キャリアビジョンを描く手順とは

ビジョンは能力・キャリア開発のエンジンです

ビジョンは能力・キャリア開発のエンジンです

ビジョンは理想像、目的地、在りたい姿を示します。具体的かつワクワクしたものが望まれます。きちんと自己認知をした上で的確なゴールを設定することがビジネスプロフェッショナルとして求められるのです。時系列で考えていきましょう。

1.過去~現在、2.現在、3.未来、現在~未来という手順です。

まず、過去~現在までを振り返り、自己の価値観や軸(行動の規範、拠りどころ)を確認します。次に、今現在の“強み・弱み”を能力と特性という視点で整理します。能力は基礎的で汎用的なものと専門的で実務的なものにわかれます。以上、きちんと自己認知をした上でいよいよ未来の理想像を明確化します。

未来ですが、最大で10年後、5年後、3年後、1年後という形、前倒しでイメージして下さい。目的地が明確になれば、あとはそこに辿り着くための戦略・アクションプランを策定し、実行・習慣化していくことです。

1. 価値観の棚卸し(過去~現在)

幼少期、小学校、中学校、高校、大学、社会人(20代)、社会人(30代)など、カテゴリー毎に、出会いと出来事成功体験と失敗体験という切り口で整理します。整理されたものから一番インパクトがあるものが今の価値観に繋がっていることがわかります。

2. 自分の能力と特性を知る(現在)

今という視点です。能力面での“強み・弱み”、性格面での“長所・短所”という形で整理されると良いでしょう。能力はOSとアプリケーションのように、基礎能力と実務能力に分けて整理することです。

3.ビジョンと戦略を策定する(未来、現在~未来)

きちんと棚卸しや整理をした上で、いよいよビジョンを策定します。ビジョンに数字が加わったものゴールといいますが、是非ともストレッチゴール(ジャンプして指先がぎりぎり届くイメージ)にしましょう。何故ならば、イメージしたものがMAXになってしまう性質だからです。

ビジョンを具体的かつ魅力的に描くには多面的に捉えることが必要です

ビジョンを具体的かつ魅力的に描くには多面的に捉えることが必要です

わかりやすい例として、現在、開催中のラグビーワールドカップで活躍した日本チームのヘッドコーチであるエディー・ジョーンズ氏は世界のトップレベルにある南アフリカやオーストラリアチームや日本のトップリーグでも指揮を執っていました。

世界との歴然としたレベルの差は体感できており、今大会までの3~4年間という時間的制約の中でベスト8というストレッチゴールを定め、そのレベル差を埋めるためのトレーニングメニューを綿密にプログラム化して妥協せずに徹底的に実行し歴史的な成果を出したのです。

キャリアビジョンを考える3つの視点とは

では、どのようにビジョンを明確化するのでしょうか?10年後の自分の未来をイメージしろと言われても中々筆が進まないものです。イメージを明確化するために3つの視点で考えてみましょう。それは、経済的な側面、社会的な側面、文化的な側面の3つです。

経済、社会、文化という3つの視点で、統合的な人間価値の向上を図るものです。成熟期を迎えた先進国である日本社会では、ワークライフバランスを実現することや企業と同様、個人も社会性が求められている点を踏まえた考え方です。

経済的な側面とはいかに稼ぐかという視点です。生きていくためには稼ぎが必要です。30歳であれば10年後の40歳の理想像です。どんな会社でどんな職位につき、年収はどのくらいか。どんな能力とどんな資格を保有しているかなどです。結果として、どんな場所でどんな間取りの家に住んで、どんな車に乗っているかを考えましょう。

社会的な側面とはいかに社会や世の中に役に立つかという視点です。キーワードはつながりです。上述の側面では会社(所属組織)とのつながりですが、それ以外では家族や友人、会社外、地域社会、国、世界とのつながりを意味します。企業と同様、個人もこれからは益々社会性が求められることでしょう。仕事を活かした上でのボランティアワークであるプロボノパラレルキャリアは新しい働き方でしょう。

文化的な側面とはいかに教養や見識を持っているかという視点です。グローバル時代においての卓越したリーダーはビジネスの成果以外でも、各ジャンルの古典的名著等に親しみ、全体像を把握した上で俯瞰的な判断をしていくものです。まず、リベラルアーツは世界の共通項であるという意識を持つことです。また、広い意味での健康やスポーツもこちらの側面に位置付け、理想像をイメージして、アクションプランを策定してください。


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