本当に別系統だと通信できないのか
ガイド:
コンセントがどの線に繋がっているかは、資格を持った人でないと調べることができません。勝手に積算電力計を開けたりすると違法になってしまいます。そこで、事情を話して電力会社の方に調査したお宅を訪問して調べてもうらうことにしました。もちろん、私も同席 しました。
電力会社の担当者:
お話の概要は、理解しました。調査方法ですが、一番確実な方法を採りましょう。その方法とは、積算電力計を開けて3本の線のうちAまたはBを外して、調査したコンセントの電圧をテスターで調べてみましょう。 もし、すべてのコンセントに電圧がきていたり、すべてに電圧が来ていなければ、どちらかにしか接続されていないということになります。
ガイド:
なるほど。それでは早速試してみてください。デジカメで写真を撮らせて頂いていいですか?
電力会社の担当者:
結構ですよ。私も興味があります。さて、積算電力計を開けましょう。ここで、黒色の電力線を抜きます。
ガイド:
写真の白い線が0Vで、赤と黒がそれぞれ100Vなんですね。ちょっと見づらいですね。
電力会社の担当者:
もっと近くに来てみてください。
ガイド:
なるほど。確かに黒い線が外れています。それでは、室内に入ってテスターで調べてみましょう。私の持っているテスターを使ってください。
電力会社の担当者:
分かりました。まず、この調査で 親機を設置したコンセントを調べてみましょう。下の図で「マスターアダプター」とあるところのコンセントです。
ガイド:
0Vですね。これで黒い線からここのコンセントに電圧が来ていたことが分かりました。今度は、A地点の電圧を計ってみてください。同じ部屋なので、たぶん0Vと出てくると思います。
ガイド:
やはり0Vと出ましたね。
ガイド:
それでは、今度は部屋を出たところのコンセントを調べてみてください。下の図のD地点です。 ここは、配電盤で別の15Aプレーカーを通っています。
ガイド:
あっ。101.5Vと出ている。ということは、マスターアダプター(親機)とD地点は、別の系統ということになりますよね。でも、先の調査では、速度は落ちるけれども接続はできてい る。
これで、「A-C、B-C間の通信は出来ない。」と言うことは間違いであることが分かりました。ただ、速度は落ちるので、ノイズの多いところでは通信ができない可能性はあります ね。