妊娠の基礎知識

6月生まれにするには?妊娠時期を出産月から逆算

6月生まれにするには、赤ちゃんの妊娠時期はいつになるのでしょう?6月生まれの赤ちゃんはおもに9月が狙い目ですが、出産予定日から逆算して、排卵日を予測し、タイミングを取ることが大切です。生理・排卵日・受精日などの計算式やタイミング法のポイントもあわせて解説します。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

6月に赤ちゃんが産みたい!6月生まれのメリットとは?

妊娠期間が過ごしやすい6月生まれ

妊娠期間が過ごしやすい6月生まれ

6月生まれは、ちょうど梅雨時期。生まれる時期だけを考えるとちょっとデメリットが大きそうですが、辛いつわり時期は年末年始で家族のサポートが受けられたり、お腹が大きくなる臨月は過ごしやすい春だったりと、メリットも大きいもの。

しっかりしている子の多い4・5月生まれが学年を引っ張ってくれるので、6月生まれさんはのんびりと自分のペースで園生活を過ごすことができるかもしれません。ママもイライラと心配せずに、ゆったりと過ごすことができそうですね。
 

【目次】6月生まれの赤ちゃんを産むには?

  1. 6月生まれベビー 出産予定日&最終月経日 早見表
  2. 最終月経日から計算「ネーゲレの概算法」
  3. ネーゲレ概算法で気を付けたい2つのポイント
  4. 自分で排卵日を予測する方法
  5. 排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック
  6. 排卵日が予測できない時は病院へ
  7. タイミングを取るなら排卵日の2日前がベスト
  8. 出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性も
  9. 妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識
 

6月生まれを狙うなら妊娠時期は主に9月
出産予定日から逆算する最終月経日&排卵日の早見表

6月生まれの赤ちゃんを授かるためには、いつ妊娠したらいいのか、下の出産予定日&最終月経日 早見表で確認してみましょう。
出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
6月1日 8月25日 9月8日 5月11日
6月2日 8月26日 9月9日 5月12日
6月3日 8月27日 9月10日 5月13日
6月4日 8月28日 9月11日 5月14日
6月5日 8月29日 9月12日 5月15日
6月6日 8月30日 9月13日 5月16日
6月7日 8月31日 9月14日 5月17日
6月8日 9月1日 9月15日 5月18日
6月9日 9月2日 9月16日 5月19日
6月10日 9月3日 9月17日 5月20日
6月11日 9月4日 9月18日 5月21日
6月12日 9月5日 9月19日 5月22日
6月13日 9月6日 9月20日 5月23日
6月14日 9月7日 9月21日 5月24日
6月15日 9月8日 9月22日 5月25日
6月16日 9月9日 9月23日 5月26日
6月17日 9月10日 9月24日 5月27日
6月18日 9月11日 9月25日 5月28日
6月19日 9月12日 9月26日 5月29日
6月20日 9月13日 9月27日 5月30日
6月21日 9月14日 9月28日 5月31日
6月22日 9月15日 9月29日 6月1日
6月23日 9月16日 9月30日 6月2日
6月24日 9月17日 10月1日 6月3日
6月25日 9月18日 10月2日 6月4日
6月26日 9月19日 10月3日 6月5日
6月27日 9月20日 10月4日 6月6日
6月28日 9月21日 10月5日 6月7日
6月29日 9月22日 10月6日 6月8日
6月30日 9月23日 10月7日 6月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。

この早見表だけでなく、インターネット上にもいろいろな情報があります。最終月経日、生理周期を入れると出産予定日を計算してくれる便利なツールで計算するのも簡単でおすすめです。  

6月生まれ赤ちゃんを逆算!「ネーゲレの概算法」とは?

最終月経日から出産予定日を計算

最終月経日から出産予定日を計算

<28日周期で計算するネーゲレ概算法>
最終月経(最後の生理が始まった日)から、出産予定日を割り出すネーゲレ概算法で計算してみましょう。出産予定日の日数は、生理周期が28日型の場合、最終月経開始日から数えて280日(40週)です。セックスをして受精したであろう日から数えるのではありません。

分娩予定日の計算法として有名な計算式、「ネーゲレの概算法」では、あくまでも月経周期が規則正しく、28日周期の人で、14日目に排卵があることが大前提となります。
最終月経の月+9(引けない場合は-3)=出産予定月
最終月経の日+7=出産予定日

つまり6月生まれの赤ちゃんを産みたい人は、最終月経の月+9(または-3)=6になればいい訳です。9-3=6のため、ざっくりとですが9月に子作りのタイミングを取れば6月生まれになることが分かります。
<例:最終月経日9月7日の場合>
9-3=6(出産予定月)
7+7=14日(出産予定日)
6月14日が出産予定日となります。

ただし、ネーゲレ概算法は「1ヶ月には28日・30日、31日の月がある」ことが計算できないため、実際にカレンダーで数えてみると数日ズレることもあります。あくまでも概算なので、注意しましょう。
 

