妊娠の基礎知識

5月生まれにするには?妊娠時期を出産月から逆算

5月生まれにするには、赤ちゃんの妊娠時期はいつになるのでしょう?5月生まれの赤ちゃんは主に8月が狙い目ですが、出産予定日から逆算して、排卵日を予測し、タイミングを取ることが大切です。生理・排卵日・受精日などの計算式やタイミング法のポイントもあわせて解説します。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

5月に赤ちゃんが産みたい!5月生まれのメリットとは?

五月晴れに祝福される5月生まれ

五月晴れに祝福される5月生まれ

遅生まれの2番バッターの5月生まれ。4月から職場復帰を考えるママが多いですが、4月を慣らし保育期間と考えて、5月から本格復帰を選ぶママも増えています。そうするとちょうど生後1年で、成長のタイミング的にも保育園デビューがしやすいようです。

また、5月は爽やかで過ごしやすい気候のため、母子ともに出産後も快適に過ごすことができます。男の子だと、端午の節句と嬉しいお祝いが重なって、親戚でお祝いしやすくなるメリットもあります。
 

【目次】赤ちゃんを5月生まれにするには?

  1. 5月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表
  2. 最終月経日から計算「ネーゲレの概算法」
  3. ネーゲレ概算法で気を付けたい2つのポイント
  4. 自分で排卵日を予測する4つの方法
  5. 排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック
  6. 排卵日が予測できない時は病院へ
  7. タイミングを取るなら排卵日の2日前がベスト
  8. 出産予定日がずれる可能性も
  9. 妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識
 

5月生まれを狙うなら妊娠時期は主に8月
出産予定日から逆算する最終月経日&排卵日の早見表

5月生まれの赤ちゃんを授かるための妊娠の時期について、こちらの「5月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」をご覧になってみてください。
出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
5月1日 7月25日 8月8日 4月10日
5月2日 7月26日 8月9日 4月11日
5月3日 7月27日 8月10日 4月12日
5月4日 7月28日 8月11日 4月13日
5月5日 7月29日 8月12日 4月14日
5月6日 7月30日 8月13日 4月15日
5月7日 7月31日 8月14日 4月16日
5月8日 8月1日 8月15日 4月17日
5月9日 8月2日 8月16日 4月18日
5月10日 8月3日 8月17日 4月19日
5月11日 8月4日 8月18日 4月20日
5月12日 8月5日 8月19日 4月21日
5月13日 8月6日 8月20日 4月22日
5月14日 8月7日 8月21日 4月23日
5月15日 8月8日 8月22日 4月24日
5月16日 8月9日 8月23日 4月25日
5月17日 8月10日 8月24日 4月26日
5月18日 8月11日 8月25日 4月27日
5月19日 8月12日 8月26日 4月28日
5月20日 8月13日 8月27日 4月29日
5月21日 8月14日 8月28日 4月30日
5月22日 8月15日 8月29日 5月1日
5月23日 8月16日 8月30日 5月2日
5月24日 8月17日 8月31日 5月3日
5月25日 8月18日 9月1日 5月4日
5月26日 8月19日 9月2日 5月5日
5月27日 8月20日 9月3日 5月6日
5月28日 8月21日 9月4日 5月7日
5月29日 8月22日 9月5日 5月8日
5月30日 8月23日 9月6日 5月9日
5月31日 8月24日 9月7日 5月10日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。

また、最近では、最終月経日、生理周期を入れると出産予定日を計算してくれるアプリなどインターネットで様々なツールがありますので、そちらで計算するのも簡単でおすすめです。  

5月生まれ赤ちゃんを逆算!「ネーゲレの概算法」とは?

最終月経日から出産予定日を計算

最終月経日から出産予定日を計算


<28日周期で計算するネーゲレ概算法>
最終月経(最後の生理が始まった日)から、出産予定日を割り出す「ネーゲレ概算法」で計算してみましょう。出産予定日の日数は、生理周期が28日型の場合、最終月経開始日から数えて280日(40週)です。セックスをして受精したであろう日から数えるのではありません。

分娩予定日の計算法として有名な計算式「ネーゲレの概算法」では、あくまでも月経周期が規則正しく、28日周期の人で、14日目に排卵があることが大前提となります。
最終月経の月+9(引けない場合は-3)=出産予定月
最終月経の日+7=出産予定日

つまり5月生まれの赤ちゃんを産みたい人は、最終月経の月+9(または-3)=5になればいい訳です。7-3=4のため、ざっくりとですが8月に子作りのタイミングを取れば5月生まれになることが分かります。
 
<例:最終月経日8月7日の場合>
8-3=5(出産予定月)
7+7=14日(出産予定日)
5月14日が出産予定日となります。

ただし、ネーゲレ概算法は「1ヶ月には28日・30日、31日の月がある」ことが計算できないため、実際にカレンダーで数えてみると数日ズレることもあります。あくまでも概算なので、注意しましょう。
 

