苦手な人を避けていても…何も解決しない!
職場の上司や同僚、ママ友など、「この人ちょっと苦手かも…」と思う人は誰にでもいるのではないでしょうか?気が合わない人とは距離をおければよいですが、仕事や付き合いの関係上、そうはいかないこともありますよね。ここでは一日に何百人ものお客様と接し、仕事をするうえでチームワークが非常に重要と言われているキャビンアテンダントの世界で実践されている、苦手な人ともソツなく付き合う3つの秘訣をご紹介します。
【秘訣1】仕事中は女優になる
女優気分で楽しく役になりきる!
キャビンアテンダントとして一日何百人ものお客様と接していると、そのような場面はたくさん訪れます。そんな時に「私ならこんな言い方はしないのに」、「この人は酷い人だ」などと思ってしまいがちですが、それではプロ失格というもの。
新人訓練中の時、教官に「フライト中は女優になってください」と教わりました。キャビンアテンダントという役になりきって働くのです。「私」という個人的な価値観で見ると理解できなくても、「CA」という立場で考えてみると「仕方ないな」と思えることもたくさんあるのです。
このように、「私」という価値観を一旦横に置いて、一歩引いてその役になりきることにより、違う視点で相手を見ることができます。これによって「今まで私はこう考えていたけど、必ずしもそうではないのかもしれない」と意外な発見があることも。
もちろん、絶対に良くないということは毅然とした態度で接することも大切ですが、役を演じてみると意外に楽しく、今まで苦手意識を持っていた人ともすんなり接することができるようになることも多いですよ。
【秘訣2】その人の背景を想像してみる
その人の背景を勝手に想像してみるのも一つの手
そんな時におすすめなのが、その人の置かれている環境や背景を想像してみること。例えば、「この上司は私が帰った後も毎日遅くまで残業していて、家に帰れば奥さんの尻にひかれているから、つい部下に対しては高圧的になってしまうのかもしれない」とか、「○○に住んでいるということはラッシュのなか長時間立ちっぱなしで通勤しているはずだから、朝はイライラしてしまうのかもしれない」など、勝手に想像を巡らせてみるのです。
実際にそうであるかどうかはどちらでもよいのです。「こんな可能性もあるな」と考えているうちに、「実はこの人もいっぱいいっぱいなのかもしれない」と思える心の余裕が生まれてくるはず。
また、自分目線で考えているときは自分が被害者のように思えていても、想像の中で相手目線で見てみると「私のこんなところも悪かったのかもしれない」と気づくこともあるかもしれません。
勝手にあれこれ想像してしまって申し訳ない気もしますが、それで相手を理解する余裕がうまれ苦手意識が和らぐなら、試してみる価値大有りです!
【秘訣3】持ちネタにしてしまう
気の置けない仲間とネタの交換!
キャビンアテンダント時代、同期が集まればこの持ちネタの嵐でした。お笑い芸人かと思うくらい面白おかしく、「今日はこんなことがあった」、「こんなことで怒られた」など披露しあうのです。
ここでのポイントは愚痴のような暗いトーンにならないこと。愚痴になってしまうとその場の雰囲気もしずんでしまいますが、ネタとして面白く話せば「私も私も!」と面白い話がどんどん出てくるはずです。
「どんな流れでどんな風に話したらより伝わりやすいかな」と考えてみると、語彙力や表現力も増して楽しいですよ。リアルタイムでは面白く話せるほど割り切れないときは、それができるタイミングまで「いつかこの話を笑ってできるときがくるはず」とそっと温めているのも良いでしょう。
また、自分と同じような悩みを抱えている人がいたとき、その経験を話してあげることで感謝されることもあります。そのような時は「あの経験も無駄じゃなかった」と思えるはずです。
このように視点を変えて考えてみると、そのネタを提供してくれる相手に感謝の気持ちすら湧いてくるようになることもあります。
いかがでしたでしょうか。
苦手な人を避けていてはより苦手意識が増してしまいます。あの手この手で苦手を克服しようとすることで、毎日が楽しくなり、自分自身の成長にも繋がるはずですよ。やってみて損なことはないと思うので、ぜひ試してみてくださいね。