森の香りが溢れる食卓、フィンランド料理
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ブルーベリーやコケモモなどベリー類のジャムは「森の宝石」と呼ばれ、肉料理からデザートまで幅広く使われる |
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トナカイ肉のロースト。ラップランドなど北極圏の名物 |
映画『かもめ食堂』の舞台としても知られるこの国は、時間もゆっくり流れているよう。かつてフランスのシラク前大統領に「イギリス料理は、フィンランド料理の次にまずい」なんていわれたこともありますが、実際そんなことはなく、上質な素材の旨味が鮮やかに感じられる料理が揃っています。
たしかに繊細なソースを多用するフランス料理などに比べると派手さはありません。でもフィンランドは豊かな森と湖が育む優しい素材の宝庫。国民的主食のジャガイモや多種多様のキノコ、ベリーなど、贅沢な自然の恵みが食卓を飾ります。
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濃厚な味わいが後をひくサーモンのクリームスープ |
料理にはライ麦パンがつくのが定番で、肉料理に甘酸っぱいベリーのソースが添えられます。シーフードも豊富で、なかでもよく見かけるのがサーモン。調理法は様々ですが、ジャガイモなどの具と煮込んだ「サーモンのクリームスープ」は一度は試したい逸品。料理は基本的にシンプルですが、決して大味ではなく、味付けや盛り付けにはさりげないセンスが光っています。