ネーゲレ概算法で気を付けたいポイント2つ

自分の周期と照らし合わせて

自分の周期と照らし合わせて


■カレンダーにない日が計算された場合
この計算式で気をつけたいのは、実際にはカレンダー上にない日にちが出た場合です。

例えば9月25日が最終月経日の場合、出産予定月=最終月経の8月-3=6月 出産予定日=25+7=32日 6月32日となります。6月は30日までのため、32-30=2で2日分を足して、出産予定日は7月2日となります。

■28日周期以外の人は
月経の周期が28日で設定されており、それ以外の方は生理周期により計算方法が異なります。生理周期が25日の場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が早い分の3日を引いて計算してください。反対に、生理周期が35日と長い場合は、ネーゲレ概算法で算出した日数から、排卵が遅い分の7日を足して計算します。
 

自分で排卵日を予測する方法4つ

基礎体温は頑張り過ぎないで

基礎体温は頑張り過ぎないで


<おすすめ度別4つの方法>
1回の生理周期において、排卵は1回、卵子の寿命は約1日と妊娠できる期間は限られています。6月生まれベビーを生むためには、排卵日を予測して受精のチャンスをつかむことが大切です。

【基礎体温】おすすめ度(★☆☆☆☆)
排卵日を知るために、以前までは基礎体温が1カ月で最も下降した日のみを、排卵日としていました。しかし最近では、必ずしも排卵日ではなく、この日を含めて前後1~2日の間に排卵が起こるとされています。そのため予測も難しく、また毎日測ることがプレッシャーになってしまう方は、あくまでも目安として続けると良いと思います。

【おりもの】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵1週間前~排卵直前になると、おりものが普段と変わってきます。糸を引くぐらいの粘度の高い、卵白のようなおりものになったら排卵直前でタイミングの取り時。伸びるおりものが、ペタペタする伸びないおりものに変わったら、排卵は終了しています。

【排卵検査薬】おすすめ度(★★★☆☆)
排卵検査薬は、排卵日に陽性になるのではなく、排卵直前に分泌量が急増する「LHサージ」によって排卵日を予測します。LH濃度の上昇(LHサージ)が始まってから36時間以内に排卵が起こるので、陽性が出たらすぐに子作りのタイミングを取りましょう。

28日周期の場合、だいたい14日目が排卵日となるので、前回生理開始日から数えて 11日目から排卵検査薬を開始します。LHサージは期間が短いため、1日1回の検査では捉えられない場合もあります。朝・晩と2回チェックをすると確実性が増します。

【次回月経予定日の16日前】おすすめ度(★★★★☆)
これは周期が決まっている人におすすめの方法です。 周期が毎月同じであれば、28日周期でなくても問題ありません。基本的に、排卵日から次回生理予定日までの黄体期はどんな周期の人でも約14日間と決まっています。つまり自分の月経予定日から、14日前が排卵日であると分かります。排卵日の2日前のセックスが妊娠率が最も高くなるので、生理予定日16日前が一番のおすすめ日です。次に妊娠率が高いのが1日前(予定日15日前)、続いて3日前と排卵日当日(17日前、14日前)となります。

あまりいろいろなことに気を使うと、ストレスが溜まり不妊の原因になってしまうこともあります。月経予定日の16日前を目安に、適度に他の方法、基礎体温や排卵検査薬を組み合わせて予測していきましょう。
 

6月生まれを狙う!排卵日を簡単に知りたいなら早見表をチェック!

出産予定日
40週(翌年)
最終月経
開始日
排卵日
28日周期
14日後
正期産
37週(翌年)
6月1日 8月25日 9月8日 5月11日
6月2日 8月26日 9月9日 5月12日
6月3日 8月27日 9月10日 5月13日
6月4日 8月28日 9月11日 5月14日
6月5日 8月29日 9月12日 5月15日
6月6日 8月30日 9月13日 5月16日
6月7日 8月31日 9月14日 5月17日
6月8日 9月1日 9月15日 5月18日
6月9日 9月2日 9月16日 5月19日
6月10日 9月3日 9月17日 5月20日
6月11日 9月4日 9月18日 5月21日
6月12日 9月5日 9月19日 5月22日
6月13日 9月6日 9月20日 5月23日
6月14日 9月7日 9月21日 5月24日
6月15日 9月8日 9月22日 5月25日
6月16日 9月9日 9月23日 5月26日
6月17日 9月10日 9月24日 5月27日
6月18日 9月11日 9月25日 5月28日
6月19日 9月12日 9月26日 5月29日
6月20日 9月13日 9月27日 5月30日
6月21日 9月14日 9月28日 5月31日
6月22日 9月15日 9月29日 6月1日
6月23日 9月16日 9月30日 6月2日
6月24日 9月17日 10月1日 6月3日
6月25日 9月18日 10月2日 6月4日
6月26日 9月19日 10月3日 6月5日
6月27日 9月20日 10月4日 6月6日
6月28日 9月21日 10月5日 6月7日
6月29日 9月22日 10月6日 6月8日
6月30日 9月23日 10月7日 6月9日
※この早見表は、28日周期(排卵日が14日後)を基本としています。周期が短い方はその分の日数を引き、長い方は日数を足して計算します。
 

排卵日が予測できない時は病院へ

思い切って先生に相談してみて!

