場合、従来品(1987~2001年商品)と比べ、超節水の3.8L(床排水)のものであれば、約75%の節水となり、年間約15,000円節約できるとか。LIXILの場合、従来品(1989~2001年発売品)に比べ、超節水ECO4便器(大4L/小3.3L)なら年間約73%の節水で、年間約14,700円の節約になるという試算です。また、パナソニックエコソリューションズでは、大4.8L、小3.6Lで、約20年前のトイレ(サイホンゼット式)に比べて、年間約14,500円お得になるという試算となっています。
温水洗浄便座で節電が可能
「エアインワンダーウェーブ洗浄」、トイレ空間脱臭機能「においきれい」を新しく搭載。凸凹や段差をなくしたフラットなフォルム。[新ウォシュレット アプリコット (右)リモコン] TOTO
多くの方が取り入れている温水洗浄便座の節電機能も高まってきています。
温水洗浄便座には、洗浄水を温める方式として、貯湯式と瞬間式があります。貯湯式は、内蔵された貯湯タンク内で設定温度の温水をつくり貯めておいて、使うたびごとに噴出するタイプ。瞬間式は、使用する時に、ヒーターによって瞬間的に温められた設定温度のお湯を噴出するもので、保温しておくために電気を使わないので、貯湯式よりも節電効果が高いと言われています。
また、暖房機能では、センサーが人の動きを検知し、使用する時だけ便座をあたためる機能、設定時刻に便座のヒーターを自動で切る機能などは、待機時の保温電力を抑えることが可能。使用頻度を記憶し使用が少ない時間帯は便座の温度を下げたり、自動的に切って節電するものなどもみられます。便座や便フタに断熱材を内蔵することで、熱を逃がさず、電気代を抑える工夫がなされたタイプも増えてきています。自動でフタが開閉するタイプであれば、閉め忘れることもなく、暖房便座の保温性が高まるでしょう。
スタイリッシュな超薄型フラットデザイン。便器鉢内に気流を発生、循環させ、鉢内をくまなく強力に脱臭。銀イオン搭載のノズルで清潔に。[INAX New PASSO] LIXIL
条件や商品によって異なりますが、メーカーの試算をみてみると、TOTOの場合、瞬間暖房便座+毎日自動節電する「タイマー節電」であれば、従来品(1997~2009年商品)に比べ、年間約5,100円お得の約1,800円に。自動で学習し節電する「スーパーおまかせ節電」を加えることで、さらに省エネになるといいます。
また、LIXILの場合であれば、商品や使用頻度などによっても異なりますが、「スーパー節電」とスイッチ操作で一定時間、ヒーターをオフにする「ワンタッチ節電」の併用で、従来品(1988~1998年発売品)に比べ約71%省エネに。年間約6,900円の節約できるという試算です。
パナソニックエコソリューションズの「瞬間暖房便座」と「瞬間湯沸かしシャワー」などの機能を持つタイプでは、年間の電気代は、約1,570円に抑えることが可能といいます。
便座一体型のトイレの場合、トータルで検討を
トイレは、便器+タンク+便座を組み合わせたタイプと一体型のタイプがあります。組み合わせを選ぶ場合は、それぞれの節水、節電機能を確認して選ぶこと。一体型のトイレを取り入れる場合は、節水・節電合わせ、トータルでの機能をチェックして。いずれの場合も、どの程度の省エネルギーになるのか、家族構成やライフスタイルを考慮して、検討することが大切でしょう。ショールームで性能実験などの確認を
「使うときだけ「便座」をあたためる瞬間暖房便座。センサーで人の入室を検知して約6秒で便座を暖房。保温電力を大幅に節約可能。 [温水洗浄便座 ビューティ・トワレ 瞬間暖房便座]
パナソニック エコソリューションズ
トイレ機器を選ぶ際には、ショールームで確認することが基本。最近では、実際に水の流れなどを確認できるコーナーを設けたショールームも増えてきています。節水や節電だけでなく、お手入れのしやすさなど、各メーカーそれぞれ特徴があるので、実際に、操作したり座ってみるなどしてチェックを。また、ショールームによっては、実際のトイレに、新商品を設置している場合もみられます。機会があれば使用し、使い勝手を確認するのもいいでしょう。
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