子供に食べさせているその食品……安全性は大丈夫?

気をつけたい子供の食べ物

気をつけたい子供の食べ物

食への安心安全意識が高まっていますが、何気なく子供に与えている食べ物の中には、肥満や健康を害する原因と考えられるものも少なくありません。そこで、私たちの身近にある食品の中から、特に気を付けたい6つの食品「清涼飲料水、マーガリン、ハム・ソーセージ、ファストフード、養殖魚、スムージー」の安全性について考えます

 

清涼飲料水の甘味に注意!

清涼飲料水は子供に飲ませてもいい?

清涼飲料水は子供に飲ませてもいい?

子供向けのキャラクターをパッケージにしたジュースをよく目にします。アップル味やいちご味と書いてあるのに、よく見ると小さな字で「無果汁」「果汁10%」などと書かれてあり、いったい何で作られているのか不思議に思ったことはありませんか?

これらの多くは、「果糖ぶどう糖液糖」「ぶどう糖果糖液糖」とよばれる甘味料で甘くした飲料です。正式名称は高フルクトース・コーンシロップ=異性化糖と言い、砂糖よりも安価な原材料として、日本では飲料以外にもゼリーや調味料など幅広く使われています。アメリカでは急激に血糖値を上昇させることから肥満や糖尿病の原因になるという研究結果に基づいて、使用禁止の方向に向かっています。

名称に果糖と付いていますが、自然のフルーツに含まれている果糖と、ぶどう糖果糖液糖の甘みの主体は全く違うもの。フルーツに含まれる果糖は、食物繊維の働きで体内にゆっくり吸収されていきますし、体に必要なビタミンやミネラルなどが豊富に含まれています。

■清涼飲料水の注意点
清涼飲料水の甘味料は、肥満や糖尿病のリスクを高めます。子供の飲み物はなるべくお茶やお水とし、甘い物は季節のフルーツなど体に良いものから取り入れる事が大切。

 

マーガリンの成分はトランス脂肪酸

トランス脂肪酸は全米で禁止されることになった成分として何かと話題です。マーガリン・ファットスプレッド・ショートニング・サラダ油など私達の生活の身近にある食品に含まれており、それらを原材料に使ったパン、ケーキ・ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにも含まれています。

トランス脂肪酸は、とりすぎた場合の健康への悪影響が問題視され、生活習慣病や心臓病のリスクを高めることが懸念されています。各国で規制の対象となっていますが、日本では一部の企業で減らす動きがあるだけで、まだまだ規制の対象にはなっていませんから、子供の健康を考えて十分に注意したい成分です。

■マーガリンの注意点
トランス脂肪酸は、生活習慣病や心臓病のリスクを高めます。子供に与える食品の原材料表示をよく確認して買うことが大切です。子供にも一緒に買い物や料理をしながら、食品表示の見方を教え、安心安全な食品を自分で選びとる力をつけることも大切な食育です。

ファストフードの原材料に注意

子供の食育を考える上で、ファストフードについては必ずといっていいほど取り上げられます。私が子供から大人まで食育に携わっている中で考える注意点は、栄養と食習慣の面、そして食文化についてです。

まず栄養や食習慣の面について、日本の食品表示法は飲食店や総菜店に表示の義務がないため、ファストフード店で産地や原材料を知ることができません。※2)

そこで、有名なファストフードチェーンのフライドポテトの原材料を本国のホームページで調べたところ17もの原料が使われていました。トランス脂肪酸も含まれていました。

ファストフードのような高カロリー高脂肪で濃い味付けのものは、脳の快楽中枢を刺激し欲求を抑えられず止められなくなるという研究結果が出ています。成長過程の食生活に大きな影響を及ぼすため注意が必要です。

子供の頃は食育基本法の3本柱の一つでもある文化的な食生活を身に付けさせることが大切な時期です。日本にある世界に誇る和食という文化を教えることが優先です。

■ファストフードの注意点
ファストフードは、子供の食生活に大きな影響を及ぼすので、頻繁に食べさせるのは注意が必要です。食卓は子供の健全な心と体を育む場として、栄養バランスのとれた正しい食習慣を身につけられる文化的な場ととらえるようにしましょう。


次ページでは「ハム・ファストフード、養殖魚、スムージーの安全性」について考ます。