機能性オイル選び&使い方のコツ
n-3系が豊富なオイルは加熱しないで食べる
揚げ物や炒め物など、高温調理をしたい場合は、酸化に強いn-9系脂肪酸や不飽和脂肪酸の割合が高いオイルを選ぶという使い分けをします。
そしてもう1つ、オイルのバランスを考える時、注意したいことがあります。それは無意識に食べているオイルのこと。私たちは、調理油のように自分で意識して選んでいるオイルの他に、加工食品に含まれていているオイルも口にしています。この無意識に食べているオイルの内容によっては、いくら良いオイルを選んでみてもバランスが改善できないこともあります。オイル選びにこだわるなら、加工食品に含まれていているオイルの質についても注意してみましょう。
さらに、エゴマ・アマニ・チアシードなどのn-3系脂肪酸が豊富なオイルを選ぶときは、加工状態や加工方法にもこだわってみましょう。
・種そのまま
n-3系脂肪酸は、酸化の影響を受けやすいものです。でも、オイルではなく「種」の状態で買い、冷凍庫に入れておけば鮮度を保つことができます。食べる直前にすり潰せば、風味も吸収効率も良くなります。小さなすり鉢や、ゴマ用のミルなどを用意しておけば、意外と簡単です。
・圧搾抽出の製品
油を製造する方法として、一番ふくるから行われているのが低温圧搾(押しつぶして絞る)です。オイルが溶け出しやすいよう加熱して圧搾する高温圧搾もあります。量産されるサラダ油などは、溶媒抽出(化学的な処理で抽出される)されているものもありますが、n-3系脂肪酸や植物の持つ栄養素が一番失われていないのは低温圧搾のオイルです。ただ、量産ができないため原材料によっては価格もそれなり高くなります。
必ずしもこの方法でなければ効果が得られないというわけではありません。でも、美味しさと効果が最も引き出せる選び方として、知っておくとよいかも。
保存のコツ
光と熱を避けて冷蔵庫保存
・光、熱を避けて
すぐに使えるように……と、ついつい置きたくなる台所のコンロ横は1番悪い環境です。できれば熱と光から守ってくれる冷蔵庫や冷凍庫へ。それが無理なら、台所の涼しい場所を選び、光が当たらないようアルミホイルで容器を包みましょう。
・空気を避けて
空気を避けるといっても、瓶などの場合、空気を抜くことはできませんよね。ですから、空気に触れている時間を少なくするために、小さいサイズで買って短期間で使い切りましょう。どうしてもお得な大容量で買いたい場合は、使う前に小分けして、保存分は冷凍庫か冷蔵庫へ。それが面倒な人には、空気が入らない二重密閉ボトル入りの製品も登場しています。
選び方から使い方まで、色々なコツがありますが、オイルを上手に取り入れれば美しさも健康もレベルアップできそうです。自分のライフスタイルに合ったオイルを探してみてくださいね。