時短生活/掃除を時短するコツ

隅っこ汚れを簡単拭き取り!サッシの溝も時短できれい

年末になると、普段お掃除しない場所の汚れが意外と目につくもの。大がかりなお掃除は暖かくなってからと割りきって、ここはひとつ、片手でできちゃう簡単・時短な拭き掃除をササッとやっておきましょう。必要な道具はプラカップとセルロースのスポンジ(クロスでも可)だけ。窓サッシのレールなど、隅っこにたまった汚れがすっきりきれいになる方法です。寒くても、時間がなくても、誰でも楽チンにできちゃいますよ。

ももせ いづみ

執筆者:ももせ いづみ

時短生活ガイド

掃除は「年末に一括払い」より「適した季節に分割リボ払い」発想が基本

床の拭き掃除は真冬よりも春や夏のほうが、断然はかどるし気持ちいいですよね

床の拭き掃除は真冬よりも春や夏のほうが、断然はかどるし気持ちいいですよね

ダスキンが行なった調査では、2016年末の大掃除実施率は54.6%で、調査開始以来最も低い実施率でした。忙しかったり時間がなかったりというだけでなく、掃除は暖かい季節のほうが窓を開け放して気持ちよく行えるし、油汚れもよく落ちると考える人も増えてきたようです。

ガイド記事「分割で大そうじいらず”リボ家事年間カレンダー”」にもあるように、掃除にはそれぞれ、行うのに向いている季節があります。床掃除は花粉の季節が過ぎたころに、窓ガラスは適度な湿気があり汚れが落ちやすくなる梅雨時に、網戸は外して水洗いできる夏に。年末に一括で行うよりも、一番適した季節に分散させる「リボ払い」発想のほうが現実的だし、年末にあたふたせずにすみます。

とはいえ、新しい年を迎えるにあたって、どうしても家の中の汚れが目につく! という人は多いはず。そんな時に試してほしいのが「プラカップ&セルロース」の拭き掃除。寒い季節でも片手でぱぱっと簡単にできてしまうのに、窓サッシのレールの溝など、隅っこにたまった汚れがすっきりきれいになります。時間がない人も時短で気分爽快になれる、オススメのお掃除方法です。

用意するのはプラカップとセルローススポンジだけ!

水を入れたプラカップ、セルロース製のスポンジやクロスを用意します

水を入れたプラカップ、セルロース製のスポンジやクロスを用意します

用意するのは2点だけ。

・セルロース製のスポンジ、またはクロス
・プラスチックのカップ

スポンジはセルロース製のものを選んで。食器洗いによく使ういつものスポンジだと吸水性が劣るので、セルロースのように最後の拭き上げがうまくできません。スーパーなどで売られているスコッチブライトのセルローススポンジ(中央黄色いもの)のほか、台ふきん用のセルロースクロスなどでもオッケー。

プラカップはプチトマトなどが入っていたカップや、コンビニの氷が入っていたカップなどがオススメ。片手の握りこぶしがすっぽり入るぐらいの大きさが目安です。もし手頃なプラカップがみつからない! という人は、2Lのペットボトルをカットして使ってもOK。ただし切り口で手を怪我しないように、十分注意して。凹みのあるペットボトルだと、水を入れて持ち歩くのにも便利です。

2Lペットボトルは凹みがあるので持ち運びには便利。ちょっと小さめなので男性には使いにくいかも?

2Lペットボトルは凹みがあるので持ち運びには便利。ちょっと小さめなので男性には使いにくいかも?

バケツを使ってもいいのですが、バケツは場所をとりますし、水も多く使います。片手で持ったまま作業できる、軽くて小さなプラカップとセルローススポンジのセットのほうが、フットワークが断然軽いのです。

セルロースは布よりも吸水性に優れ、表面がしっかりと汚れをかきとるだけでなく、すすぐだけで汚れがさっと落ちるという特性があります。何よりも、片手でキュキュッとすすげて絞れるというのが一番のポイント。フランスやドイツではセルロースでのお掃除が定番です。とても便利なので、ぜひ一度試してみて!

