鎌倉の冬旅の魅力と見どころ

冬は観光という意味ではオフシーズンですが、冬ならではの良さがあり、古都・鎌倉の散策にはとても良い季節です。

静かなお寺の境内で、ゆったりと庭に咲く花や仏像を拝観したり、大気の澄み渡った冬ならではの雄大な景色を眺めたり。

冬の鎌倉に色彩を添えるundefined鶴岡八幡宮の冬牡丹

冬の鎌倉に色彩を添える 鶴岡八幡宮の冬牡丹


雪化粧した鎌倉の街や古寺の伽藍(がらん)は、あたかも水墨画のようで美しく、晴天の日にちらちらと、まるで消えるために降っているような風花(かざはな)が舞う中を散歩するなんて、なんともロマンチックではありませんか。

鎌倉の冬旅の魅力を味わえる厳選4プランをお届けします。
冬の夜明けの海へ
冬ならではの絶景を眺めに
冬の花々と出会いに
冬の催事・イベントを見に

プラン1 冬の夜明けの海へ出かけてみる

冬の朝、夜明けとともに海に出かけます。江ノ電の「稲村ヶ崎」駅をおりて、途中、缶コーヒーを買って、手を温めながら海辺に着いたのが6:30ごろ。

海岸国道と江ノ島の灯

海岸国道と江ノ島の灯


西の方角を見ると、海岸国道と江ノ島の灯がキラキラと宝石のように輝いて見え、その向こうに富士山が、まだ眠るようにぼんやりとたたずんでいます。

東の空undefined夜明けの訪れ

東の空 夜明けの訪れ


東に目をやると、シルエットになった三浦半島の上の空が、少しずつ明るくなりはじめていました。夏の雄大な夜明けと異なり、冬の空のなんと寂しげな色をしていることか。

冠雪した富士山が神々しい姿を現す

冠雪した富士山が神々しい姿を現す


やがて、空が全体的に明るくなりはじめると、西の空に冠雪した富士山が神々しい姿を現しはじめます。

このまま、海辺を散歩していると、由比ヶ浜で、砂浜から水辺へ船を出す漁師さんたちに出会いました。
由比ヶ浜undefined出港する漁船

由比ヶ浜 出港する漁船


冬に鎌倉を訪れる際に注意が必要なのが、鎌倉の名産品として知られるシラス。1月~3月はシラスの禁漁期なので、生シラスを食べることができません。

プラン2 冬ならではの絶景を眺めに

大気が澄み渡り、地平線・水平線までも見渡せる冬は、絶景を眺めるチャンス!

周囲を海と山に囲まれた鎌倉には、いくつかのハイキングコースがあり、コースの途中には、絶景を楽しめる展望台があります。

鎌倉で絶景を楽しめるおすすめの展望台を3ヶ所ほどご紹介しましょう。

鎌倉のハイキングコースマップ

【パノラマ台】360度、遮るものがない絶景!

小さな展望台「パノラマ台」

小さな展望台「パノラマ台」


鎌倉市と逗子市の市境にまたがるハイランド住宅地のはずれに広がる「鎌倉市子ども自然ふれあいの森」。この自然豊かな森の小高い丘の頂上に設置されているのが、その名も「パノラマ台」という、木造の小さな展望台。

「パノラマ台」からの絶景。鎌倉の街並みと海を一望

「パノラマ台」からの絶景。鎌倉の街並みと海を一望


標高こそそれほど高くはありませんが、周囲の眺望を遮るものがほとんどなく、グルリ360度、鎌倉と逗子の街並みや海、そして、冬は富士山も一望することができます。

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■パノラマ台
アクセス:鎌倉駅または逗子駅よりハイランド循環バス 「夕陽台公園」下車徒歩10分
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関連記事:鎌倉で一度は見たい絶景の宝庫、衣張山ハイキング

【六国見山展望台】鎌倉を取り巻く峰々の雄大な眺望
六国見山展望台からの眺望。六国見山の名前の由来は、相模、武蔵、安房、上総、下総、伊豆の六国を見渡すことができたことから

六国見山展望台からの眺望。六国見山の名前の由来は、相模、武蔵、安房、上総、下総、伊豆の六国を見渡すことができたことから


鎌倉は南を海、それ以外の三方を山に囲まれた地形。鎌倉を囲む峰々の最も外側に位置する「六国見山展望台」からは、都心からそれほど遠くない鎌倉とは思えないような、雄大な眺望を楽しむことができます。

