respect for nature
こちらのお庭は、昨年・第17回ショウのコンテストでガーデン部門大賞を受賞された「シツラエ」の村田康行氏によるものです。テーマは「自然への尊厳」。昨年の受賞作でも見られたように、人の営みを表現するハードはアーバンでありながら、それを取り囲むのは雑木や自然石で、里山を感じさせる風景なのが特徴的です。庭には、自然からの恩恵を受けるミツバチの巣箱も。
他とは趣の異なるガーデンを堪能したら、お待ちかねのメインガーデンを見てみましょう!
マルメゾン城バラの館
今回のメインガーデンは、吉谷桂子氏による「ジョセフィーヌが愛したマルメゾン城バラの館」です。ジョセフィーヌとは言わずもがな、かのナポレオンの妃ですが、稀代のプランツコレクターでもあったとか。珍しい植物を蒐集するだけでなくルドゥーテに細密画を描かせたのも皇妃ジョセフィーヌで、ゆえに「近代バラの母」と呼ばれている…というのは、一般の方々にはあまり知られていないことではないでしょうか。 ガーデンは、在りし日の華やかなりし帝政時代を彷彿とさせます。
しかし何時の世も盛者必衰、花にもいつか散る日が訪れることを彼らは知っていたでしょうか…。今年の花が終わっても、また翌年咲き誇るバラを愛し続けたジョセフィーヌ。もし彼女に子どもがいたら、バラの母にはなっていなかったのかもしれませんね。
さて気分を変えて、次ページはコンテスト作品をご紹介しましょう!