企業のIT活用/マイナンバーの注意点

マイナンバーカードのパスワードはいつ使う

マイナンバーカードを受け取る時に暗証番号とパスワードの設定をしますが、この暗証番号とパスワードはどんな時に使うのでしょうか。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

マイナンバーカードを申込む

マイナンバーカードの受取は届いたハガキなどが必要

マイナンバーカードの受取は届いたハガキなどが必要

マイナンバーカード、手に入れられましたか。

受け取った通知カードでもかまいませんが、ペラペラの紙で破けそうだし、マイナンバーが必要な時には通知カードと一緒に免許証などが必要となり、けっこう面倒です。無料ですからマイナンバーカードを手に入れておきましょう。

マイナンバーカードを手に入れるには通知カードと一緒に送られてきた個人番号カード交付申請書に写真を貼ってだせばOK。顔写真はそのままマイナンバーカードに使われます。申請書を失くした場合はパソコンやスマホでも申請できます。また街中にある”マイナンバー個人番号カード申請できます”と書いてある照明用写真機からも申請できます。

申請してしばらくするとマイナンバーカードの準備ができたという通知がハガキで届きます。待つ期間は申請後から15営業日程度となっていますが市町村によって相当に差があります。ハガキが届いたら受取に行くのですが、予約方法が書かれていますので案内に従って予約します。

受取前にパスワードと暗証番号を考えておく

マイナンバーカードを使えばコンビニで住民票がとれる

マイナンバーカードを使えばコンビニで住民票がとれる

マイナンバーカードの受取で必要なのは届いたハガキと通知カード、運転免許証など本人確認ができる書類の3点です。受取に行く前に考えておかないといけないのがパスワードと暗証番号。

暗証番号は4桁の数字で銀行の暗証番号と同様に生年月日や電話番号など類推できるものはやめておきましょう。この暗証番号はマイナポータル(自分専用のポータルサイトで誰が自分のマイナンバーを見たかなどが確認できる)へのログインで使います。またマイナンバーカードを使って24時間、コンビニで住民票の写し・印鑑登録証明書等を取得できますが、この時も設定した4桁の暗証番号が必要です。全国どこでも最寄りのコンビニで使えます。ただしまだ対応できていない市町村があります。

パスワードについても事前に考えておきましょう。パスワードは英数字6文字以上16文字以下で設定できますが、英字や数字だけではダメで英字と数字を組み合さないといけません。その場でいきなり考えろと言われても、なかなか思いつきませんので事前に考えておきましょう。こちらは電子証明書で使います。

設定したパスワードや暗証番号は忘れないようにしてください。電子証明書のパスワード入力で3回連続して間違えるとパスワードロックがかかってしまいます。こうなるとにっちもさっちもいきません。住民票のある市区町村の窓口へ行って、パスワード初期化申請をしないといけません。もう一度、マイナンバーカードにパスワードの再設定を行うことになり時間も手間もかかります。

電子証明書の仕組み

マイナンバーカードでは公開鍵暗号方式を使っています。公開鍵と秘密鍵(パスワード)という2つのペアで、役所でマイナンバーカードのパスワードを設定する時に2つのキーがペアで作られます。この作業を行うとマイナンバーカードのICに電子証明書が登録されます。

電子証明書とは本人が書類を書いたことを証明するのに使います。使う機会が多いのが電子申告です。確定申告時期になると各地の申告会場はラッシュ状態となりますが、多いのが年金世代の申告。公的年金等の収入金額が400万円以下なら確定申告不要制度が利用でき、申告はいりませんが、個人年金や給与所得などが20万円を超えると確定申告の必要があります。個人事業主や2ケ所以上の会社から給与をもらっているような場合も確定申告が必要です。

平日に休んで行くのが大変という場合は電子申告を使いましょう。E-Taxのサイトで確定申告書を作ることができます。確定申告書をネット経由で税務署に送る時に、確かに私が作りましたという証明がいります、それが電子証明書。確定申告書を送る時、ICカードリーダーにマイナンバーカードを置いてパスワードを入力する必要があります。これが秘密鍵で、マイナンバーカードを受け取る時に設定したパスワードを入力します。

届いた税務署では電子証明書が正当なものであるかどうかを認証局(公的個人認証サービス署名用認証局で地方公共団体情報システム機構が運営)に確認します。電子証明書が正当であれば、公開鍵の所有者を確認でき、申告書類の受領となります。

マイナンバーカードには有効期限がある

20歳未満の場合は、発行から5回目の誕生日までが有効期限になります。この年代は写真の顔が変りやすく本人確認しにくい点から短くなっています。20歳以上の場合は、そんなに顔が変らないだろうと発行から10回目の誕生日までが有効期限です。

ただし電子証明書の有効期間はもっと短く、電子証明書発行の日から5回目の誕生日までです。電子証明書を使うのなら途中で1回更新しないといけません、有効期間満了日の3ヶ月前から更新手続きを行うことができます。

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