遠くに海が見え、中央にこんもり盛り上がって見えるのが源氏山。右のほうには稲村ヶ崎も見えます。

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■六国見山展望台
アクセス:大船駅東口よりバス「高野台」行、終点「高野台」で下車し、登山口よりハイキングコース経由約10分。北鎌倉側からの登山道もあり。
地図 → Googleマップ
関連記事:鎌倉も横浜も一望! 六国見山でお手軽ハイキング

【祇園山展望台】超手軽に楽しめる海の絶景
祇園山展望台からの眺望

祇園山展望台からの眺望


手軽に楽しめるのが魅力の鎌倉のハイキングコースの中でも、祇園山ハイキングコースは、鎌倉駅からほど近く、コースの距離が短いこともあり、運動靴さえあれば観光のついでに歩けるほど、超手軽なコース。

祇園山ハイキングコースで、もっとも景色が良いのは、祇園山山頂の展望台。海に近く、材木座と由比ヶ浜海岸を一望することができます。

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■祇園山展望台
アクセス:鎌倉駅東口から徒歩8分の八雲神社境内から石段を登って5分ほど。または、東勝寺跡から祇園山ハイキングコース経由。
地図 → Googleマップ
参考ページ:鎌倉紀行 祇園山ハイキングコース

プラン3 鎌倉のお寺の境内を彩る冬の花々と出会いに

鎌倉のお寺や神社では、四季を通じて様々な花を見ることができますが、さすがに真冬は花も少なくなります。しかしながら、まったく花がないかというとそうでもありません。

緑少ない中に静かに、凛として花を咲かせる真冬の花々を見に行ってみましょう。

【鶴岡八幡宮】冬牡丹
冬牡丹(鶴岡八幡宮)undefined1月上旬撮影

冬牡丹(鶴岡八幡宮) 1月上旬撮影


鶴岡八幡宮の源氏池のほとりには、約2000本の牡丹(ぼたん)を集める「神苑ぼたん庭園」があり、正月の初詣の頃から2月にかけて、冬牡丹(ぼたん)が大輪の花を咲かせます。

通常、牡丹は春先に花を咲かせますが、薦(こも)の覆いの中で花を咲かせる冬牡丹は世界的にも希少なものとのこと。

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■鶴岡八幡宮
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
アクセス:JR「鎌倉駅東口」徒歩10分
地図 → 鶴岡八幡宮ホームページ「交通案内」
ホームページ → 鶴岡八幡宮ホームページ

【浄智寺】蝋梅(ロウバイ)・水仙
蝋梅(浄智寺)undefined1月中旬撮影

蝋梅(浄智寺) 1月中旬撮影


蝋細工のような不思議な見た目の黄色い花をつける蝋梅(ロウバイ)。香りがとてもいいのですよね。北鎌倉の浄智寺には比較的大きな木があり、古寺の建物の茅葺き屋根によく映えます。

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■浄智寺
住所:鎌倉市山ノ内1402
アクセス:JR「北鎌倉駅」徒歩8分
地図 → Googleマップ
参考ページ → 鎌倉紀行 浄智寺

【瑞泉寺】水仙・福寿草
水仙(瑞泉寺)undefined2月上旬撮影

水仙(瑞泉寺) 2月上旬撮影


鎌倉を代表する「花の寺」瑞泉寺。水仙が陽だまりの中で日向ぼっこしています。なお、瑞泉寺は梅の名所としても知られますが、瑞泉寺の梅が咲き始めるのは、やや遅めで、だいたい3月に入ってから見頃を迎えます。

<DATA>
■瑞泉寺
住所:鎌倉市二階堂710
アクセス:JR「鎌倉駅東口」4番のりばから京急バス「大塔宮」行き「大塔宮」下車徒歩15分
地図 → 瑞泉寺ホームページ「地図・アクセス」
ホームページ → 瑞泉寺ホームページ

【海蔵寺】水仙・福寿草
福寿草(海蔵寺)undefined1月下旬撮影

福寿草(海蔵寺) 1月下旬撮影


海蔵寺も一年を通じて花が多く、いつ訪れてもお庭がきれいに手入れされていて、とても気持ちの良いお寺です。冬は水仙や福寿草などを見ることができます。福寿草の鮮やかな黄色がきれいですね。