ネーゲレ概算法で気を付けたいポイント2つ

■カレンダーにない日が計算された場合
この計算式で少し気を付けたいのは、実際にはカレンダー上にない日にちが出てしまった場合です。

例えば8月25日が最終月経日の場合、出産予定月=最終月経の8月-3=5月 出産予定日=25+7=32日 5月32日となります。5月は31日までのため、32-31=1で1日分を足して、出産予定日は6月1日となります。

■28日周期以外の人の場合
ネーゲレ概算法は生理周期の決まっている人に応用できます。月経の周期が28日で設定されているので、生理周期が25日の場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が早い分の3日を引いて計算してください。反対に、生理周期が35日と長い場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が遅い分の日を足して計算します。簡単な計算修正で出産予定日から、受精日までを逆算することができます。

上表の「5月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表」でも、同様に周期によって日数を増減して計算してください。
 

自分で排卵日を予測する方法4つ

排卵検査薬でチェック

排卵検査薬でチェック

<おすすめ度別4つの方法>
1回の生理周期において、排卵は1回、卵子の寿命は約1日と妊娠できる期間は限られています。5月生まれベビーを生むためには、排卵日を予測して、受精のタイミングを計らなければなりません。

【基礎体温】おすすめ度(★☆☆☆☆)
以前までは基礎体温が1カ月で最も下降した日が、排卵日と言われていました。しかし最近の研究で、排卵日は、この日を含めて前後1~2日の間と言われています。そのため予測も難しく、また毎日計測・記録するのもプレッシャーになってしまう場合もあると思います。他の方法と併用するのがおすすめです。

【おりもの】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵1週間前~排卵直前になると、おりものが普段と変わってきます。糸を引くぐらいの粘度の高い、卵白のようなおりものになったら排卵直前でタイミングの取り時。伸びるおりものが、ペタペタする伸びないおりものに変わったら、排卵は終了しています。

【排卵検査薬】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵検査薬は、排卵日に陽性になるのではなく、排卵直前に分泌量が急増する「LHサージ」によって排卵日を予測します。LH濃度の上昇(LHサージ)が始まってから36時間以内に排卵が起こるので、陽性が出たらすぐに子作りのタイミングを取りましょう。

28日周期の場合、だいたい14日目が排卵日となるので、前回生理開始日から数えて 11日目から排卵検査薬を開始します。LHサージは期間が短いため、捉えるのは時間との勝負。1日1回の検査では捉えられない場合もあります。朝・晩と2回チェックをするとより的確な予測につながります。

【次回月経予定日の16日前】おすすめ度(★★★★☆)
これは周期が決まっている人にしかできない方法ですが、周期が毎月同じであれば28日周期でなくても問題ありません。基本的に、排卵日から次回生理予定日までの黄体期はどんな周期の人でも約14日間と決まっています。つまり自分の月経予定日から、14日前が排卵日となります。排卵日の2日前のセックスが妊娠率が最も高くなるので、生理予定日16日前が一番のおすすめ日です。次に妊娠率が高いのが1日前(予定日15日前)、続いて3日前と排卵日当日(17日前、14日前)となります。

この方法であれば、ストレスを感じず毎日を過ごすことができるのが最大のメリット。毎日基礎体温を計測したり、排卵検査薬などを使ったりすることももちろん大切ですが、それに捉われ過ぎると、逆にストレスから不妊の原因になってしまいます。月経予定日の16日前を目安に、適度に他の方法を組み合わせて予測していきましょう。
 

排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック!

出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
5月1日 7月25日 8月8日 4月10日
5月2日 7月26日 8月9日 4月11日
5月3日 7月27日 8月10日 4月12日
5月4日 7月28日 8月11日 4月13日
5月5日 7月29日 8月12日 4月14日
5月6日 7月30日 8月13日 4月15日
5月7日 7月31日 8月14日 4月16日
5月8日 8月1日 8月15日 4月17日
5月9日 8月2日 8月16日 4月18日
5月10日 8月3日 8月17日 4月19日
5月11日 8月4日 8月18日 4月20日
5月12日 8月5日 8月19日 4月21日
5月13日 8月6日 8月20日 4月22日
5月14日 8月7日 8月21日 4月23日
5月15日 8月8日 8月22日 4月24日
5月16日 8月9日 8月23日 4月25日
5月17日 8月10日 8月24日 4月26日
5月18日 8月11日 8月25日 4月27日
5月19日 8月12日 8月26日 4月28日
5月20日 8月13日 8月27日 4月29日
5月21日 8月14日 8月28日 4月30日
5月22日 8月15日 8月29日 5月1日
5月23日 8月16日 8月30日 5月2日
5月24日 8月17日 8月31日 5月3日
5月25日 8月18日 9月1日 5月4日
5月26日 8月19日 9月2日 5月5日
5月27日 8月20日 9月3日 5月6日
5月28日 8月21日 9月4日 5月7日
5月29日 8月22日 9月5日 5月8日
5月30日 8月23日 9月6日 5月9日
5月31日 8月24日 9月7日 5月10日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。
 

