「知名度」と「環境の良さ」
地名というものは、駅などの名称に用いられることによって、その認知が世間一般に広がることが多い。そして、それがマンション名に使われると「ああ、あの辺りか」と利便イメージも湧く。一方、所在地の名前を使う施設等が存在しない場合、聞かれたほうは「それはどこ?」と応えるしかない。例えば、今でこそ「東雲」は江東区の一部として知られるが、それが「しののめ」と正しく読まれ湾岸エリアの一画と認識されるようになったのはここ最近のことだろう。要因はタワー物件がたくさん売り出されたからに他ならない。つまり大型マンションプロジェクトが立て続けに販売されると、チラシや新聞、場合によってはTVCMまで流され、マイホーム購入検討者以外にも当該地名が知れ渡る。世の中への宣伝になるのだ。
では駅名などにも使われず、大規模マンションもあまり建たないところの知名度はとなるとやはり低いといわざるを得ない。代表的なものが第一種低層住居専用地域、つまり戸建て住宅が中心の街である。落ち着いた暮らしやすい環境であるにもかかわらず、上記のような背景から価値の高さが市場にさほど理解されていないのである。
低層住宅街ならではの「バス交通の利便性」と
急ピッチで進行する「道路環境の改善」
かねてから分譲マンションが発表されるたびに取材をしてきた「目黒区碑文谷(ひもんや)」は、上記のような思いがあるから。WEBサイトコンテンツだからできる、ニッチではあるが「知られざる立地の魅力」の情報提供である。当該エリアにおいて、2年ほど前から三菱地所レジデンスは「ザ・パークハウス 碑文谷一丁目」と「ザ・パークハウス 碑文谷三丁目」を少し時期を違えて販売。内覧のタイミングをうかがっているうち前者は完売。後者は2017年10月完成。先だって実物を拝見した。上の画像は4階ルーフバルコニーから撮影したもの。地名由来となった碑が有る「碑文谷八幡宮」同じく地元の名所(古民家が残る)「すずめのお宿緑地公園」が一望できる。この住戸は専有面積104.49m2、価格は1億5800万円である。同物件には300件弱の来場があり販売開始した住戸の残りは5戸(商談中含む)。11月25日(土)から未販売3戸を先着順で売り出す。
交通アクセスは東急東横線「都立大学」駅から徒歩12分と物件概要には記載されているが、(これも再三当サイトで述べたが)JR山手線「目黒」駅からバスを利用するのが地元住民の実際である。目黒通りは朝の通勤時間は「バス専用レーン」に。ちなみに朝8時台23本は山手線(同時間帯22本)より多い。「東京五輪2020」で幹線道路の環境改善は一気に加速しているが、目黒通りも例外でなく「無柱化」「車道の二層式低音舗装」「歩道のインターロッキング舗装」「歩道橋の一部撤去」とその景観は段違いに良くなった。一番上の画像は現地が面する「碑(いしぶみ)さくら通り」。碑文谷の暮らしがいかに魅力的でそれが一見しただけではわからないことについては、別サイトのコラムで書いた記事があるのでご興味のある方はぜひご覧いただきたい(記事末リンク参照)。
同社は上記現地から約300mほど西にいった所に「ザ・パークハウスアーバンス目黒平町」を分譲中。こちらは環七通りに面するが、高台で閑静な街並みを一望する眺望が特徴。高級物件に見られる「内廊下設計」採用は音対策としても有効だろう。また「二層式低音舗装」は現地周辺でも当てはまる。
「平町(たいらまち)」は「碑文谷」と同じく地元の人以外はあまり知られていない場所ではないだろうか。「碑文谷」はまだ神社や公園など中域から人が集まるランドマークに名が入るだけいい。しかし「平町」にはそれさえなく、面積も小さい。だが「平町」は、そのほとんどが「容積率100%」の厳しい規制がかかったエリア。敷地に対して大きな建物が建たない景観は空の大きさを実感でき、何より閑静な街並みであることに気付くだろう。一度訪れれば、その良さを瞬時に理解するはず。地形はなだらかな南西傾斜でそのちょうど頂点にマンションが立つイメージである。
「ザ・パークハウスアーバンス 目黒平町」は9月より集客を開始。現在(2017年11月21日時点)来場数200件強、第1期販売30戸に対して7割申込済。30代共働き夫婦や単身世帯が購入層の中心だそう。
【参照リンク】
碑文谷で巡る<ハレとケ>