未来の世界を生きる子供にとって大きな強みとなる「創造性」

創造的に考える

       「創造的に考えられる」ことは大きな強み

問題を前に、ひとつの解決策がうまくいかないと、すぐに途方に暮れ諦めてしまう子がいます。一方、「これがだめなら、あれはどうかな?」と、様々なアイデアを試し解決しようとする子もいます。こうした「創造的に発想できる子」は、問題にぶつかっても、周りが思いつかなかったような方法を考え出し、突破していきます。

今後、世界はますます複雑となり、先が読めない不透明な時代になると言われています。既成の方法では越えられない壁が、子供たちの前に立ちはだかることもあるでしょう。未来の世界を生きる子供たちにとって、「創造的に考えられる」ことは、大きな「強み」となります。

例えば、世界で活躍する190の企業を調査したところ、「創造性」こそがそれらの企業の成長の土台となっていたという報告もあります。また、米国特許取得数が23年間1位であり続けるIBM社も、未来のリーダーに最も必要とされる資質として、「創造性」をあげています。

これからの社会を生き抜くために不可欠な「創造性」。ところが、1990年代以降、子供たちの創造性は低下の一途という調査結果も出ています。なぜでしょう?

ひとつには、日常生活の中で、子供本人が自主的に自由に取り組むアクティビティーが減っているためとされています。現代の子供たちは、決められた方法で決められた課題をこなすことに、多くの時間を費やしているといいます。


現状の学校教育では創造性が育ちにくい?

心理学者によるこんな研究があります。学校の先生に、担当するクラスでの「好ましい生徒」と「好ましくない生徒」のリストを作ってもらいます。そして、生徒ひとりひとりの「創造性の高さ」と照らし合わせたところ、先生が「好ましい」とする生徒ほど創造性が低く、先生が「好ましくない」とする生徒ほど創造性が高かったといいます。

つまり、クラスという集団をまとめ、決まったことを期限内に一斉に終わらせる必要のある先生にとって、時に独自の方法やペースで物事に取り組もうとする「創造的な子」というのは、「好ましくないやっかいな存在」に映りがちだということです。米国では、創造的な子が適した学習環境に恵まれない場合、学校をドロップアウトする率が50%以上はね上がるとも報告されています

創造性を育む方向へと学校教育のあり方が軌道修正されることを願いつつ、では、「待ったなし」で成長する子供たちのために、今、何ができるでしょうか?

>>>次のページでは、創造性を培うための「7つの工夫」を紹介します。