南アメリカの料理ってどんなもの?
いまや私たちの食生活に欠かせないジャガイモ、トウモロコシ、トマトなどはすべて南米で生まれたもの。原産国ならではの鮮やかな風味は、壮大な景色と共に身体にじわりと沁み渡ります。世界一の牛肉大国アルゼンチンを筆頭に、メインは肉料理という国が多いのですが、国ごとに味の違いもあります。もちろん肉だけでなく、チリの白身魚やアマゾンの川魚などシーフードも豊富。簡単には味わい尽くせない多彩な味覚が溢れています。世界一の牛肉大国、アルゼンチン料理
大迫力のアサード。さすが人より牛の数が多いといわれるアルゼンチン! 写真提供:メルコスール観光局(C)Nishimura Takeshi |
トウモロコシ、タマネギ、ひよこ豆などを煮込んだ北部の名物料理「ロクロ」 |
アルゼンチングルメの主役はなんといっても、世界一の消費量を誇る牛肉。「アサード」と呼ばれる炭火焼きが定番で、もともとはガウチョと呼ばれるカウボーイたちの料理でした。レストランでも気軽に味わえますが、驚くのはそのボリューム。400~500gもある分厚いステーキがドカンと出てきます。それもそのはず、現地のスーパーでは1kg300円程度で売られており、日本との物価の差を考えても激安。岩塩と胡椒のシンプルな味付けが、肉の旨味を最大限に引き立ててくれます。
もちろんアルゼンチン料理がすべて“ガッツリ重い”わけではありません。北部のサルタ州は、豆やトウモロコシを使った「ロクロ」や「ウミータ」など素朴な郷土料理が名物。海の近くならシーフード、山岳地域ではチーズやハムも作られています。
マテ茶の容器はデザインも多彩
タンゴの生演奏と食事やお酒を楽しめるタンゲリア。気軽なバーからドレスアップしていきたい店までいろいろ |
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