今回はこんな質問が届きました
「天然毛のヘアブラシと人工毛のヘアブラシって、どう違うの?」
Q. 最近、髪のゴワつきが気になり始めてきました。100均等で売っているヘアブラシを使っていたのですが、天然毛のミックスブラシに興味があります。人工毛のブラシと天然のブラシだと何が違い、どっちがよいのですか?(20代・会社員)
天然毛と人工毛のヘアブラシの違いって?
A ゴワつく髪には、キューティクルとなじみがよい天然毛が断然おすすめ!
はい、そりゃあ、髪のゴワつきが気になりだした方なら天然毛がよいですよ。なぜかというと、天然毛というのは主に豚毛や猪毛を使っており、髪と同じ“毛”同士なので、なじみがよく、ツヤが出てまとまるんです。また、頭皮からの適度な脂分も髪になじんで、ブラッシングするほどしっとりと落ち着く。
プラスティックなどの素材は、滑りがよくて価格もお手頃というメリットがありますが、やはり天然毛に比べると、静電気が起きやすかったり、キューティクルを整えにくいというデメリットも。ホコリを取ったり、毛のもつれをとかすことはできても、ブラッシングで髪のツヤを引き出したり、ごわつきを整えるには不向きという点で、天然毛に軍配が上がるわけですね。
ただ、ヘアブラシは素材だけでなく、用途や目的によって種類もあり、使い方も違ってきます。例えば、お風呂上がりの濡れた髪には、スケルトンブラシのような目の粗い、すき間の多いブラシがいい。手ぐし感覚で、濡れたままのデリケートな髪をザックリととかせますからね。
ドライヤーでセットするときには、引っ張ったり、カールをつけやすいロールブラシのような丸棒型のブラシ。髪のボリュームを抑えたいときは、よく美容室などで使われているデンマンブラシ。また、シャンプー前にホコリを落とすのには、先端が丸くなっているクッションブラシ。頭皮のマッサージ効果が高いのは、サイズが大きく頭皮への当たりが柔らかいパドルブラシなど、実にさまざまです。
素材で言うと、ナイロン、プラスティック、樹脂性、木製、金属、天然毛とありますが、髪にツヤを与えてまとまりよくするということでいうと、先にお伝えしたように天然毛がおすすめです。ただし、天然毛は希少なのでお値段が高めですが、自分の髪を大事に、自分を大事に扱う気持ちで天然毛のブラシを持っておくことは、キレイになりたい女性にはおすすめ。
使うときのコツとは?
使うときのコツは、これは天然毛に限らずですが、いきなり根元からとかすのではなく、毛先からとかしていくことです。髪が長い方は特に、毛のもつれをほぐしてから、全体をとかすと髪の毛の負担がぐっと減りますよ。また、髪を整えるだけでなく、根元からブラッシングして地肌を刺激すると育毛に。つまりブラシは適材適所でうまく使えば、キレイに大いに貢献してくれるというわけです。天然毛は1万円近くするので、「ブラシに1万円~!?」と怯んでしまう方もいるかもしれません。でも、毎日使うものであれば投資する価値はありですね。天然毛でもお手頃価格のものもありますので、まずその効果を確かめてみてはどうでしょうか?
髪はスタイルを形作るから、見た目の印象を大きく左右します。大人になると実感してくると思うので、今から気をつけておけば“転ばぬ先の杖”だと思いますよ。
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山本浩未さん プロフィール
さまざまなメディアで大人気のヘア&メイクアップアーティスト。取り入れやすいメイクテクが、幅広い年代の女性に支持される秘密。
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