セクシュアルマイノリティ・同性愛/LGBT

LGBT関連のおすすめ書籍・漫画。性の多様性を知る本(4ページ目)

世のLGBTブームを反映してのことかどうかわかりませんが、昨年来、LGBT(性的マイノリティ)に関連する多彩な良書が次々に出版されています。ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思う本がたくさんありますので、まとめて紹介いたします。もしかしたらプレゼントにもなるかも!?

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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ジェンダー&セクシュアリティの宇宙を探検してみませんか?

 2016年『Oriijin(オリイジン)』を出版したダイヤモンド社が、今度は『13歳から知っておきたいLGBT+』という本を出しました。YouTubeで多様なジェンダーやセクシュアリティについてたくさん投稿し、人気を博してきた(累計再生数2200万回超)アシュリー・マーデルというミネアポリス在住の若きクィアの著書です。

素敵なのは、全ページがカラー印刷で(こうした書籍でオールカラーってスゴいと思います)、多様なジェンダーやセクシュアリティの方が写真入りで登場し、たくさんの方が自身の体験を語っているところです。デザインもとても美しく、本を手元に持っておくことの喜びを感じさせてくれる一冊です。

前半がジェンダー、後半がセクシュアリティなのですが、アシュリー自身がノンバイナリー(日本で言うXジェンダー。男/女という枠に当てはまらないジェンダー)ということもあり、ジェンダーのパートはびっくりするくらい多様なジェンダーのありようが、夜空にきらめく星座のように散りばめられています。

典型的なLGBTのカテゴリーに収まらず、自身をどうアイデンティファイしたらよいかわからず悩んでいるような方にとっては、「自分が感じていたのはこれだ!」というものが必ず見つかるような救いの書、人生を変えてくれるかもしれない本になることでしょう。

特に自身のジェンダーやセクシュアリティに関して揺らぎがなかったような方にとっても、新たな気づきや発見があると思います。実際、ゴトウ自身も考えることがいろいろありました。

一点、気をつけていただきたいのは、帯にある「世界最良の入門書」というキャッチコピーです。何も知らない方が入門書だと思って読みはじめると、たぶん、ちんぷんかんぷんで、逆に混乱してしまうかも……。「世界最良」ではあるかもしれませんが、最先端のハイクラスな本だということはご承知ください。

ちなみに、じゃあ、本当に何も知らないような人でも読んで理解できる入門書ってどれ? と聞かれたら、『知ってる? LGBTの友だち マンガ レインボーkids』をオススメします。中学生でもわかるように描かれた漫画で、LGBTが学校生活で直面しがちなこと、保健室の先生がそれをどう受け止め、対応してきたか、という物語が生き生きと伝わってきます。「日本最良の入門書」の一つだと思います。

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