無線LAN(Wi-Fi)がつながりづらい……

無線LAN(Wi-Fi)はいろいろな理由で繋がらなかったり、速度が低下してしまったりすることがある。本記事では、ガイドの自宅で発生した事例を元に解決方法を紹介しよう。

【目次】  

意外な原因:なんとケーブルに原因があった

無線LAN(Wi-Fi)というと電波を使っているので、どうしても電波関連のトラブルに目が行ってしまう。しかし時には、目先を変えケーブルもチェックしてみることをお勧めしたい。以下は、ガイドはの実体験だ。

「どうもインターネットの速度が遅い。プロバイダの公称速度は、300Mbpsなので、最低でも100Mbpsは出るはずだ。ところが実測80Mbpsと100Mbpsを超えたことがない」

いろいろと無線LAN(Wi-Fi)関連の環境をチェックしたが、原因が見つからない。そこで、モデムと無線ルータを繋いでいるケーブルをチェックしてみた。以下の図は、LANケーブルチェッカーでケーブルの接続をチェックしている様子だ。
 
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4本の芯線しか繋がっていない。点灯している番号の芯線が繋がっている。


LANケーブルには、8本の芯線があるのだが、そのうち1、2、3、6番の4本しか繋がっていない。100BASE(100Mbps)しかなかった頃であれば、1、2(送信)、3、6(受信)の4本で事足りたが、現在主流の1000BASE(1000Mbps)では、8本すべての芯線が繋がっている必要がある。これを全結線という。
 
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全結線のLANケーブルは、8個のランプが点灯する。


ケーブルには、まれに全結線ではないケーブルが存在する。そのようなケーブルでは、100Mbps以下の速度しか出ないので注意しよう。ちなみに、問題のあったケーブルは、海外製の某機器に付属していたケーブルでメーカーは不詳だ。現在、日本のショップで販売されているケーブルには見られないが、いろいろなケーブルを利用しているユーザーは一度チェックしてみた方がよい。

もし、LANケーブルチェッカーが無ければ、ルータやハブなどにあるLINK LEDを使う方法がある。LEDが光る色で100Mbpsでリンクしているか1000Mbpsでリンクしているかが分かる。
 
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2番の上のLEDが緑なのは1000Mbps(Giga)で接続していることを示す。現在、2番ポートとほかの機器を正常なLANケーブルでつないでいる。

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上のLEDがオレンジ色であるときは100Mbpsでしか接続できていない。問題のあるLANケーブルを利用。


なお、ケーブルの接続がスプリットペアになっている場合も速度低下が起こる。スプリットペアの詳細は、別記事『LANケーブルを自作しよう』を参照して欲しい。『LANケーブルを自作しよう』の記事では、100Mbpsが10Mbpsになってしまう事例を挙げてあるが、1000Mbpsが100Mbpsになるのも同じである。
 

意外な解決策1:無線LAN機器の設置位置を天井に近付けて解決

無線LAN(Wi-Fi)の親機や中継機の位置を床に近い位置から、天井に近い位置に移動することで、速度が向上することがある。「そんなことで速度が変わるのか?」と思われるかもしれないが、まずは試してみて欲しい。

以下は、ガイドの自宅で無線LAN(Wi-Fi)の中継機の位置を変えることで速度が上がった事例だ。ガイドの自宅は、1階に無線LAN(Wi-Fi)の親機が置いてある。2階でもWi-Fiでスマートフォンを接続するが、2階の床下には床暖房のパネルがあり電波を通さない。そこで、階段を上がったすぐのところに中継機をセットしてみた。
 
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階段を上がったすぐの床に近いところに中継機を設置。小さくて見難いが小さな箱が中継機。


一応使えるのだが、少々速度が遅い。そこで、階段を上がって右に曲がり、突き当たりの天井に近い所へ移動してみた。
 
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2階の廊下の隅だが、天井に近い位置にセットしてみた。


以下が、BuffaloのStation Raderで速度を測定した結果だ。
 
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天井に近い位置での測定結果。親機とWEX-1166DHP間の速度に注目。


■床に近い位置:-64dBm
■天井に近い位置:-58dBm

電波強度がマイナス表示なので、絶対値が少ない方が強度が上ということになる。なぜこのような結果になるのかは、目に見えない電波のことなので、はっきり言ってよく分からないが、経験的に言って、機器を高い位置に上げると速度が向上することがある。すぐにできるのであれば、早速試してみよう。なお、利用した中継機は以下の機種だ。とても使い勝手がよく、強力に電波を中継するので、お勧めしたい機種だ。
   

意外な解決策2:無線LAN機器の設置位置を階段直近の部屋に移動して解決

2階でスマートフォンを使うとき、1階に置いた無線LAN(Wi-Fi)の親機の電波が2階床下の床暖房のパネルで遮られてしまう。上の例では中継機を高い位置に移動して問題を解決した事例を挙げたが、ほかにも解決の方法があった。それは、階段に接している部屋に設置することだ。下の写真を見て欲しい。階段を上がりきらない右側に実は部屋がある。壁を隔ててこの部屋の中に設置してみた。
 
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階段を上がりきらない位置のすぐ右に部屋がある。


下がそのときの数値だ。

■床に近い位置:-64dBm
■天井に近い位置:-58dBm
■階段右の部屋内:-53dBm
 
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階段を上がりきらない右の部屋内での測定結果


絶対値が少ない方が電波が強いので、現在のところ最強の電波を受信できている。階段には、床暖房のパネルがない。言わば2階への開口部にあたる。最大の開口部近くに、たとえ壁を隔てても中継機を設置すると良好な結果を得られた。
 
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階段開口部近くの部屋内に設置した様子。TV周辺機もあるのでケーブルがゴチャゴチャしている。


本例は、床暖房がある場合の事例ではあるが、床暖房のない鉄筋構造や鉄骨構造の家でも同じことが言える。どうも中継機の電波が弱いという場合は、2階への開口部にあたる階段近くの部屋に中継機を設置して様子を見るのも1つの方法だと思う。試してみて欲しい。

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