家計のダイエットをメンタル面から成功させる方法
家計のダイエットをメンタル面から成功させるポイントは?
■その1:節約をする目的と目標の設定
「節約は、何のためのするのか?(目的) どのくらいしなければならないのか?(目標)」を考えるとき、究極的には、その人が望むライフプランが資金面で実現できることと言えるでしょう。つまり、臨む人生をライフプランとして描き、それをマネープランに落とし込んでみます。マネープランに落とし込んだとき、例えば、マイホーム購入のために頭金を500万円準備するとした場合に、頭金を貯めるための支出を削減(節約)する目標が定まります。
また、人生全体の収支を見たときに、「老後もう少しお金を貯めておいた方が安心できる」、ということで、今、いくら節約しておけば、老後安心できるかということを基準に節約の目標を設定することができます。望むライフプランを実現し、幸せな人生を送るという大きな目的があれば、節約を続けることに意味を持たせることができます。
●家計の「見える化」で、安心マネープラン
■その2:正しい節約の方法を考える
節約というと、とにかく、家計のムダをなくし、支出を減らすというイメージを持たれる方が多いのではないかと思います。けれども、本来は、節約という言葉を使うのではなく、「家計の見直し(リストラ)」という言葉を使った方が良いかもしれません。「家計の見直し」とは、今のライフスタイルやお金の使い方を見直して、優先順位を決めて、家計に入ってくるお金に対し、どのようにそれを使って行くかをリストラ(再構築)することです。具体的な家計の見直しの方法は、関連するコラムをいくつか書いていますので、そちらを参照ください。
●人生の支出を減らす、3つのポイント
●家計の見直しの4つの着眼点「ECRS」とは?
●消費税アップに負けない家計戦略
●「4つの口座」で貯まる!家計管理術
節約の失敗は、ストレスに原因がある点を考えると、「ガマンしない」(欲しいものをガマンしすぎない)、「手間がかからない」(手間と時間のかかることはしない)、「習慣化しやすい」(節約の仕組みをつくる)、「効果が長続き」(固定費中心に見直す)、「効果が大きいもの」(支出項目の多いもの)の5つがキーワードになります。
■その3:パートナー、家族で取り組み成果を共に喜ぶ
人には、誰かから認められたいという「承認欲求」があると書きました。節約は、パートナーと家族で取り組むことが大切だと、よく言われています。これは、お互いに協力して取り組み、その成果を共有することで、「他者承認」、「自己承認」を得ていることになります。難しいことは抜きにしても、人生を共に歩むパートナー、家族で協力して節約を行い、時には、その成果をご褒美として外食したり、旅行に行ったりしながら、生活を楽しむと良いでしょう。
節約が上手くいかないと感じたときに、自身のメンタル面の変化に注目してみると、節約への意識が変わり、節約と上手に付き合うことができるようになるでしょう。
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