世界遺産/アフリカ・オセアニアの世界遺産

マラケシュ旧市街/モロッコ(4ページ目)

世界最大の砂漠・サハラの北の果て、アトラス山脈の麓に位置するモロッコのオアシス都市マラケシュ。灰色の荒野と褐色の砂漠の果てに立つその都市は、水と緑にあふれる庭園・公園、イスラム装飾で覆われた宮殿やモスク、歌と掛け声に満ちた広場や市場で彩られ、古来、砂漠を渡る旅人たちを癒してきた。今回はモロッコ観光のハイライト、世界遺産「マラケシュ旧市街」を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

マラケシュ旧市街への道

バヒア宮殿の天井装飾

「光輝の宮殿」の異名を持つバヒア宮殿の天井装飾。寄木細工が本当に美しい

■エアー&ツアー情報
モロッコへの直行便はないので、パリやアムステルダム、ドバイ、ドーハなど、ヨーロッパやアジア諸都市を経由するのが一般的。モロッコ国内ではマラケシュに国際空港があるほか、ラバトやカサブランカ、フェズなどに入って国内を移動してもよい。格安航空券で15万円前後、ツアーは20万円前後から。

■周辺の世界遺産
直線距離で約100kmの位置に「アイット・ベン・ハドゥの集落」があり、マラケシュから日帰りツアーが出ている。100~200km圏内に「エッサウィラのメディナ[旧名モガドール]」「マサガン[アル・ジャジーダ]のポルトガル都市」がある。無理をすればエッサウィラの日帰りも可能。

フェズ周辺には「フェズ旧市街」「古都メクネス」と「ヴォルビリスの古代遺跡」という3件の世界遺産がある。また、首都ラバトには「ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都」がある。

マラケシュ旧市街のベストシーズン

スークの絨毯屋とジュラバ

スークの絨毯屋。おじさんが着ている服は映画『スター・ウォーズ』でジェダイが着ていたベルベル人の民族衣装ジュラバ

夏の平均最高気温は38度、平均最低気温は21度。冬は17度と5度。一年を通して日本より温暖で、特に冬の最高気温は東京より5~10度ほど高い。ただ、寒暖差が激しく、夜は日本と同程度まで冷え込むこともある。

雨が多いのは12~1月、4~5月だが、日本に比べて降水量は格段に少ない。特に心配する必要はないだろう。

世界遺産基本データ&リンク

マラケシュのメディナ

マラケシュのメディナ。一つひとつの通路やドアがとてもフォトジェニック

マラケシュのメディナ

こちらもメディナ

【世界遺産基本データ】
登録名称:マラケシュ旧市街
Medina of Marrakesh
国名:モロッコ
登録年と登録基準:1985年、文化遺産(i)(ii)(iv)(v)

【関連サイト】
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