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島地保武『ありか』インタビュー!(3ページ目)

元ザ・フォーサイス・カンパニーの島地保武さんが、この春ラップ界の気鋭・環ROYさんとのタッグに挑戦! 愛知県芸術劇場を舞台に、新作『ありか』を発表します。ここでは、リハーサルにあたる島地さんにインタビュー! 作品創作の経緯と今後の展望についてお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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9年間在籍していたザ・フォーサイス・カンパニーを離れ、昨年夏から日本に活動の拠点を移しています。ゆくゆくは日本に戻ろうと考えていたのでしょうか?

島地>いつかは日本に帰ってこようとは思っていました。ただザ・フォーサイス・カンパニーがなくなったとき、ヨーロッパに残ることも考えました。他のカンパニーから誘われて行こうかと思ったりもした。けれど、結局日本に帰ってきた。

ザ・フォーサイス・カンパニーは事実上解散しました。現在はドレスデン・フランクフルト・ダンス・カンパニーと名前を変えて、ダンサーは全部入れ替わって、もちろんディレクターも変わって。マネージャーや裏方さんたちも半分くらい違うメンバーになっています。今フォーサイスはインスタレーションを手がけたりしていて、僕もフランクフルトで開催されたフォーサイス展を観に行きましたけど、素晴らしかったですよ。あとは世界中で彼の作品が売れてるから、本番前に行って監修を行ったりしています。

pH

 

いつか日本に戻るときが来たら、どこかの芸術監督になろうと思ってました。りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館のような劇場がもうひとつくらい日本にできて、僕が立候補するんだと。でも蓋を開けたら全然違いましたね。あれ、自分が最も望んでなかった方向に行きそうだな、これはマズイぞと。プロジェクトに参加しながら教えをしてお金を稼ぎ、自分の身体もあまりケアできずに、毎日スケジュールを自分で管理して、だんだん舞台に立つ回数も減っていき……、というのは一番避けたかった。でもそれが日本のダンス界の現状でもある。

ドイツに行く前、2~3年ですけど日本で活動していたので日本のダンス界の厳しさはわかってたつもり。でも実際帰ってくると、考える時間がないなって思う。すぐ明日がきちゃうし、次々いろいろなことがきちゃう。頑張ってはいても、日々の生活で大変というのが正直あります。このままだと2年が限度かもしれない。

向こうの生活は余裕はあるけど、管理はされてますよね。年間公演数は60回くらい。8ヶ月稼働して4ヶ月休み。休みの間は自主トレしたり、自分で公演をしたり、バカンスしたり。僕の場合はほぼ日本で公演をしてました。とにかくやりたくてやってた。

pH

 



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