出産何週で生まれた?出産予定日に生まれる確率は
出産予定日に産まれる確率はどれくらい?
出産日を当てるのは占いに近い
赤ちゃんが正常な時期に生まれるお産「正期産」とは、在胎37週0日から41週6日まで合計35日間のどこかで生まれることです。正期産に入った妊婦さんにとって、35日間はとても長いもの。あなたの赤ちゃんは出産何週に生まれるでしょう? みんなそれが知りたくて、臨月に入ると健診の度に医師に聞くことになりますが、残念ながら、この予想は名医でもよくハズしてしまいます。ほとんど占いに近いかも。
出産予定日に産まれる赤ちゃんは「20人に1人」だけ
今回は占いはやめて、そのかわりに、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)が出して下さった興味深いデータをご紹介しましょう。 上にあるグラフは、同病院で2001年元旦から2005年9月末日までに扱った初産婦さんの自然出産1563件について、在胎期間が何週と何日だったかをまとめたものです。一番お産が起きていたのは、やはり出産予定日でした。しかし数は99件で、全体から見るとわずか6.3%に過ぎません。ドキドキしながら待っている出産予定日ですが、当日に生まれる人は20人に1人くらいですね。
37週、38週、39週、40週、41週の出産率
出産率のランキング第2位はというと、39週3日と40週3日の90件でした。 山は39週に入ると急に高くなり、41週初めまで続いていました。「グラフにしてみると、意外と後ろに山がありますねえ」とは、産科部長・井上裕美先生のコメントです。週ごとの割合は、次の通りです。37週の出産率……3.7%
38週の出産率……12.5%
39週の出産率……30.8%
40週の出産率……34.9%
41週の出産率……18.1%
出産予定日を過ぎても、赤ちゃんが元気なら焦らないで
この出産何週で生まれたのが多いのかというデータはとても貴重なものです。なぜなら、多くの施設では陣痛促進剤などによる人工的な陣痛誘発が何割かあるので、陣痛が本来起きる時期がどのように分布するかがわかりにくいのです。なぜ人工的な誘発をするかというと、それは、在胎週数が長引くに連れて胎盤の力が落ち、赤ちゃんが危険になるという考え方があるから。41週からはその可能性が高まると言われています。
でも、いつ薬を使うべきかは、日本では、医師個人の考え方により見解が異なっています。誘発には、誘発のリスクもあり、自然派の医師はそのリスクの方が高いと考えて処置に慎重になっています。また他の医師は、その逆だと考え、出産予定日を過ぎれば誘発するという人もいます。
湘南鎌倉総合病院では、42週に入るまでは、検査をしながら自然な陣痛を待つのを原則にしています。ただし、自然派で産むには、自分の身体を信じ、リラックスして待てる心を本人が持っていることも大事です。予定日を過ぎたら、医師とちゃんとコミュニケーションをとり、自分にいい方法をとりましょう。