奨学金、返済利率の算定方式と選ぶポイント

学費

多額な奨学金の借り入れには、利率の算定方法も重要なポイントになる


日本学生支援機構の奨学金を申し込む保護者から最も質問の多い項目が、有利子奨学金の返済利率の算定方式についてです。

実は、奨学金の利息は一般のローンと比べて特殊な仕組みとなっています。

今回は、そんな奨学金の返済利率の算定方式と、選ぶときのポイントについて分かりやすく解説いたします。

奨学金の上限利率

住宅ローンや教育ローンなど一般的なローンの返済利率はその時々の市場金利をもとに設定されます。市場金利とは、金融機関同士がお金の貸し借りをする時に適用される金利のことです。

日本学生支援機構奨学金の利率についても一般ローンとほぼ同様です。

ただ、大きく異なる点が、利率の上限が定められていることです。日本学生支援機構奨学金はどれだけ市場金利が上昇しても、その利率の上限は3.0%までに制限されています。

これが奨学金の利息の仕組みの第一の特徴です。

利率算定方法 は「固定方式」と「見直し方式」

日本学生支援機構奨学金では「利率固定方式」と「利率見直し方式」の2つの算定方式があり、奨学金申込時にいずれか一方を選択しなくてはなりません。
解説画像

有利子奨学金の返済利率の算定方式の内容


利率固定方式は、返済終了まで一定の利率が適用されます。利率見直し方式ではおおよそ5年ごとに利率が見直されることになっています。

数年前に機構に伺った時点では、8割の方が固定方式、2割の方が見直し方式を選択していたようです。

奨学金を借りて今年大学を卒業した人の適用利率をみると、固定方式0.16%、見直し方式0.10%となっています(2016年3月貸与終了者への適用利率)。

2015年度の利率をみると、見直しのほうが固定の5分の1程度の低さで推移していました。つまり、今なら見直しの方が得なのでしょうか?

実はそうとも言えないのです。続いて、その理由について解説いたします。