リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

オンラインコミュニケーションにおけるリーダーの心得

今やパソコンとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでもコミュニケーションが図れる時代。チームのリーダーとして、全国、全世界に散らばった人を「チーム」としてまとめなければいけないケースは今後増えていくでしょう。今回はオンラインコミュニケーションにおけるリーダーの心構えを考えていきたいと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

オンラインコミュニケーションにおけるリーダーの心構え

オンラインでも対面でも、コミュニケーションの本質は同じです

オンラインでも対面でも、コミュニケーションの本質は同じです

今回はオンラインでのコミュニケーションにおけるリーダーとしての心構えを考えていきたいと思います。心構えをきちんと理解できれば、リーダーはもちろんメンバーの方でもオンライン上でプロジェクトをリードすることに繋がることでしょう。

リーダーとして、チームの成果を最大化するためには、以下の4つがポイントとなります。

ポイント1、チームのビジョンを共有する

皆さんはよく耳にされる“グループ”と“チーム”の違いは何かご存知ですか?
グループは群であり、無機質なものです。しかしながら、チームは何らかの目的を有し、血が通っているものです。

よって、チームである以上、リーダーはメンバーにチームの目的、それを具体化した目標、旗印を掲げ、メンバーと共有化すべく、事あるごとに発信することが必要です。リーダーとメンバーのマインドにおける温度差がないチームは強いものです。

ビジョンはチームのエンジンとなる部分であり、チームが結成された時、最初に着手すべきことはその明確化と共有化です。メンバーがワクワクするよう、文字のみならず、絵や図を用いて表現することは効果的です。グループウェアであれば、画面上の見えるところに常時掲げていくことは効果的でしょう。

ポイント2、各メンバーの特性の違いを受け入れ、尊重する

次に、リーダーは自分の考えを押し付けることなく、メンバーの意見を尊重する姿勢で取り組むことです。リーダーと各メンバー、メンバー同士が個々の能力や特性をまずは把握することです。それによって、リーダーのリーダーシップスタイルが決まることでしょう。

仕事そのもので関わる場合、人間関係で関わる場合、委任する場合など、メンバーの成熟度で関わり方が変わります。メールのコミュニケーションでも時々齟齬がありますが、そのような場合、相手に非を求める前に自分の解釈の仕方に問題がないかをまずはチェックすることです。不安な場合、解釈のズレがないよう、“ここはこのような意味ですね?”と問い掛けを用い、再確認することがよいでしょう。
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