アメリカの料理ってどんなもの?
定義するのが難しいアメリカやカナダの料理。広大な土地に恵まれ食材は豊富、さらに移住者が多いとくれば、料理のジャンルが多彩になるのは当然のこと。さらにそれらをミックスさせて生まれた独自の料理にも注目です。そして陽光が煌めく中米やカリブには、カラフルでエキゾチックな味覚が集合。市場を歩いてみれば珍しい食材の数々に目を奪われることでしょう。
様々な料理を巧みに融合、アメリカ料理
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アメリカで誕生したといわれるハンバーガーもいまでは世界中で食べられているが、その歴史は約100年と比較的新しい |
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外国人シェフが厨房に立つ店も多い。盛り付けにもアレンジを加え、日本とはひと味違う仕上がり |
アメリカ料理と言うと、ファーストフードや大味のピザなどを連想し、「あまり美味しくない」というイメージを持つ人もいるかもしれません。でも、そんなイメージもだいぶ変わりつつあります。そもそも広大な大地を有するアメリカは食材の宝庫。その豊富な食材を活かし、さらにアジアやヨーロッパなど世界各地のテイストを取り入れながら、オリジナリティに富む料理が創り出されています。日本食の人気も高く、アメリカ生まれのカリフォルニアロールはすでに日本でもおなじみ。どんな料理も受け入れる懐の大きさは、さすが自由の国アメリカ! です。
もちろん定番グルメも見逃せません。人気店のTボーンステーキは驚くほど柔らかい舌触り。ハンバーガーも老舗のダイナーで作りたてを味わえば、これまでのハンバーガー感が覆されるかも!?
西海岸のカリフォルニア州は健康志向が強く、地元の野菜などを積極的に取り入れたヘルシーな料理が人気を集めています。またニューヨークは、言わずと知れた世界的美食都市。デヴィット・ブーレーやマリオ・バターリなど有名なスターシェフの店から気軽なデリまで、バラエティに富んだグルメが楽しめます。ちなみにジャガイモの冷製スープ、ヴィシソワーズはニューヨークのホテル、ザ・リッツ・カールトンが発祥なんですよ。
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クラムチャウンダーもアメリカのニューイングランドが発祥の地といわれる |
地方料理も味わい深く、ジャンバラヤに代表されるクレオール料理はニューオーリンズの名物。フランス、スペイン、アフリカなどの影響を受け、バターや香辛料がよく使われます。これとよく似たケイジャン料理はアケイディア植民地にいた労働階級の人々が食べていたもので、唐辛子のスパイシーな風味が特徴。このほかにもメキシコ料理にアメリカ流のアレンジを加えた、テックスメックス(テキサスのメキシコ料理)やカルメックス(カリフォルニアのメキシコ料理)などもあります。