健康や美肌のために！煙草をやめられない人に禁煙外来という選択肢も
本気で禁煙したいなら禁煙外来治療という選択肢も
しかし、頭ではわかっていても、なかなか禁煙できないと悩んでいる人はたくさんいますし、自分ひとりでは煙草をやめるのは難しいというのも事実です。そこで今回は、医療機関が禁煙への道をサポートしてくれる、「禁煙外来」について解説していきます。
禁煙できないのは、意志が弱いからではなく依存症だから
タバコは美容にも悪影響が
ご存知のように、タバコに含まれる「ニコチン」という成分には依存性があります。この依存には2種類があり、ニコチンによって陥るニコチン中毒を「身体的依存」、タバコをまた吸いたくなってしまう習慣性を「心理的依存」と言います。これらは依存症なので、自分の意志だけではなかなか断ち切ることはできません。
禁煙治療の内容は？カウンセリングをうけてスタート
【クリックで拡大】禁煙外来の治療内容例
禁煙治療には「チャンピックス」という、ニコチンを含まない禁煙補助薬を使用します。脳の受容体に作用する薬で、ニコチンが切れたときのイライラを軽くしたり、タバコをおいしいと感じにくくしてくれる作用があります。かつての禁煙補助薬（ガム・パッチ）よりも禁煙しやすく、成功率も高くなっています。
禁煙薬を服用すると、人によっては、特に女性は気持ちが悪くなる副作用がでる場合があるので、不安な場合は処方内容を医師に相談するとよいでしょう。
禁煙外来治療の費用には健康保険が適用される？
禁煙外来は場合により健康保険適用となるケースも
■禁煙外来の保険適用条件
・ただちに禁煙しようと考えている
・禁煙治療を受けることに同意している
・途中で連絡なしに来院しなくならない
・再治療の場合、過去の保険適用から1年以上経過している
上記が満たされた場合に限り保険が適用され、適用期間は初回診察日から12週間（3か月）となります。以前に他の病院で禁煙外来を受診している場合は、新たに受診する病院が初回だとしても、1年以内は保険適用になりませんのでご注意ください。
過去に禁煙治療を失敗・中止したけれど再治療したいという場合、過去の保険治療が1年以内なら自費になってしまいますが、1年以降であれば再度保険治療が受けられます。
禁煙外来の治療内容は病院によって様々です。「薬を渡して終わり」という病院もありますが、ガイドのクリニックでは、禁煙外来終了後1年は経過を追わせていただきます。3か月後、1年後の電話確認をすることで、より禁煙の成功をサポートしていきます。
禁煙外来にかかる費用はどれくらい？
ここで、気になる禁煙外来の費用例をご紹介したいと思います。女性患者のAさん（32歳）の場合は、1日5本程度が習慣の喫煙者でした。「すぐに止められる」と思いながら、気がついたら7年の喫煙歴に。こういう人の場合、「煙草を吸うという動作」に意味があって、心理的依存が強い傾向にあります。
Aさんはその後、薬を服用し7回通院をし、無事禁煙に成功されました。Aさんは保険が適用できたため、実際にかかった費用は約18000円でした。詳細は、以下の表をご覧ください。
【クリックで拡大】禁煙外来治療の費用例
処方薬、通院回数によっても金額は多少変わってくるので、金額面の不安などある場合も、あらかじめ医師に相談するようにしましょう。
禁煙外来の効果・メリットは？
ガイドのクリニックの場合、禁煙外来を受けた実に9割の方が、体調がよくなったと実感されています。実際に、
・咳や痰が減った
・肩こりがなくなった
・胃の調子がよくなった
・食事がおいしく感じられるようになった
・口臭、毛穴からの匂いがなくなった
という声があり、禁煙によるメリットが健康・美容面に顕著に出ているのがわかります。私たちクリニックのスタッフも、肌質の改善が目に見えてわかるので、禁煙治療を導入して本当に良かったと改めて思っています。
ガイドが書いた記事、「美容皮膚科医が教える！タバコの害と美容への悪影響」もお読みください。
「禁煙は愛から」をテーマに、ガイドは禁煙サポートスタッフとともに、引き続き禁煙者を増やしていく活動をしていきたいと思っています。禁煙はしたいけど「きっかけがない」、「過去に失敗したから」と諦めている方は「禁煙外来」という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか？
