東アジアの料理ってどんなもの?
語弊東アジアの国々の料理は日本人にも馴染み深いものが多く、味や素材の多彩さが魅力です。韓国、中国、香港・マカオ、台湾、モンゴルの料理の特徴と代表的なメニューをご紹介しましょう。医食同源でヘルシー、韓国料理
参鶏湯(サムゲタン)。朝鮮人参・ナツメ・栗・銀杏などを入れてじっくり煮込んだスープに、もち米を詰めた鶏を丸ごと入れる |
大きな肉をハサミで切って焼く韓国焼肉 |
韓国グルメの筆頭に挙がることも多い焼肉ですが、実は韓国での一番人気は豚肉。地元の人いわく「安くて味がいいから」というのがその理由。サンチュやエゴマの葉に焼いた肉を巻き、サムジャン(辛味噌)をつけて食べます。チゲ(鍋)やタン(スープ)の種類も多く、「スンドゥブチゲ」(豆腐鍋)や「カムジャタン」(じゃがいも鍋)は日本でもおなじみ。魚もよく食べられており、「サンナクチ」(活ダコの踊り食い)や「カンジャケジャン」(渡り蟹の醤油漬け)など一風変わった名物はリピーターにおすすめです。
宮廷料理の九折板(クジョルパン) |
また、昨今のウェルビーイングブームやテレビドラマの影響をうけて、かつての宮廷料理(韓定食)も注目を集めています。陰陽五行説に基づき、五色(赤、青(緑)、黄、白、黒)、五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩味(鹹/塩辛い))を備えているため、彩りも鮮やか。八角形の器に卵やキュウリなどを盛りつけた「クジョルパン」(九折板)は代表的な前菜料理です。
朝鮮半島特有の料理のことを朝鮮料理と呼びますが、韓国料理とほぼ同義。とくに北朝鮮料理として知られるものには平壌キムチや平壌冷麺などがあり、いずれも辛さを抑えたあっさり味が特徴。また朝鮮半島には犬食文化もありますが、韓国ではソウル五輪を機にグッと少なくなりました。