東南アジアの料理(9ページ目)

爽やかな酸味が嬉しい、フィリピン料理

アジアの中では唯一のカトリック教国であるフィリピンは欧米とアジアの文化が集結しています。マニラのような大都市からセブやボラカイのようなリゾートアイランドまで様々な表情を魅せてくれ、グルメスポットも気軽な屋台からリゾートのムーディなレストランまで幅広くそろっています。

カレカレ(c)ASEAN-Japan Centre

スペインや中国の食文化に影響を受けながら発展してきたフィリピン料理は、タマリンドやカラマンシーなどの柑橘類で酸味をつけた味が特徴です。野菜とエビを煮込んだスープ「シニガン」にもタマリンドは必須。新鮮な魚介類も豊富で、シンプルに炭火で焼いた「イニハウ」など魚料理も多彩。肉と玉ねぎを甘辛く煮込んだ「アドボ」など肉料理も充実しています。思わずカレーを連想してしまいそうなネーミングの「カレカレ」は見た目こそカレーに似ていますが、味は辛くなく別物。正体は肉や野菜をピーナッツソースで煮込んだ料理です。

デザートにはフィリピンらしい「ハロハロ」もぜひ。ナタデココやかき氷、フルーツ、アイスクリームなどを混ぜて食べる国民的スイーツです。珍味を試したいなら、孵化直前のアヒルの卵をゆでた「バルート」にトライ。街頭や市場で気軽に試せます。