共働きなのに家事分担でもめない夫婦がやっていること

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理想は一緒に料理だけど……

 共働き家庭の悩みの定番といえば「だんな様の家事参加・家事分担」。これが夫婦喧嘩の原因になっているご家庭もあるかもしれません。とくに負担の大きい食事の支度について、「家事分担でもめない」夫婦は、どんなことを実行しているのか? 今回はそのポイントをご紹介しましょう。
 

共働き夫婦の「平日の夕食」の実態

パナソニックが2017年10月に発表した「30・40代夫婦のライフスタイル調査」に、共働き夫婦の家事分担についての興味深い結果が報告されているのをご存知ですか?

パナソニックといえば、「ふだんプレミアム」というコンセプトを掲げている家電シリーズの広告が話題です。西島秀俊さん、奥貫薫さん演じる夫婦のおしゃれなライフスタイルや自然な家事分担の様子は「まさに理想のだんな様」「理想の家事分担」という声も多く、「仕事から帰ったとき、西島さんが夕飯作って待っていてくれたら、もうキュン死!」という女性も多数いるとか。

このパナソニックの調査では、家事に関するさまざまな質問がなされているのですが、とくに「平日の夕食」についての結果が目を引きます。主な内容は以下です。

●ポイント1:共働き妻の方が「時間が足りない」と感じる割合が高いのは「平日の掃除」(50.9%)と「平日の夕食の用意」(38.0%)

●ポイント2:共働き妻が最も負担に感じる家事は、「夕食の用意」(54.9%)と「夕食後の後片付け」(54.1%)

●ポイント3:共働き妻が質にこだわっている家事のトップも「夕食の調理」(42.5%)で、夫に「夕食の調理」を分担して欲しいと答えた妻はわずか10.3%。
 

妻が夕食の調理を「夫に分担してほしくない」理由は?

つまりこの結果からわかるのは、共働き妻にとって「平日の夕食作りと後片付け」は最も時間が足りず、負担に感じているのに、最も手を抜けない家事だということ。そして、夕食の質にこだわりがあるため、なかなか夫に持任せられないと考えていることです。この考えには「共働きなんだから夕食作りも交代で」と単純に割り切れない、微妙な心理が働いています。さて、その理由は何なのでしょうか?

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妻が料理を頑張ってしまうのには、理由がある

考えられる理由の1つ目は「料理がクリエイティブな家事である点」でしょう。掃除、洗濯、食後の後片付け、ゴミ出しなどの家事は多少の変化はあるものの、基本的にルーチンな家事です。汚れた服、部屋、食器、たまったゴミなどに対して一定の処理をする行為で、ほぼ毎回、同じ工程を繰り返すことで実行可能です。洗濯機、ロボット掃除機、食器洗い機など自動で家電が担ってくれる部分が多いのも、基本的にルーチンで処理できるからでしょう。

一方料理を作るという行為は、ご飯を炊くなどのルーチン作業もありつつも、食事の種類(朝食・昼食・夕食)、人数、内容によって作業内容は異なってきます。さらに季節によって食材も変わり、またその食材に対する処理方法も選択肢がたくさんあります。調理の前の食材の購入という段階での選択肢も含めると、そのバリエーションは他の家事とは比較になりません。作る人のクリエイティビティによるところが多く、なかなか家電、あるいは料理に不慣れなだんな様は代行しにくいのが実態です。
 

食事の持つ意味も、「夫に料理を任せられない理由」と関連が

理由の2つ目は「食事が、家族のコミュニケーションや健康と密接に結びついている点」でしょう。食事は家族が一緒に過ごす重要な時間の一部であり、とくに人は一緒に食事をすることで関係が深まると、心理学でもいわれています。親子や夫婦の関係も「一緒に食事をしない」というところから、関係が崩れていきがちです。

また、食べたものが自分の身体を作るわけですから、食事の質や内容は健康管理においてとても重要です。このように、人として生きていくうえで、そして家族として暮らしていくうえで「食事」が重要であればあるほど、そこに求めるものも多く、妻自身も「頑張ってしまう」「任せられない」という意識になると考えられます。

しかし、妻が頑張ってしまうほど、だんな様は手出しができなくなったり、「妻に任せておこう」と逃げ腰になったりしてしまうもの。結果として、妻の側には「手伝ってほしいときに手を貸してくれない」と、家事分担への不満がたまってしまいます。
 

料理の家事分担、これがうまくいくポイント

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だんな様以外と家事をシェアする方法も考えてみて

では、料理の家事分担でもめないためにはどうしたらいいのか? 1つは「手作り」への思い入れを捨てることです。さまざまな食器に盛られた手作りの料理がテーブルいっぱいに並ぶことがいいことだという認識を変えましょう。共働き妻は、家事に割ける時間が限られています。手作り、手作業を時短テクに置き換えることに遠慮はいりません。

・「○○の素」のような便利調味料
・下処理済み、半加工済みの食品(衣までついていて、あとは揚げるだけなど)
・食材宅配サービス
・スーパーなどで売っているお惣菜
・出前

など「料理のアウトソーシング」を積極的に活用しましょう。

もう1つは「家電との家事シェア」をすすめることです。お掃除ロボットのように「スイッチを押すだけ」というわけにはいきませんが、昨今、IoTおよびAIのトレンドに乗った「賢い調理家電」がいろいろと発売されています。付け合わせの野菜と肉を並べて「蒸す」と「焼く」の調理が同時にできたり、冷凍・常温の食材を一緒に入れてもそれぞれにふさわしい調理ができたり、材料の分量を指定しなくても、機械が自分で判断して加熱時間などを調節してくれたりと、いわゆる「お任せ調理」も格段に進化しています。ほかにも、家の外からスマホでスイッチオンができたり、予約調理ができたり、AIが好みのレシピを覚えてくれたりするなど、調理家電はどんどん「賢く」なっています。

あなたのだんな様が、西島秀俊さんのような料理上手で素敵な夫ではない場合、こだわりのある料理に関しては「だんな様とシェア」よりも「家電とシェア」をしたほうが、安心できて満足のいく仕上がりが望めるのかもしれません。

「一人で頑張りすぎて疲れてしまう」「家事分担でもめて不愉快になる」、そうなってしまうくらいなら、「料理のアウトソーシング」「家電シェア」でもっと楽に平日の食事を楽しめるようにしませんか?

もちろん、時間があるとき・ゆとりのある時の「だんな様とシェア」はOK。週末に「つくおき」するCMの西島・奥貫夫婦にならって、週末は夫婦で料理を楽しむのも素敵ですよね。

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