思い切って先生に相談してみて!


<正確さなら超音波検査>
生理不順、基礎体温をはかっても2層にならない、排卵チェッカーが陽性にならない、など排卵時期が自分で分からないということはよくあることです。一度医療機関を訪れてみるのも一案ですね。またある程度自分でも予測は可能だけれど、より正確な排卵日を知って妊娠率を高めたい方には、エコーによる卵胞チェックが適切です。

【超音波検査】おすすめ度(★★★★☆)
排卵時期が近づいてきたら、経腟超音波検査で卵胞の直径を計って成長の度合いをチェックします。卵胞は月経が終わった頃から毎日1.5mmずつ大きくなり、卵胞の直径が12mm程度になってからは、1日あたり約2mmのペースで成長。約20mmを超えたところで排卵が起こるとされています。

タイミングよく排卵直前に受診できれば1回、まだ排卵までに時間がかかりそうだったら、後日もう1回と、月に2回程度受診されるとよいでしょう。

また一般的に時期を指導するタイミング法には、保険が適用される医院が多く、1回の治療費は、2千円~6千円が目安となります。保険外診療にあたることもあるので、事前に病院に問い合わせるようにしてください。
 

排卵当日よりも確率が高い!排卵日から2日前がベストタイミング!

排卵日が予測できたからと、排卵日にだけセックスしようとするのは、効果的ではありません。医学的な統計資料によると妊娠率が1番高いのは、排卵日の2日前、次が前日。排卵日当日には、すでに妊娠する確率は低くなります。卵子は24時間、精子は3~5日程度生存しているので、排卵した時にすでにセックスが終わっていて、精子が卵管の中ににある状態がよいのです。
 

出産予定日がずれて、早産・遅産の可能性もあるので注意

正産期に生まれてくれるのが1番

正産期に生まれてくれるのが1番


280日(40週)は、あくまでも予定の日でいろいろな要因、個人差があります。統計学的に言うと、予定日の出産は5%に満たないと言われています。大多数は、初産・経産婦問わず、分娩予定日以外に出産しています。

妊娠37週から41週までの35日間は正産期と呼ばれ、この範囲内であれば、他に特別な問題がない限りあまり心配する必要はありません。もし出産予定日が6月20日の場合でも、37週0日出産なら5月30日生まれに、41週6日出産なら7月3日生まれとなる可能性があります。

また、早産の可能性は、初産、経産婦に関わらず、37週未満の分娩が5~7%、予定日の40週0日を超える可能性が約40%、予定日から2週間遅れた42週以降の過期産が約2%となります。
 

妊娠にまつわるウソ・ホント 知っておきたい豆知識

気になるQに答えます!

気になるQに答えます!


Q:精子は5日間位の禁欲が必要なんですよね?
A:長期間の禁欲は逆にNGです

長く禁欲した方がいいと思われている方がいますが、精子は毎日作られていて溜めてしまうと新しい精子が作られにくくなります。さらに古い精子から出る活性酸素によって精子の質も逆に悪くなることをご存じですか。妊娠率を高めるには頻回の射精がよく、禁欲は必要ありません。毎日が理想ですが、実際には難しいので、1~2日おきを目安にしてください。


Q:妊娠率を上げたいので、射精後は足を高く上げています
A:根拠がなく、妊娠率は変わりません

射精後、ある程度じっと寝ている方がいい、腰や足を高く上げるといい、というし諸説がありますが、実際には妊娠率は変わりないので体位のことは気にしないようにしましょう。

ただし、子宮がお腹側でなく背中側に傾いている子宮後屈と言われている方は、うつ伏せが効果的とも言われています。

Q:なるべく少ない回数で妊娠したいのですが…
A:直接妊娠につながらなくても、子宮の状態を整えてくれます

働く女性も増え忙しいため、最低限にしかセックスをしない人が増えています。確かに妊娠が可能な時期は、1ヶ月の内で限られています。しかし、そこでしかタイミングと取らない人と、定期的にセックスしている夫婦では、妊娠率が格段に違います。

それは精子がフレッシュであること以外に、子宮の着床する環境が整いやすいからです。排卵期前にセックスをして子宮環境を整えておき、その状態で排卵期にタイミングを取ると、妊娠率がアップします。

Q:男女の産み分け、タイミング法でできるんですか?
A:実際には証明されていません

精子の性質を活かすことで、男女の産み分けができると言われることがあり、排卵日何日前なら女の子、何日前が男の子と諸説言われていることもあります。しかし実際には、それで産み分けの可能性が上がることは証明されていません。

 

12ヶ月子作りタイミング記事一覧

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