鎌倉・江ノ島七福神は、八福神めぐり?

大変ありがたいご利益があるとされる七福神たち

大変ありがたいご利益があるとされる七福神たち

今回ご紹介するのは、「鎌倉・江ノ島七福神めぐり」のコース。

七福神は、不老長寿、商売繁盛、裕福・財宝など、大変ありがたいご利益があるとされるので、新しい年の始まりのお正月にめぐる人が多いようです。「七福神めぐり」のコースは全国にありますが、「鎌倉・江ノ島七福神めぐり」では、以下のお寺・神社をめぐります。

浄智寺(布袋和尚)-鶴岡八幡宮(弁財天)-宝戒寺(毘沙門天)-妙隆寺(寿老人)-本覚寺(えびす)-長谷寺(大黒天)-御霊神社(福禄寿)-江島神社(弁財天)

こうしてみると、おやっ?と思われるかもしれないですね。そうなんです! 弁財天が、鶴岡八幡宮と江島神社の2ヶ所にいらっしゃるので、全部で8ヶ所の神様をめぐることになります。

ちなみに、最初のお寺・神社で、七福神めぐり専用の色紙や御朱印帳を購入し、各お寺・神社で御朱印をいただくと記念になるので、オススメします。

■鎌倉・江ノ島七福神めぐり地図
北鎌倉駅 → 浄智寺 → 鶴岡八幡宮 → 宝戒寺 → 妙隆寺 → 本覚寺 → 江ノ電鎌倉駅


江ノ電長谷駅 → 長谷寺 → 御霊神社 → 江ノ電長谷駅

 

北鎌倉の浄智寺からスタート

七福神めぐりは、どこからスタートしてもかまいませんが、今回は、北鎌倉の浄智寺からスタートして、次に鎌倉駅周辺の神社・お寺をめぐります。その後、江ノ電で長谷エリアに移動し、長谷寺と御霊(ごりょう)神社を参拝。そして、最後に江ノ島に向かいます。

さて、まずは北鎌倉駅から歩いて浄智寺を目指しましょう。
 
北鎌倉の浄智寺の山門

北鎌倉の浄智寺の山門


浄智寺は、鎌倉五山第四位のお寺。境内をぐるっと一周する拝観コースになっており、七福神の布袋和尚は、庫裏(くり)の裏手の洞穴の中に立っていらっしゃいます。

お腹のあたりをさするとご利益があるとされるので、お腹の辺りが黒くなっています。
 
ユーモラスな表情の浄智寺の布袋和尚。お腹をさするとご利益があるとされる

ユーモラスな表情の浄智寺の布袋和尚。お腹をさするとご利益があるとされる


布袋和尚は、昔の中国に実在したとされる禅僧で、予知能力にすぐれ、占いが必ず当たったことから、未来仏である弥勒(みろく)菩薩の化身ともいわれました。

「堪忍袋(かんにんぶくろ)」という大きな袋を背負っているのが特徴で、「堪忍袋の緒が切れる」ということわざは、布袋和尚に由来するもの。怒ると怖かったのかもしれませんね。
 

冬牡丹も見頃をむかえる鶴岡八幡宮

浄智寺から、鶴岡八幡宮までは、県道(鎌倉街道)をまっすぐに歩いて30分ほど。

有名な建長寺の前を通り、巨福呂(こぶくろ)坂トンネルを抜けて、しばらく行くと、右手に神奈川県立近代美術館の別館が見えてきます。

この先のカーブを曲がると、左手に鶴岡八幡宮の境内の杜(もり)が見えてきます。

鶴岡八幡宮は、鎌倉を代表する神社。初詣客の数も全国有数で、正月三が日は入場制限がかかることもしばしばです。
 
初詣客で混雑する鶴岡八幡宮境内

初詣客で混雑する鶴岡八幡宮境内


目指す七福神の弁財天は、境内の源氏池に浮かぶ島のひとつに、「旗上(はたあげ)弁財天」として、まつられています。

弁財天(弁天さま)は、七福神の中で、唯一の女性の神様。もとは、インドのサラスバティという河の神様で、美しい河の流れの音から発展し、音楽の神として信仰された歴史があります。

日本では、古くは「弁才天」と書かれましたが、次第に「弁財天」と書かれるようになり、財産の神としての性格が加わりました。

なお、鶴岡八幡宮には、鎌倉時代につくられた木造の「弁才天坐像」が伝わり、現在は、鶴岡八幡宮境内の「鎌倉国宝館」に寄託されています。

<DATA>
■鎌倉国宝館
住所:鎌倉市 雪ノ下2丁目1−1
アクセス:鎌倉駅から徒歩約12分
地図 → Googleマップ
参考 → 鎌倉市の文化施設 収蔵品紹介(彫刻)
 
冬牡丹

冬牡丹


正月の鶴岡八幡宮で、参拝者の目を楽しませてくれるのが、源氏池のほとりの「神苑ぼたん庭園」(入園料:500円)で大輪の花を咲かせる、冬牡丹(ぼたん)。

牡丹といえば、ふつうは春先に咲きますが、雪よけの薦(こも)の覆いの中で花を咲かせる冬牡丹は、大変めずらしいもの。見逃さないようにしましょう!
 

