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「名もなき家事」の負担感は「見える化」とシェアで!?
話し合ってシェアする、が原則。でも?
家事というと、炊事・洗濯・掃除・買い物などが頭に浮かびますが、暮らしを維持していくためにはそれ以外にもささやかな仕事がたくさんあります。
ゴミ箱のゴミを捨てて新しい袋をかける、食べ残しの食材にラップをかけて冷蔵庫にしまう、調味料を補充する……気づかない人には見えにくいけれど、実際にはこうした細かい仕事が家の中には累積しているもの。
それが24時間365日、切れ目なくタスクとして発生し続けるのですから、忙しい人は特にすべてをこなすのは大変。
パートナーがいる人は、よく話し合いをして、相手にしてほしいことは「見える化」する工夫や、使いやすい道具を共用する工夫、家の動線の見直しなど、さまざまなアプローチでシェアしていくことが大切です。
一人暮らしでも「名もなき家事」は存在します
一人暮らしの人でも、「名もなき家事」は同じく存在します。家事の総量は、子どもがいる家庭に比べれば少ないとはいえ、誰もシェアする相手のいない状況で、家を快適に維持していくのにはやはり時間とエネルギーが必要です。「やらなきゃ」が複数になると、人は逆に動けなくなることも
家事の負担感を減らすためには、時短の工夫やシェアだけでなく、日々の「やらなくちゃ」という気持ちをどう解消していくかというアプローチも必要なのだと思います。
家事の「そわそわ時間」をカットして気持ちを元気に
たとえば洗濯物の山を見て「畳まなくては」、と気持ちはそわそわするのに、なかなか腰が上がらない。ずっと洗濯物はそのままなのに、見るたびに気持ちは休まらない。「名もなき家事」の存在は特に、そんな「そわそわ時間」も同時に増やしてしまいます。この「そわそわ時間」をカットする工夫をしてみましょう。方法は2つ。
- そわそわを生む家事を見えなくする
- そわそわする前に家事に手をつける
1は、洗濯物は取り入れるときに簡単に畳みながらカゴに入れてしまうとか、洗い物は食器洗い機に入れて扉を閉めてしまう。さらには家事が累積して辛いなら、家から一時的に離れるなど、「やらなくちゃ」という気持ちを刺激する風景が目に入らなくするという方法。
ただし、これは一時しのぎに過ぎないこともあり、結局はどこかで家事をしなくてはいけないことに。
一人暮らしでも、同時多発的に細かい仕事が並行しているのが家事の特性です
できた自分をイメージする「イメトレ」が効く!
「ゴミ箱の袋を変えなくちゃ」「トイレのタオルを変えなくちゃ」と言葉でリフレインしているだけでは、人はなかなか行動に移すことができません。これは人の脳の特性でもあり、「変えなくちゃ」は言語野しか刺激しないので、体を動かすためのシグナルが発せられないからなのだそうです。こういうときは、まず自分の次の行動を、映像でイメージしてみるようにしてみましょう。
「キッチンに行って引き出しからゴミ袋を出す」
「前のゴミ袋をはずして口を結ぶ」
「新しいゴミ袋をかぶせる」
作業をしている自分を、映像としてイメージしてみましょう
「よし、ゴミ袋を取りに行こう」と声に出して言ってみるのもアリ。自分の声が耳を通して聞こえてくることで、聴覚も刺激されます。こうなると、体の筋肉を動かす部位が刺激されて、重い腰が上がるようになるのです。
「え、そんなことで?」と思うかもしれませんが、実際にやってみると、なんだか負担感がちょっと減る体験ができるはず。
「やらなくちゃ」と言葉で考えないのが大切です
NGなのは、ただ頭の中で「やらなくちゃ」と言葉で考えているだけの時間。この時間がいたずらに長くなると、実際にはすぐ済む仕事も、負担感だけがどんどん増えていってしまいます。- 今しなくていいことは、ばっさりと「しない」と決めて引きずらない
- 今したくないことは、目に入らないように視覚からはずす
- そして、さっさとやってしまいたいことは「できた自分」をイメージするイメトレで、腰を軽く
ちょっとした気持ちの切り替えで気分スッキリ! イメトレで名もなき家事を乗り切ろう!
これ、家事だけでなく日頃の仕事上の小さなタスクでも同様に活用できます。ぜひ試してみてくださいね。
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