- 作品解説……『デスノート』とは?&ミュージカル版『デスノート』とは?&公演情報(本頁)
- キャストが語るミュージカル版の見どころ……夜神月役・浦井健治(2頁)、夜神月役・柿澤勇人(3頁)、L役・小池徹平(4頁)、死神リューク役・石井一孝~ミュージカル版『デスノート』の音楽解説付き~(5頁)
- 『デスノート』2017年版 観劇レポート (6頁)
『デスノート』とは?
2003年に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始、国内累計発行部数3000万部を誇る大ヒット漫画(作・大場つぐみ、漫画・小畑健)。“そこに名前を書かれた者は必ず死ぬ”というノートを巡る天才たちの攻防が描かれる。
06年には前後篇に分けて公開された映画版が大ヒット、同年にアニメ版、翌年にはゲーム版が、15年にはTVドラマ版、そしてミュージカル版が登場。また17年8月25日からは米国映画版がNETFLIXで配信予定と、様々な形で展開し、世界的に話題を提供し続けている。
ミュージカル版『デスノート』とは?
死神リュークが退屈しのぎに落とした“デスノート”を偶然拾い、そのパワーを以て犯罪者たちをこの世から抹殺し、理想の世界を作ろうとする高校生・夜神月(やがみらいと)と、彼を追う警察(皮肉にも月の父、夜神総一郎が捜査の指揮を執っている)、そして警察からの依頼に応じて登場した謎の名探偵Lの壮絶な頭脳戦を、キラと名乗る月を信奉するアイドル歌手・弥海砂(あまねみさ、愛称ミサミサ)や彼女を見守る死神レムらの葛藤を交えつつ描く。原作漫画の第一部をベースとしつつも、人物関係がより分かりやすく整理され、結末もアレンジ。フランク・ワイルドホーン(『デスノート』初演時のインタビューはこちら)のダイナミックな音楽と新劇界の重鎮・栗山民也の、人間達の葛藤、愚かさ、愛おしさを浮き彫りにする演出により、ギリシャ悲劇のような骨太の人間ドラマとして15年に日本で初演された。同年、同じく栗山民也演出によって韓国版が初演(17年に再演)、日本でも17年にコンサート版を経て富山を皮切りに再演。7月には台湾で招聘公演が行われ、英米への進出も期待されている。
*公演情報*『デスノート DEATH NOTE THE MUSICAL』2017年8月19~ 8月21日=梅田芸術劇場メインホール、9月2~24日=新国立劇場中劇場
*次頁で主人公・夜神月役(wキャスト)・浦井健治さんに本作の魅力、再演にあたっての意気込み等を伺います!