ルブタンみたいなボトルのシャンパーニュ「R&L ルグラ」
靴底が真っ赤でエレガントなハイヒールをご存知だと思います。まるで、あのハイヒールのようなおしゃれなボトルに入ったシャンパーニュがあるのです。それに、もちろん中身も抜群に美味しいから、言うことなしです。
「R&L ルグラ」という小さなシャンパーニュの造り手で、主な顧客はフランス国内の星つきレストランですから、あまりたくさんは造っていません。白ぶどうのシャルドネだけを使って造る「ブラン・ド・ブラン」で、ピュアな上に果実の風味がとても綺麗なのが特徴です。
シャンパーニュ地方の中でも、シャルドネの聖地と呼ばれるコート・デ・ブラン地区にあるシュイィという村のぶどうだけを使っていて、ソフトでバランスが良いからでしょう。多くのシェフに気に入られ、ギィ・サヴォワやトゥールダルジャンといった名だたるレストランのハウスシャンパーニュとして採用されています。
ラベルデザインも瓶底の赤も、当主のジュリアン・バルビエの奥様によるものです。とてもセンスが良いですよね。ルブタンのハイヒールが好きな女性は、特に喜んでくれるのではないでしょうか。
R&L ルグラ エクストラ・ブリュット 7890円 (外部リンク)
ブルゴーニュの大御所の白を10分の1の価格で!「レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン」
ブルゴーニュの偉大な白ワインの造り手の一人に、コント・ラフォンのドミニク・ラフォンが挙げられます。彼の造るムルソーの1級畑は、飲み頃がくるまで何年も待たなければなりませんし、もちろんお値段も随分と張ります。今では一本で4万円近いので、なかなか気軽に買うわけにはいきません。でも、ドミニク・ラフォンはブルゴーニュの南部にあるマコンにも畑を購入しました。そして「レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン」という名前で白ワインを造り始めたのです。
ムルソーほどの名声がある地ではありませんが、その潜在能力を見出して、ムルソーで行うのと同じだけの精力を注ぎ込み造られたワインです。ムルソーのように10年以上待たなければ、ということもなく、価格も10分の1で手に入るのですから、これはとても嬉しいことです。
2016年の春、ドミニク・ラフォンが久しぶりに来日しました。4年ぶりだったようです。私はおそらく10年ぶりぐらいに再会したのではないかと思います。年はめされましたが、相変わらずエネルギッシュな方でした。実は自分でもこの「ヴィレ・クレッセ」を購入しました。すぐに飲んでも美味しいですが、もちろん2、3年置いてから飲むのもよさそうです。
レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン ヴィレ・クレッセ 4860円 (外部リンク)
スティングの敷地で造るトスカーナの赤「イル・パラジオ」
元ポリスのボーカルで知られるスティングが、イタリアのトスカーナ地方にワイナリーを持っているという話は聞いていました。別荘として購入した場所にぶどう畑があり、専門の人を雇ってワインに仕立てている、というのです。スティング本人は、そこにスタジオを構えてレコーディングをしたり、友人を招いてコンサートを開催したり、という噂でした。でも、実際にどのようなワインが出来上がっているのかは知りませんでした。ところが、2016年の今秋、スティング本人が来日してワインのお披露目会が開かれました。既に赤ワイン4種類は輸入されています。フルーティで飲み心地のよい “Message in a Bottle” や落ち着きのある上品なキアンティ “When We Dance”は、2000円代という手頃な価格です。”Casino Delle Vie”は、もう少し凝縮感のある赤です。
そして、トップ・キュヴェの “Sister Moon” は、スティングの有名な曲から命名されたアイテムで、地元品種のサンジョヴェーゼに、メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしたスーパー・タスカンの部類に入リマス。力強さがあり、フルボディです。
スティングはワイン造りには関わっていませんが、彼のオーナーとしてのコンセプトはしっかりしています。バイオダイナミクスという栽培方法を採用し「この地ならではのユニークなワインを造りたい。ワインは土地のシグネチャーだ」と、語っていました。ラベルも素敵ですよ。
イル・パラジオ シスター・ムーン 6800円 (外部リンク)
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