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■海蔵寺
住所:鎌倉市扇ガ谷4-18-8
アクセス:JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅西口」徒歩20分
地図 → Googleマップ
参考ページ → 鎌倉紀行 海蔵寺

【江の島】チューリップ
冬の江ノ島を彩る冬咲きのチューリップ

冬の江ノ島を彩る冬咲きのチューリップ


『江の島 サムエル・コッキング苑』では、毎年1月上旬から2月の上旬にかけて、約2万本のチューリップが花を咲かせます(江の島ウィンターチューリップ)。球根を冷蔵保存し、春の到来を錯覚させて花を咲かせるのだそうです。

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■江の島 サムエル・コッキング苑
住所:藤沢市江の島2-3
アクセス:江ノ島電鉄江ノ島駅より徒歩約25分
地図 → 江の島 サムエル・コッキング苑ホームページ地図
ホームページ → 江の島 サムエル・コッキング苑ホームページ

このほか、梅というと早春の花のイメージですが、早いところでは1月下旬ともなれば咲き始めます。梅の見所については、下記の記事をご覧ください。

冬の鎌倉・江ノ島 梅の名所めぐりとイベント情報

プラン4 鎌倉の冬の祭事・イベントを見に

四季を通じて大小さまざまな祭事が行われる鎌倉。冬に行われる鎌倉らしい祭事をいくつかご紹介します。

【初えびす・本えびす(本覚寺)】
初えびす(本覚寺)undefined写真提供:鎌倉市観光協会

初えびす(本覚寺) 写真提供:鎌倉市観光協会


本覚寺は、鎌倉駅からほど近いお寺。境内には、「鎌倉・江の島七福神めぐり」でお参りする「夷(えびす)神」をまつる夷堂があります。

これにちなみ、正月三が日に開かれる「初えびす」と10日の「本えびす」は多くの人々でにぎわい、美しく着飾った福娘たちによって、縁起物が販売されます。

初えびす(本覚寺)

初えびす(本覚寺)


また、その隣では、本覚寺名物の御守り「にぎり福」が売られています。小さな粘土でできたこの御守りは、愛・健・財・学・福の5つの種類があり、一日一回祈りを込めて、てのひらでギュッと握るとご利益があるとされます。

にぎり福

にぎり福


手作りだから、一つ一つ表情が違うので、これは! と思うものを選んでみてください。

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■本覚寺
住所:鎌倉市小町1-12-12
アクセス:JR「鎌倉駅東口」徒歩3分
地図 → Googleマップ
参考ページ → 鎌倉紀行 本覚寺

【筆供養(荏柄天神社)】
筆供養(荏柄天神社)

筆供養(荏柄天神社)


鎌倉で学問の神様といえば、荏柄(えがら)天神社。受験シーズンは、多くの受験生でにぎわいます。

境内では、年明けて間もなくの毎年1月25日、古筆や鉛筆を燃やし、学力の向上と文字の上達を祈願する「筆供養」という行事が行われます。

この頃になると、朱色の社殿両側の紅白の梅が、少しずつほころびはじめます。日に日に近づく春の足音が聞こえるようです。

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■荏柄天神社
住所:鎌倉市二階堂74
アクセス:JR「鎌倉駅東口」4番のりばから京急バス「大塔宮」行き「天神前」下車徒歩1分
地図 → 鎌倉市役所観光商工課ホームページ 荏柄天神社
参考ページ → 鎌倉紀行 荏柄天神社

【大国祷会(長勝寺)】
大国祷会(長勝寺)

大国祷会(長勝寺)


長勝寺境内で、毎年、2月11日に行われるのが「大国祷会成満祭(だいこくとうえじょうまんさい)」。厳寒の空の下、日蓮宗の修行僧たちが頭から冷水を浴びる荒行は、鎌倉の冬の風物詩。

修行僧たちは前年の11月から千葉県の法華経寺で、100日間、1日2回の粥(かゆ)だけの食事と1日7回の水行による修行を終え、この日、長勝寺に戻り、国体安泰と世界平和を祈りながら、修行の仕上げを行うのです。

前のほうの列で見ていると、水しぶきが飛んできて、すごい迫力です!

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■長勝寺
住所:鎌倉市材木座2-12-17
アクセス:JR鎌倉駅よりバス緑ヶ丘入口行 「長勝寺」下車徒歩2分
地図 → Googleマップ
参考 → 鎌倉紀行 長勝寺

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