クラウドサービスをビジネスに活用しよう
ネットワークの進化と共に登場してきたのがクラウドサービス
企業のシステム担当者も同様で自社サーバーを用意してシステムを構築すれば、導入するだけで何千万円もかかるケースが出てきます。また、従業員の増減があるとオーバースペックになったり、反対に性能が追いつかなくなる場合があります。必要な規模を柔軟に変更できるクラウドサービスは魅力的なのです。
以下で、クラウドサービスをどうビジネスに活用するかの基本から、具体的な活用方法までを紹介していきましょう。
ホームページがなければ機会損失に
名刺を受け取った相手が興味をもてば屋号や企業名で検索する時代
このとき検索結果に自社もしくは自分自身が出てこなければ、その後の行動になかなか移行しません。多くの人は名刺をもらってしばらくしてから「そういえばこんな人に会ったなぁ……」と思い出し、そのときは名刺なんて面倒で探さず、「こんな屋号だった」とまず検索。そこで見つかったホームページに電話番号やメールアドレスがあれば、その後の行動につながっていくのです。
この流れにのるためにも、ホームページは必須。ホームページを作成する場合、まずはパッケージ型のクラウドサービスがあり、これを利用してスタートすればいいのですが、慣れてくると自分好みのカスタマイズをしたくなりなります。そうなるとパッケージ型でない、他のクラウドサービスを選択することになります。
そもそもクラウドサービスを使う具体的なメリットは?
クラウドサービスを使うメリットは2つあり、1つは導入スピードが速いこと。自社サーバーを導入する場合、サーバーの選定、見積もり、発注、電源工事、搬入、導入、初期設定、サーバーOSのインストールなど、ケースによっては2・3ヶ月かかります。クラウドサービスの場合、既にサーバーはありサーバーOSも揃っているため、すぐにシステムをのせることができます。もう1つのメリットはBCP(事業継続計画)の観点。日本は地震大国で、サーバーが地震で倒れないようにサーバー室は免震構造にしなければなりません。もちろん、津波や火事にも備えなければなりません。サーバー代よりも環境整備にお金がかかります。クラウドサービス事業者のデーターセンターを活用すれば、免震構造などの環境が整備されているため対策は必要ありません。
クラウドサービスを使うデメリットは?
もちろん、デメリットもあります。1つはネットワーク経由でサーバーを活用するため、ネットワークがダウンすると業務が止まってしまうこと。業務を切り分けて最低限、人手をかけても継続して行う業務と犠牲にする業務とを切り分けておかなければなりません。もう1つのデメリットはコスト。月々のランニングコストがかかるため、長く活用していると自社でサーバーを導入するコストに比べて高くなりがち。ただし、自社サーバーの保守人件費やトラブル対応、サーバーOSのバージョンアップなども含めて考えると、クラウドサービスの方が実際は安価になります。
具体的なメリット、デメリットは理解できたでしょうか。次に実際、自社もしくは自分自身のホームページを立ち上げる際、ハードルが低く、簡単に作成するコツを紹介していきましょう。
クラウドでホームページを簡単作成! IDCFクラウドのテンプレート
自分好みにカスタマイズしたホームページを作りたい場合、ホームページ作成言語であるHTMLを覚えて自分で作ればいいのですが、これではさすがにハードルが高いですよね。オススメはブログを簡単に作ることができるWordPressで、今ではブログだけではなくホームページも作成することができます。しかも1つだけではなく複数のサイトを簡単に構築できるため、サービスごとにホームページを立ち上げることができます。
IDCFクラウドにはテンプレートが複数用意されており、WordPressの設定が簡単にできます。しかもクラウドサービスは、WordPress以外にさまざまなサービスを始めるときにも便利。
加えて、IDCFクラウドにはコミュニティテンプレートが用意されています。コミュニティテンプレートとは、自分が作ったテンプレートを他のユーザーも使えるように公開したもので、他のユーザーやパートナー企業が作成したテンプレートを自由に使うことができます。WordPressの設定も「KUSANAGI」という名前のテンプレートがあり、これで簡単に設定可能。しかも料金は月額ワンコイン「500円」です。
レンタルサーバーと違ってアクセス集中時にもダウンしない
ホームページの立ち上げに際して“レンタルサーバー”という選択をする人がいるかもしれませんが、レンタルサーバーの問題点が浮き彫りになるのは、アクセスが集中するとき。WordPressでサイトを立ち上げて、たとえばYahoo!ニュースで紹介されたり、有名芸能人ブログで取り上げられるとアクセスが集中します。レンタルサーバーは共有サーバーをみんなでシェアする形態のため、アクセスが集中するとダウンするときがあり、機会損失になってしまいます。また、レンタルサーバーは一般的に上位プランがあり変更することができますが、細かくプランが設定されておらず、いきなり大容量となり、オーバースペックでコストがかかることにもなりかねません。クラウドなら、ユーザーが必要なときに必要な分だけCPUやメモリなどを増減でき、サーバーも必要に応じて大きくすることができます(参考:レンタルサーバーとクラウドの違い)。
さらに、はてな社のMackerel(マカレル)というサーバー監視ツールが用意されており、負荷状況などをグラフで簡単に見ることができます。アクセス集中などの異常を見つけ通知してくれるため、迅速に対応できダウンを回避することができます。WordPressを構築する場合、このMackerel(マカレル)も月額ワンコイン「500円」の範囲内で利用でき、運用でもコスト面でも安心。
IDCFクラウドは世界最速レベルの約20秒で仮想サーバーを立ち上げることができます。 加えて国産クラウドサービスのため、データを日本国内で管理できて安心ですね。
また、クラウドサービスで心配になる点はサービスの永続性ですが、IDCフロンティアの親会社はYahoo! JAPANで、その点は心配がないでしょう。1つのアカウントで、仮想サーバーからオブジェクトストレージ、DNSなど、すべて利用できるのも便利です。
以上、いかがでしたでしょうか。クラウドサービスを上手に活用して、好きなときに必要なサービスだけを安心して利用して、お金も時間も賢く節約してください。
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IDCFクラウド取材協力:株式会社IDCフロンティア