高校受験本番3ヶ月前にやってはいけない3大NG!
受験直前のNG1「今から新しく問題集を買う」
受験本番が近づくに連れて、今までがんばってきたことよりも、できないことやわからないことが多いことの方が気になってしまい、不安な気持ちの方が強くなってくる受験生もいます。不安な気持ちになるのはどの受験生も一緒です。最悪なのは、今頃になって新たに問題集を買って、もう一度基礎からやり直そうとすること。残念ながら、今から新たに問題集を買って、最後までやりきる時間的な余裕はありません。
それよりも、今まで勉強してきた問題集を最後までやりきることの方が大切です。一通りやってしまったという人も、もう一度、解き直すようにしましょう。特に、間違えた問題をもう一度解いてみて、ちゃんと解けるようになっているかどうか確認してみることが大切です。
これは、問題集を解くことによって、自分にどんな力がついたのか確認するためです。もう一度解いてみて解けるのであれば、それだけ問題を解く力がついたということですから、自信にもつながります。
また、解けなかった場合は、理解が不十分ということですから、自分がわかっていないことが何なのかということがわかります。その時は、解けなかった問題を一冊のノートにまとめておきましょう。そして、何度も何度も見直しをすることで、次第に理解が深まるはずです。
受験直前のNG2「5教科をまんべんなく勉強しようとする」
多くの高校では、5教科からまんべんなく出題されます。だからといって、受験本番まで3ヶ月を切っても、国語や数学など5教科をまんべんなく勉強すればよいというわけではありません。残念ながら、基礎基本を一通りまんべんなく勉強するのは秋までのお話。これからは、勉強するポイントを絞って、試験本番で点数に直結することを中心に勉強する必要があります。
そんな時は、まず、教科を絞るということを考えましょう。例えば、数学が得意でまだ伸びるという人は、数学を中心に勉強するようにしましょう。逆に、数学は苦手で、計算問題が解ければ御の字という人は、それ以外の伸びそうな教科を中心に勉強します。
また、英語なら長文読解、社会なら地理など、分野別に勉強する内容を絞るのも良いでしょう。全体的には忘れない程度に維持する勉強をして、苦手を克服したり得意な分野を伸ばしたりするという、メリハリを利かせた勉強が大切なのです。
受験直前のNG3「志望校のランクを下げる」
このままでは受からないかもという不安から、今頃になって志望校のランクを下げる受験生が時々います。たとえ最終的に志望校を下げるとしても、それを今、決めるのは時期尚早です。というのも今から志望校のランクを下げて、それが油断やたるみにつながってしまっては元も子もないからです。志望校を最終決定するまで、まだ少し期間があります。その間にも伸びる子は伸びるので、あきらめずにやるべきことをやりましょう。
受験本番まで3ヶ月を切ってからすべきこと
試験当日までの3ヶ月間にすべきことは、まず過去問題を解くことです。過去問は、受験する高校の出題傾向がわかるため、よい練習になります。また、試験問題はバランスよく出題されるので、復習にも適しています。過去問を解く時に大切なことは、間違えた問題をどうするかということです。入試問題には、ほとんどの受験生が解ける基礎的な問題もあれば、点数にばらつきができるように多くの受験生が間違える発展的な問題もあります。基礎的な問題は、解けるようになるまで解き直すことが大切です。しかし、難関校を受験する受験生以外は、発展的な問題まで完璧にできるようにする必要はありません。それぞれのレベルに合わせて、勉強する内容を取捨選択しましょう。
また、過去問を解いていると、数学の図形の問題をよく間違えるとか、英語の並び替えの問題よく間違える問題といったことがわかってきます。このように、過去問を解くと弱点やこれからすべきことが見えてきます。ですから、これからは過去問と並行して、よく間違える問題や理解が不十分な分野を、徹底的に復習するようにしましょう。
その時におすすめの問題集が「受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題(旺文社)」「受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題(旺文社)」です。
これは、入試問題の中から、正答率が50%以下の難しめの問題や50%以上の基礎的な問題に分けて収録されています。難関校を受験する生徒は難しめの「受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題」を、そうでない基礎的「受験生は50%以上が解ける落とせない入試問題」を解くようにしましょう。
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