通信教育の先駆けとされる「校外生制度」
中央大学は1885(明治18)年に英吉利(イギリス)法律学校として創設されました。創立者は初代校長となる増島六一郎のほか17名の少壮法律家たちです。創立者 増島六一郎
英吉利法律学校は、「イギリス法の全科を教授すること」「法律の書籍館を設けること」「日本語でイギリス法書籍を著述すること」を三大目的に掲げ、日本における司法制度の確立を目指しました。
講義は日本語で行なわれ、通学が困難な学生のために「校外生制度」を設け、講義内容を印刷した講義録が全国各地の学生に送られました。
創設4年後には校外生が3000人を超えており、これらの取り組みをもって、大学通信教育の先駆けといわれています。
難関国家試験における中央大学の確固たる実績
筆者が受験生だった約30年前、“弁護士を目指すなら中央大”といわれていたことを思い出します。実際、旧司法試験では、出身大学別の合格者数は1951年から1970年までは中央大学が1位を獲得していました。その後、東京大学をはじめ他大学の猛追もあり順位を下げましたが、それでもランキング・トップ5の常連校でした。
司法試験制度の見直しを受け2006年に行なわれた第一回目の新司法試験では、中央大学が合格者数1位に返り咲き、その後も2012年度、2015年度と1位の座を獲得しています。
また、司法試験だけでなく、難関といわれる公認会計士や税理士にも多くの人材を輩出しており、2014年度の合格者数実績では、公認会計士試験(第3位)、税理士試験(第1位)と不動の地位を築き上げています。
これらの実績は、学生自身の努力と実力の表れであることは明らかですが、学びを支援し成長を促す教育環境が中央大学には整っていることの証であるといえます。
中央大学に合格するには学生時代の継続的な努力が必要になりますが、意欲と目標がある受験生には充実した給付奨学金を励みにチャレンジして欲しいと思います。