「前屈すると痛い」「体を柔らかくしたい」効果的なストレッチや方法は?
いざストレッチを試みると……その硬さにやる気を失ったという声も少なくありません
肩こりや腰痛、腰の疲れには、自分ひとりで手軽にできる「セルフストレッチ」がおすすめ。しかし、「体が硬くてストレッチは苦手」「前屈しても硬すぎて、効果が得られない気がする」という声は少なくありません。
ストレッチで大切なのは、諦めず、無理せず、コツコツと続けていくこと。苦手意識のある方も、ぜひ一度やる気を出してチャレンジしていただきたいところです。
そこで今回は、「こんな私でも体が柔らかくなった!」と柔軟性UPを実感できる方法を、現役のカイロプラクターがご紹介します。
<目次>
- 身体の硬さの原因はさまざま……無理せず柔らかくなる方法は?
- 前屈できるようになるための4つのコツ・ストレッチ
- 柔軟性を上げる方法その1. 噛みあわせを整えてみる
- 柔軟性を上げる方法その2. 骨盤のキワを刺激してみる
- 柔軟性を上げる方法その3. ふくらはぎトントンほぐしを試す
- 柔軟性を上げる方法その4. 足裏ぎゅっぎゅっマッサージを試す
- 小さな効果の実感を積み重ねて、モチベーションUP!
身体の硬さの原因はさまざま……無理せず柔らかくなる方法は?
まず、腕が挙がりにくい場合と上半身を倒しにくい場合をそれぞれ想像してみて下さい。その原因は筋肉の緊張などさまざまですが、前者は上半身、後者は下半身に何らかの原因があると考えるのが一般的でしょう。しかし「体の硬さ」の原因は1つではありません。たとえば、「ふくらはぎの筋肉のコリをほぐしたら、首の動きが改善された」というように、離れた部位同士が関連するケースもあるのです。部分的な硬さに注目するとキリがありませんが、肩関節・股関節周りそれぞれが硬い場合に共通して言えるのは、姿勢を支える前後の筋肉には過緊張がみられるケースが多いということ(もちろん、前後のアンバランスに限らないこともあります)。
私たちが「体の硬さ」を判断する際に基準となりやすい「前屈」に注目して、柔軟性について考えてみましょう。
前屈できるようになるための4つのコツ・ストレッチ
苦手な前屈でも、ストレッチを続ければ身体は柔らかくなっていくものです。まずは簡単に効果を実感できるような4つの方法をご紹介します。それではまず、何もせずに前屈をしてみてください。手先と床の間隔や、動きのスムーズ加減、太もも裏の張りなどチェックします。
前屈をした際に太もも裏が突っ張るなど硬さを確認しましょう
柔軟性を上げる方法その1. 噛みあわせを整えてみる
まず、奥歯を噛みしめながら前屈をしてみましょう。日頃、首への負担が続いていたり、歯のくいしばりや歯ぎしりなどを無意識にしていたりといった場合には、頚部・頭部の筋肉バランスが崩れ、それが原因で全身的なアンバランスへと繋がってしまうケースがあるのです。
いかがでしょう。前屈しやすくなりましたか?
柔軟性を上げる方法その2. 骨盤のキワを刺激してみる
ウエストラインに指を当てて骨盤の縁を確認しましょう
指で押さえた部分に刺激が入る様に体を動かしていきます
柔軟性を上げる方法その3. ふくらはぎトントンほぐしを試す
手で軽く握りこぶしをつくり、または手の甲の部分でトントンと叩いていきましょう
姿勢のバランスが崩れると、ふくらはぎがパンパンに張ってしまったり、部分的に硬さが生じてしまいます。
柔軟性を上げる方法その4. 足裏ぎゅっぎゅっマッサージを試す
力を込めすぎると痛いかもしれませんで、心地良い程度にとどめておきましょう
土踏まずは、身体のコンディションによって硬さやアーチが変化します。
小さな効果の実感を積み重ねて、モチベーションUP!
いかがでしたか? ちょっとしたことでも少しでも効果が実感できれば、「しばらくストレッチを続けてみようかな?」という気持ちがわいてくるのではないかと思います。これらを試して前屈がスムーズになり、つかなかった指先が床につくようになった人は、ストレッチを続けていくことで筋肉がしっかりほぐれ、肩こりや腰痛予防・改善も期待できます。ご自身の症状や希望に合ったストレッチを選んで、上記の1~4を隙間時間に行うなど、ぜひお試しください。なお、残念ながらどの方法を試しても大きな変化が現れない場合もあります。その場合、紹介したポイント以外に前屈しづらくなる原因があるのかもしれません。身体の癖は人それぞれ。個人差があるため、効果が出ないからといって無理なストレッチはせず、ご自身のペースで行うようにして下さい。
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