2018年を振り返ってみて、今年の初めに立てた目標は達成できましたか? 忙しく日々の生活をしているうちに、「アッという間に1年が過ぎてしまった……」と後悔している人も多いのではないかと思います。そこで今回は、2019年こそ、後悔しないための2人の幸せ計画作りについてご紹介します。

 
「今年も1年、アッという間だったね」「平穏無事に過ごせたけれど、何か忘れているような気がする……」

「今年も1年、アッという間だったね」「平穏無事に過ごせたけれど、何か忘れているような気がする……」



以前の記事「家計も資産の棚卸しをしてみよう!」では、「家計でも会社の決算にならって、1年を振り返り棚卸しをしてみましょう」という内容を書きました。もう、家計の棚卸しは済みましたか? まだの方は今回の記事を読む前にぜひ実践をしてくださいね。今回は、ガイド平野が作った「3つの資産運用シート」を使って、2人の幸せを実現するための計画の立て方を紹介します。正月休みに、2人でチャレンジしてみてください。
 

今年1年の目標の達成度を振りかえってみよう!

■2018年お正月の共働き夫婦の会話
共働きのユタカさんとサナエさんが今年のお正月休みにした夫婦の会話です。
ユタカ:
「今年1年、充実した良い年にしたいね!」
サナエ:
「良い年にするにはきちんと目標を決めなきゃ駄目って、本によく書いてあるわよ。」
ユタカ:
「そうだね。」「ボクの場合、最近、生活が不規則だから健康に気をつけたいね。」
「それに運動不足気味だから、何か運動でもしようかな……。」
サナエ:
「それはいいわね。ユタカさん、最近、お腹が出てきたから、ちょっと心配していたの。」
ユタカ:
「キミの今年の目標は?」
サナエ:
「そうね。今年は、本格的に英会話の勉強をしたいわ。キャリアアップにもなるかしら……。」

■2018年の年末の夫婦の会話
そして、2018年の年の瀬も迫ったある日のユタカさんと、サナエさんの会話です。
ユタカ:
「今年もアッという間に1年が経ったねぇ……。」
サナエ:
「そうね、毎年、この時期になると1年が経つのがホント早く感じるわね。」
ユタカ:
「今年も、平穏無事で、あまり変わりばえのしない年だったね。」
サナエ:
「そうね。」「そう言えば、今年は、運動をするとか言っていたけれど、最近また太ったわね。」
ユタカ:
「(ドキッ)そうだね……。今年は、忙しかったからなぁ。運動なんてする暇なかったよ。」「ところで、キミはどうなの?」
サナエ:
「(沈黙)……。どんな目標を立てていたかしら……。」

■今年の初めに立てた目標を思い出せない……
ちょっとわざとらしい夫婦の会話の事例を出しましたが、皆さんにも少し身に覚えのある話ではないでしょうか? お正月のちょっとした夫婦の会話の中に「今年はどうする(したい)」といった、新年の目標について話題にすることが多いのではないかと思います。けれども、忙しい日々を過ごすうちに、年初に立てた目標も次第に忘れ、気が付いたら年末になってしまい、ちょっと後悔するといった経験もあるでしょう。

そんな2人のためにガイド平野が作成した「3つの資産運用シート」を活用して、2人の幸せライフプラン実現に役に立てて頂きたいと思います。
 

「3つの資産」運用プランシートで幸せ実現

手帳
目標は口に出しただけでは実現しない!きちんと紙に書きとめよう!
■目標は、口に出すだけでは実現しない!
ユタカさんとサナエさんカップルのように、年初に今年の目標を話し合っても、なかなか目標を達成することが難しいのが現実です。目標が達成できない要因はさまざま考えられますが、最も多いケースは、目標決めが口だけで、その場限りになってしまっていることです。2人で目標を話し合っている時は、気持ちは盛り上がっていますが、翌日になると現実の生活に戻り、前日の高揚感は冷めてしまいます。

2人の目標を実現するためには、口先だけにならないように、計画としてきちんと紙に書きとめ、常に見えるようにしておかなければなりません。昔、小学校の頃に夏休みの計画表を書いた記憶があるのではないでしょうか。その時、100%とまでは行かないけれどもほぼ計画通りに進められた体験があるのではないかと思います。それは、きちんと計画表を紙に書き、常にそれを目の届くところに置いていたからこそ、実現できたのだと思います。そこで、2人の目標が一目でわかるように「3つの資産運用シート」を用意しました。

<2人と家族の「3つの資産」運用プランシート>
 
3つの資産運用シート  ※ガイド平野が作成(クリックすると大きくなります)

3つの資産運用シート  ※ガイド平野が作成(クリックすると大きくなります)
 

■「3つの資産」に沿って記述する
それでは、「3つの資産運用シート」を見てみましょう(画面の図表をクリックすると大きくなります)。「3つの資産運用シート」では、「経済的資産」「健康資産」「社会的資産」に分けて、それぞれ目標を記述していきます。「経済的資産」では、収入や資産運用の目標を記述します。「健康資産」では、心と体の健康についての目標を記述します。「社会的資産」では、キャリアプランやコミュニティへの参加などの目標を記述します。来年の目標と計画を書く前に、まずは今年を振り返り、「3つの資産」ごとにしたことを書いてみましょう。

※「3つの資産」について詳しくは、「注目の3つの資産で2人の幸せ実現!」をご参照ください。

■2人で一緒に記述する
「3つの資産運用シート」では、「夫のプラン」「妻のプラン」の項目があり、それぞれが「3つの資産」について目標を記述できるようになっています。これは、夫婦2人で同じシートに記述するためです。一つのシートに書くことによって、夫婦でお互いの働き方や健康、社会とのつながりに関する考え方を共有すると同時に、時には協力したりすることができるようになります。