窓サッシのレールの溝にたまった汚れも、スッキリきれいに

プラカップに水を入れて片手に持ち、もう一方の手にスポンジを持ってお掃除を始めましょう。

たとえば窓サッシのレール。隅っこに汚れがたまりがちな場所です。こうしたところは、まずセルロースに水を含ませて、汚れの上でぎゅっと絞って水を多めに垂らします。
窓サッシの掃除の手順。まずセルローススポンジに水を含ませて汚れの上に垂らしましょう

まずスポンジに水を含ませて、汚れの上に垂らしましょう

次に、スポンジの角を使って、汚れを落としていきます。セルロースは吸水性に優れているので、汚れた水はスポンジで吸い取って。スポンジが汚れてきたら、プラカップの中でにぎにぎしてすすぎ、絞ります。布よりも汚れがすぐ落ちるので、すすぎ時間も短く、片手ですすぎと絞りができるので寒い季節でも楽チンです。
窓サッシの掃除の手順。セルローススポンジが汚れたらプラカップに入れてにぎにぎ、ギュッ。これだけですすぎ完了!

スポンジが汚れたらプラカップに入れてにぎにぎ、ギュッ。これだけですすぎ完了!

水が汚れたら、カップの中の水を取り替えます。ほこりやゴミがたくさん混じっている時は、排水溝にゴミ受けがある場所に流しましょう。水場で直接洗ったり、バケツを使うよりも水が少なく済むので、後片付けも簡単だし、汚れた排水も少なくてすみます。

汚い場所を拭いた道具はゴミと汚れでまっ黒になり、水場ですすぐのは抵抗がありますが、かといってバケツが汚れた水でいっぱいになるのも気が重いもの。実際にやってみると、プラカップ1つぐらいの量の水で行うのが気分的にも楽なことを、実感していただけると思います。
窓サッシの掃除の手順。取り替える水も、捨てる水もたったこれだけ。水場で洗うより、バケツを使うよりずっと簡単でエコです

取り替える水も、捨てる水もたったこれだけ。水場で洗うより、バケツを使うよりずっと簡単でエコです

最後は、ぎゅっとしぼったセルローススポンジで拭き上げればおしまいです。仕上げに、別の布などでから拭きしなくても大丈夫。セルローススポンジ1つでここまでできるんだ! と、嬉しくなりますよ。
窓サッシの掃除の手順。最後にぎゅっと絞ったセルローススポンジで、残った水気を拭きあげておしまい。とっても簡単!

最後にぎゅっと絞ったセルローススポンジで、残った水気を拭き上げておしまい。とっても簡単!


スポンジは拭き・すすぎ・絞り、全部片手でできる、優秀な時短アイテム

ぞうきん類は、汚れるたびにすすいで絞るという行為が必要なので、そのつど水場やバケツを置いた場所に戻らなくてはなりません。そして何よりも、絞るために両手が必要。この手間は、意外とばかにならないのです。

セルローススポンジとプラカップを使った掃除。気軽にどこでも持ち歩いて片手でお掃除できるから、フットワークも軽くなりますね

気軽にどこでも持ち歩いて片手でお掃除できるから、フットワークも軽くなりますね

プラカップ&セルローススポンジお掃除の一番のメリットは、片手にカップ、片手にセルローススポンジを持ったまま、拭く作業からすすぎ、絞りまで全部片手でできてしまうこと。普段ちょっと、掃除がおっくうだと思っている場所も、この方法なら気軽にトライできます。

きれいな柄のセルロースクロスは、汚すのに抵抗がある方もいると思います。台ふきんなどに使って汚れてしまったものを、最後に大そうじにまわして廃棄してしまうのも手です。

セルロースは100%自然素材なので、使い切ったら庭や鉢に埋めると、2週間で土に戻ります。普段使っているキッチン用スポンジに比べてちょっと高いかな? と思うかもしれませんが、お掃除まで使い回せば経済的。

拭き掃除にはセルローススポンジ。セルローススポンジを使うなら、バケツはいらずにプラカップ1つで十分! ちょっと空いた時間に、ぜひ試してみてくださいね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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