宝戒寺、妙隆寺、本覚寺をめぐる

鶴岡八幡宮の後は、宝戒寺(毘沙門天)、妙隆寺(寿老人)、本覚寺(えびす様)を順にめぐります。それぞれのお寺は距離が近いので、めぐるのにそんなに時間はかかりません。

本覚寺で、正月三が日に行われる「初えびす」と、10日に行われる「本えびす」は、正月の鎌倉のおすすめの行事。境内に特設されたお宝売り場で、美しく着飾った福娘たちによって縁起物が販売されます。
「初えびす」の様子

「初えびす」の様子


ちなみに、本覚寺の「夷堂(えびすどう)」には、武人のようなスタイルの「夷神」の像がまつられています。現在、我々が一般的に思い浮かべる「恵比寿様」といえば、鯛(たい)と釣竿を持つ姿の商業の神ですが、それとは全く異なるお姿に興味をひかれます。
 
本覚寺の「夷堂」

本覚寺の「夷堂」

 

江ノ電に乗って、長谷に向かいましょう!

長谷寺へは、江ノ電に乗って向かいます。鎌倉駅から長谷駅までは3駅、5分ほどで到着。

長谷寺には複数の大黒様がいらっしゃいます。歴史が古いのは、長谷寺境内に2015年10月にオープンした「観音ミュージアム」に収蔵されている大黒天像で、室町時代の応永19(1421)年の作と伝わります。この像は普段は非公開で、特別展のときなどに公開されます。(2018年12月29日~2019年2月11日の特別展で公開予定)
 
「出世大黒天」がまつられている大黒堂

「出世大黒天」がまつられている大黒堂


普段、七福神めぐりで参拝するのは、大黒堂にまつられている「出世大黒天」です。また、同じお堂にまつられているカラフルな彩色の「さわり大黒」が人気の様子。
 
人気の「さわり大黒」

人気の「さわり大黒」


さて、長谷寺のお参りが済んだら、次は、同じく長谷エリアの御霊神社へ向かいます。御霊神社は長谷寺のちょうど裏手にあります。

御霊神社では、毎年、9月18日に「面掛行列(めんかけぎょうれつ)」というお祭りが行われます。伎楽(ぎがく)に使われる面をつけた10人衆が長谷の街を練り歩く奇祭で、鎌倉の秋の風物詩になっています。
 
「面掛行列」で使われている福禄寿の面

「面掛行列」で使われている福禄寿の面


この祭りで使われる福禄寿の面が、七福神めぐりの福禄寿です。ふだんは、本殿右手の宝物庫に安置されており、社務所に申し出れば拝観させていただけます。
 

七福神めぐり 最後は江ノ島へ!

さあ、最後はふたたび江ノ電に乗って、江ノ島へ向かいましょう!

江ノ島に

まつられている江島神社(えのしまじんじゃ)は、辺津宮(へつのみや)、中津宮(なかつのみや)、奥津宮(おくつのみや)という三社から成っていますが、目指す弁天様がまつられているのは、辺津宮の境内。

「奉安殿」という六角のお堂の中に、源頼朝が寄進した八本の手を持つ「八臂(はっぴ)弁財天」と、「裸弁天」として知られる「妙音弁財天」が並んで安置されています。
 
「妙音弁財天」(写真提供:藤沢市観光協会)

「妙音弁財天」(写真提供:藤沢市観光協会)


妙音弁財天は、その名のとおり、音楽・芸能にご利益があるとされ、近江の竹生島、安芸の宮島と並び、「日本三大弁財天」の一つに数えられています。
 
江の島ウィンターチューリップ

江の島ウィンターチューリップ


なお、冬の江ノ島では、「江の島シーキャンドル」(展望灯台)などがライトアップされる『湘南の宝石』、12月下旬~1月下旬にかけて2万本のチューリップが花を咲かせる「江の島ウィンターチューリップ」など、様々なイベントも行われているので、ぜひ楽しんで帰ってください。
 
江の島シーキャンドルライトアップ

江の島シーキャンドルライトアップ


<DATA>
■江の島シーキャンドル
イルミネーションイベント『湘南の宝石』の情報はこちら
江の島イルミネーション『湘南の宝石』2018-19の見どころ
 

完成した御朱印の色紙

これで、七福神(八福神)を、すべてめぐることができました。御朱印の色紙も完成です。
 
完成した御朱印の色紙

完成した御朱印の色紙


なんだか、とってもご利益がありそうですね。今年は、いいことがたくさんあるといいな。

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