■来年の目標を記述する
今年の棚卸しをした後は、いよいよ来年の目標を記述します。この時、重要なことは、具体的な行動まで記述するということです。例えば、先のユタカさんの「健康に気をつける」という目標を掲げた場合、「健康を維持するために、スポーツジムに週2回通う」といったように、「健康資産」の欄に目標を達成するための行動まで記述します。サナエさんの場合も、「キャリアアップのために、英会話スクールに通う」と「社会的資産」の欄に記述します。

■マネープランを記述する
目標を達成するための具体的な行動に対し、きちんと家計の中で予算化されていないと実行に移すことができず、結局、目標が実現できずに終わってしまいます。

そこで、目標を達成するための行動まで記述したら、次は、その行動を実現するための費用を家計の中から予算化しましょう。そのために、マネープランの欄に2人の収入と支出について大まかに把握できるようになっています。今年の家計の収支をベースに新たに目標を実現するための行動にかかる費用を予算計上してみます。例えば、ユタカさんのスポーツジムにかかる費用、サナエさんの英会話スクールの費用などです。

ここで、家計の出費が増えてしまい赤字になってしまうという問題が生じたとします。その場合、健康を維持するための手段をスポーツジムではなく他の方法に代える、家計のムダを省いて費用を賄うなど、夫婦で相談しながら方向修正します。

■5年後、10年後、○年後を記述する
来年の目標を記述したら、今度は、5年後、10年度、○年後といった、少し長いスパンで考えてみて、目標を記述します。初めは漠然とした目標しか思い浮かばないかもしれませんが、とりあえず記述しておきます。

■初めはなかなか書けないけれど、書き始めると次第に埋まってくる
「3つの資産運用シート」を見て、多くの方は、「こんなに書くのは大変だ」と思われるでしょう。実際に書き始めると、すぐに空欄を埋められる人は少ないと思います。けれども、書けるところから少しずつ埋めていくと、また、次の空欄が埋まるというように、連鎖的に書けるところが増えていきます。そして、2人の5年後、10年後、○年後の夢や目標も埋まり、2人と家族のライフプランが完成します。

もし、○年後に実現させたい夢や目標が明確に決まっている場合は、少し記述の方法が異なります。○年後の夢や目標から、それを実現するために10年後の目標に設定し、更にそれを実現させるために5年後に設定するといったように、未来から現在に遡って記述していきます。
 

目標を実現するための「PDCAサイクル」

ここまで、「3つの資産運用シート」を用いて、1年の目標とライフプランの作り方について書きました。ここでは、「3つの資産運用シート」を用いて、2人の幸せを実現させていくための考え方についてご紹介します。

■計画を立てて実現するためには「PDCAサイクル」が重要
せっかく一生懸命、計画を立てても、実際に実行し目標を達成するのは難しいことです。そこで、企業が経営や業務を改善するために取り入れている「PDCAサイクル」というマネジメント手法を家計にも応用してみましょう。PDCAは、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(action)の頭文字を指し、そのプロセスを順に実施することを意味します。
 
<幸せ実現のための「PDCAサイクル」>
PDCAサイクル
※ガイド平野が作成

●P(Plan)……目標を設定して、それを実現する計画を立案する
「3つの資産運用シート」で目標の設定と具体的な行動計画を立て、行動計画が実現できるように家計の中から予算を確保します。例えば、「健康を維持するためにスポーツジムに週2回通う。その費用として、入会金5万円、年会費24万円を準備する。」

●D(Do)……計画を実施する
目標を実現するための行動計画を実施します。「スポーツジムに入会して、仕事帰りに通う。」

●C(Check)……計画の実施状況や効果を確認する
計画通りに行動計画が実施されているか確認する。「スポーツジムに入会したものの、最近、サボりがち。体重も少し増えた。」

●A(Action)……計画の継続的な改善や向上に向けた対策を実施する
計画通り進んでいない場合、その原因を探し、改善するための方法を検討する。「仕事が忙しくなってきて、仕事帰りに通えなくなった」→「休日、集中的にジムに行こう!」

夫婦2人で「3つの資産運用シート」を作成するのは、お互いに目標の達成状況・行動計画の実施状況を確認し合う意味もあるのです。一人で立てた計画は、途中で挫折してしまいがちですが、2人で一緒に立てた計画であれば、お互いに確認し合い、時には、励ましあって目標の実現に近づけていきます。

■目標を少しずつ大きくして幸せ度をアップ!
1年間の目標を「PDCAサイクル」を回しながら実現させたら、1年間の棚卸しを行い、そしてまた、次の年の目標を設定します。毎年の目標を確実に実現し続けることによって、翌年は更に高い目標を設定することができます。そうして、目標を達成し続けることによって、2人が望む高い目標に近づき、幸せ度が増していきます。
 
<「幸せ度」の成長イメージ>
PDCAサイクルと幸せの成長イメージ
※ガイド平野が作成

最後は、ちょっと概念的な話になってしまいました。要は、思い描いた夢や目標を実現するためには、きちんと計画を立て、計画を実行に移し、PDCAサイクルを回して確実にも目標を達成することです。初めは、小さな目標でも、目標を実現し続けることで、高い目標に向かって行く。そんなイメージを2人で共有しながら、幸せになるためのライフプランを実現して欲しいと思います。

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