パラレルキャリアの背景

ネットワーク社会、新しい働き方が求められている

ネットワーク社会、新しい働き方が求められている

ここ数年、働き方革命が急速に進んでいます。グローバル化に伴い、これまでの量で稼ぐ働き方から、これからは質で稼ぐ働き方へ転換していくことでしょう。労働生産性の国際比較データを見ると、OECD加盟34カ国の中でみると第22位にあたり、改善傾向にはあるものの、先進諸国の中ではまだまだ低いと言えます。

就労形態の多様化、残業時間の圧縮、職能主義から職務主義への移行、女性・外国人・アクティブシニアの積極的な登用を中心とするダイバーシティーの推進、テレワークの推進と成果による評価等、様々な改革が推進されています。そのような潮流下で、パラレルキャリアという言葉が徐々に浸透してきました。

パラレルキャリアとは本業×社会活動

パラレルキャリアとは、ピーター・ドラッカー氏の著書『明日を支配するもの』にて提唱しているこれからの社会での生き方のひとつです。現在の仕事以外の仕事を持つことや非営利活動に参加することを指します。

近年のパラレルキャリアの論調は、軸足はあくまで本業の会社におき、社外活動であっても何らかの形で本業に結びつけることを意識し、社外との関わりを作ることを指す場合が多いものです。

この点が、本業と全く関係ない仕事を時間外に行う副業と異なる点です。パラレルキャリアを推奨することで、企業は社員の教育コストと時間を省いて、社員に新たなスキルを習得させることが可能になります。

私の知り合いで象徴的な人がいます。彼は40代前半で、日本を代表する大手企業のコーポレートユニバーシティーで組織変革とそれに伴う人材開発の仕事をしています。社会活動として、平日夜と週末の時間を利用して、経営や組織に関わる学会で中核的な人材として、組織運営および情報発信をし続けています。本業と社会活動がうまく連動していて、相乗効果を齎しています。このような「本業×社会活動」は今後の働き方の主流となることでしょう。