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サウザオルニートスブラックバレル/クラフトテキーラ

テキーラは1年以上オーク樽熟成したものをアネホと呼ぶ。6月28日新発売の「サウザ オルニートス ブラックバレル」は18ヵ月を超え、3回もの樽熟成を経て生まれた、新たなアネホの香味世界を創出した逸品。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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アネホの常道を超越した、オーク樽3回熟成

サウザ オルニートス ブラックバレル

サウザ オルニートス ブラックバレル

以前、メキシコのテキーラの名門、サウザ社の逸品「サウザブルー」を紹介した。今回はそのサウザ社から6月28日に発売されたばかりの「サウザ オルニートス ブラックバレル」というオーク樽3回熟成を経て生まれたユニークなクラフトテキーラを紹介する。テキーラの原料となるブルーアガベ(竜舌蘭の一種)の詳細に関しては「サウザブルー/ブルーアガベ100%テキーラ」をお読みいただきたい。
サウザ社は最上質のブルーアガベを得るために大部分を自家農園で栽培している。しかもできる限り化学肥料を避けた栽培法で知られる。収穫後は新鮮な100%アガベジュースを独自の抽出法で採取し、糖化後に秘伝の酵母で発酵する。そしてポットスチルでの2回蒸溜により、ブルーアガベの特性の際立ったフレッシュ&スムースなテキーラを生むことに徹している。
こうして生まれる象徴的な製品が「サウザブルー」であり、蒸溜までの工程ですでに明快なクラフト思想のもとに製造されているのだが、「オルニートス ブラックバレル」はさらに深く情熱的なつくりにより衝撃的ともいえるテキーラ・アネホの新たな 香味世界を創出した。

製品名に冠した、独自の蒸煮方法

サウザ社の農場

サウザ社の農場

さて、その香味世界をお伝えする前に、ブランド名にあるオルニートについて簡単に触れさせていただく。
原料であるブルーアガベ(竜舌蘭の一種)の地下茎、ピニャを仕込むときに、一般的にはピニャを切り割る程度で、それをまるごとバスタブのような大鍋に入れてグツグツ煮る。これを圧搾してジュースを得るので、アガベ繊維に由来する不要なエグ味のある成分まで抽出してしまうことになる。
サウザ社には独自の製法がる。採れたてのピニャをシュレッダーで細かくし、さらに粉砕してから85度の温水を混ぜてアガベジュースをつくる。それを圧力タンク内で120度の蒸気によって加水分解して糖化を促す。
ブルーアガベの収穫

ブルーアガベの収穫

Hornitoの語源には暖めるとか、熱くなる、といった意味があるらしい。製品名のオルニートスはサウザ社の創業者ドン・セノビオ・サウザの開発した製法、クッカーによる蒸煮方法を称えたものらしい。
では次ページで「サウザ オルニートス ブラックバレル」の3回樽熟成による香味世界をお伝えする。(次ページにつづく)
 
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