排卵日が予測できない時は病院へ

確実性を上げるなら超音波検査

確実性を上げるなら超音波検査

<正確さなら超音波検査>
生理不順、基礎体温をはかっても2層にならない、排卵チェッカーが陽性にならない、など排卵時期が自分で分からない方は、医療機関の受診をおすすめします。またある程度自分でも予測は可能だけれど、より正確な排卵日を知って妊娠率を高めたい方には、エコーによる卵胞チェックが適切です。

【超音波検査】おすすめ度(★★★★☆)
排卵時期が近づいてきたら、経腟超音波検査で卵胞の直径を計って成長の度合いをチェックします。卵胞は月経が終わった頃から毎日1.5mmずつ大きくなり、卵胞の直径が12mm程度になってからは、1日あたり約2mmのペースで成長。約20mmを超えたところで排卵が起こるとされています。

タイミングよく排卵直前に受診できれば1回、まだ排卵までに時間がかかりそうだったら、後日もう1回と、月に2回程度の受診でOKです。

また一般的に時期を指導するタイミング法には、保険が適用される医院が多く、1回の治療費は、2千円~6千円が目安となります。保険外の医院もあるため、事前に問い合わせるようにしてください。

 

排卵当日よりも確率が高い!排卵日から2日前がベストタイミング!

夫婦で話し合うことも大切

夫婦で話し合うことも大切

排卵日が予測できたからと、排卵日にだけセックスしようとするのでは、妊娠率を下げてしまう原因に。データによると妊娠率が1番高いのは、排卵日の2日前、次が前日。排卵日当日には、すでに妊娠率が低下してしまっています。卵子は24時間、精子は3~5日程度生存しているので、排卵した時にすでにセックスが終わっていて精子がスタンバイしている状態がベストです。
 

出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性も

元気な顔を見られる日まで

元気な顔を見られる日まで

出産予定日280日(40週)に出産する確率は高くなく、5%くらいであるとも言われています。初産・経産婦問わず実際の出産は、予定日とずれる場合が大多数であると心得ておきましょう。

妊娠37週から41週までの35日間は正産期と呼ばれ、本当に個人差があるので、他に特別な問題がなければあまり気にする必要はありません。もし出産予定日が5月20日の場合でも、37週0日出産なら4月29日生まれに、41週6日出産なら6月2日生まれとなる可能性があります。

また、初産、経産婦に関わらず、37週未満の早産の可能性は5~7%、予定日の40週0日を超える可能性が約40%、予定日から2週間遅れた42週以降の過期産が約2%となります。
 

妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識

聞きたくても聞けない素朴が疑問

聞きたくても聞けない素朴が疑問


Q:精子は禁欲してある程度溜めたほうがいいんですよね?
A:長期間の禁欲は逆にNGです

精子は毎日作られていて溜めてしまうと新しい精子が作られにくくなります。さらに古い精子から出る活性酸素によって精子の質も逆に悪くなります。長く禁欲した方がいいと思われている方がいますが、禁欲期間は必要ありません。妊娠率を高めるには頻回の射精がよく、毎日が理想ですが、現実的には1~2日おきがいいでしょう。

Q:射精後は足を高く上げていると、妊娠率が上がるって本当ですか?
A:根拠がなく、妊娠率は変わりません

射精後、ある程度じっと寝ている方がいい、腰や足を高く上げるといい、というし諸説がありますが、実際には妊娠率は変わりないので体位のことは気にしないようにしましょう。

ただし、子宮がお腹側でなく背中側に傾いている子宮後屈と言われている方は、うつ伏せが効果的とも言われています。

Q:やっぱり排卵日を狙い撃ちするのが効果的ですか?
A:直接妊娠につながらなくても、子宮の状態を整えてくれます

確かに妊娠が可能な時期は、1カ月の内で限られていますが、妊娠不可能な時期にもセックスは必要なのです。排卵日前後にしかセックスをしない夫婦と、定期的にセックスしている夫婦では、妊娠率が格段に違います。

それは精子がフレッシュであること以外に、子宮の着床する環境が整いやすいから。排卵期前にセックスをして子宮環境を整えておき、その状態で排卵期にタイミングを取ると、妊娠率がアップします。

Q:男女の産み分け、タイミング法でやりたいです!
A:実際には証明されていません

精子の性質を活かすことで、男女の産み分けができると言われることがあり、排卵日何日前なら女の子、何日前が男の子と諸説言われていることもあります。しかし実際には、それで産み分けの可能性が上がることは証明されていません。
 

12カ月子作りタイミング記事一覧

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