FAT5:1回5分でやせ体質をつくるトレーニング法!
FAT5ダイエットで痩せ体質へ
<目次>
「FAT5」とはFat Attack Training 5minutesの略
改めて「FAT5」について解説します。「FAT5」とは、Fat Attack Training 5minutesの略で、高強度な運動30秒と体力を回復させるための休憩15秒を交互に繰り返す5分間のトレーニング方法です。これは、アメリカをはじめとした海外でここ数年注目を浴びている「HIIT」(High Intensity Interval Training)の理論を元に発展させたメソッド。「HIIT」では、高強度な運動・休憩を交互に繰り返すトレーニングという以外に、具体的なトレーニングメニュー内容に決まりがないため、ガイド考案の「FAT5」では、部屋の中で道具やマシンを使わずに手軽にできる具体的なエクササイズメニューをつくりました。
初心者から運動好きまで誰でも取り組みやすく、また、たった5分でOKという短時間で効率の良い点など、時間が空いたらいつでもどこでも実践できるのが特徴です。
FAT5がやせ体質をつくる理由
「FAT5」トレーニング理論の元となった「HIIT」は、短時間で高い脂肪燃焼効果があるのが特徴。20分のHIITで使われる脂肪燃焼効果は、ジョギング40分の約6倍と言われています。この理由は、トレーニング後も脂肪燃焼効果が続く「EPOC状態」にあります。EPOCとは、激しい運動によって傷ついたカラダを修復している状態のことで、修復するにはエネルギーが必要なため、その間は脂肪が燃焼され続けるというもの。
つまり、「HIIT」と同じ理論で考案した「FAT5」はたった5分のトレーニングではありますが、その後も脂肪が燃焼し続けるため、短い時間で高い効果が得られるというわけです。
さらに、「FAT5」は脂肪燃焼効果だけでなく、筋肉を鍛える筋トレ効果があるのも、やせ体質をつくる理由です。
筋肉量が増えるということは、代謝もよくなり太りにくくやせ体質となるため、ダイエットにありがちなリバウンドも自然に防げることになります。
FAT5のポイントと実践方法(初級編)
「FAT5」は、ハードな運動と休憩の2段階の刺激による相乗効果で、1週間に1回、たった5分のトレーニングで美しいボディラインがつくられ、やせ体質が手に入ります。1ワーク30秒→休憩15秒を7回繰り返して5分間行いますが、1ワーク30秒間は全力&120%の集中力で取り組み、時間内に回数をできるだけ増やすようにすることが、効果を左右するポイントとなります。
以下では「FAT5」初級編の実践方法とタイムスケジュールを紹介します。
1. 30秒、両脚でその場でジャンプ
ひじを軽く曲げ、両足でその場でジャンプ。小刻みになるべく早いスピードで、数多くジャンプする。
※15秒休憩(軽く足踏みなどをしてもOK)
2. 30秒、腕立てふせのポーズでひざを交互に曲げる
腕立てふせをするように脚を伸ばして腕をしっかり立てる。脚を左右交互に胸に近づけながら、なるべく早く繰り返す。
※15秒休憩(軽く足踏みなどをしてもOK)
3. 30秒、両脚で前後にジャンプ
ひじを軽く曲げ、前方、後方と交互にジャンプし、なるべく早く繰り返す。
※15秒休憩(軽く足踏みなどをしてもOK)
4. 30秒、腕立てふせのポーズでひざをクロス
2と同様に腕立てふせのポーズをし、脚を伸ばして腕をしっかり立てたら、右ひざを左胸に近づけ、次は左ひざを右胸に近づける。これを交互になるべく早く繰り返す。
※15秒休憩(軽く足踏みなどをしてもOK)
5. 30秒、腕とひざを使ってジャンプ。
脚は腰幅より広く開き、両腕を前方に水平に伸ばす。お尻を真下に下ろして腰を下ろしひざを曲げる。ひざを伸ばしながらジャンプすると同時に、両腕を振り下ろす。これをなるべく早く繰り返す。
※15秒休憩(軽く足踏みなどをしてもOK)
6. 30秒、腕立てふせのポーズで脚を交互に広げる
2と同じように腕立てふせするように脚を伸ばして腕をしっかり立てたら、右脚を伸ばしたまま右に移動させて、つま先を床にタッチする。左も同様に行い、これを交互になるべく早く繰り返す。
※15秒休憩(軽く足踏みなどをしてもOK)
7. 30秒、ジャンプして両脚を開閉しながら両腕を伸ばす
両脚を左右に開きながらジャンプし、両腕も左右に水平に広げます。今度は両脚を閉じながらジャンプし、両腕は前方に伸ばす。これを交互になるべく早く繰り返します。
FAT5の実践方法(中級編・上級編・屋外編)
レベルを上げたい方は、書籍『忙しい人ほどうまくいく!週1回×5分でやせ体質に変わる「FAT5」ダイエット』で中級編・上級編・屋外編を紹介しています。
FAT5の効果をより高める方法
■寒い場所で実践しよう!シドニー大学の研究によると、カラダがブルブル震えるほどの寒さの中にいると(15度以下)、筋肉からはirisin(読み方:イリシン、アイリスインなど)というホルモン、褐色脂肪細胞からはFGF21というホルモン物質が分泌され、これが白色脂肪細胞を刺激して褐色脂肪細胞へと変化するのをサポートしてくれるそうです。
褐色脂肪細胞は熱を生み出し、脂肪燃焼を促す働きがあるため、特に冬の間は窓を開けて暖房をつけず「FAT5」を行うことで、より効率的に脂肪を燃やします。
■空腹時に実践しよう!
胃が空っぽの状態では、mTOR(哺乳類ラパマイシン標的たんぱく質)という体内物質の働きが期待でき、「空腹」と「運動」をカギとして細胞内の筋肉増を促進します。
つまり、平日なら朝食前、休日ならランチ前といったように、やせ効果がパワーアップする時間を狙って「FAT5」を実践すると、より効果が期待できるというわけです。
ただし、あまりにも空腹な状態では、急激なエネルギー切れを起こしたりフラフラする可能性があるので、バナナなど消化のよいものを軽く食べてからトライしたほうが安全です。
■「FAT5」前後にストレッチをしよう!
「FAT5」の実践時間はたった5分と短いものの激しいハードな運動となるため、始める前にはストレッチでウォーミングアップし、カラダをほぐすことが大事です。
また、「FAT5」は終わったあともしばらく脂肪燃焼効果が続くため、終了後は、お腹や脚などをストレッチすることで、部分的なサイズダウンも期待できますので、以下で紹介しているストレッチなどを取り入れると良いでしょう。
たった5分のFAT5で、時間を節約して痩せ体質へ
FAT5ダイエットの効果的なやり方は以上です。たった5分、週に1回でOKな「FAT5」は、まさに忙しい人ほどうまくいくトレーニング方法で、一生モノのやせ体質が手に入ります。「忙しくてジムに行けない」「仕事に追われて時間がない」という方は、是非トライしてみてください!
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