ストレッチ/ストレッチの基本

もっと知ろう! ストレッチの種類と定義(2ページ目)

ストレッチという言葉は、70年代から使われ始めた比較的新しい言葉だとご存知ですか? 静的ストレッチと動的ストレッチの違いは何でしょうか? 一言にストレッチと言っても、奥が深いんです!

森 和世

執筆者:森 和世

エクササイズガイド

ストレッチの種類と定義

ストレッチの種類は意外と多い! 自分に合った方法を見つけましょう。

ストレッチの種類は意外と多い! 自分に合った方法を見つけましょう。

ストレッチをするにも、いろいろな方法があります。例えば、反動をつけずに伸ばす方法や、逆に反動をつけて伸ばす方法があります。のちほど詳しく説明しますが、なぜこのようにアプローチが違うのでしょうか。

それは、筋肉の構造に理由があります。筋肉には、伸び縮みした時に働く運動感覚器官「筋紡錘(きんぼうすい)」と呼ばれるセンサーがあります。これは、筋肉が伸ばされたり、これ以上伸ばされたら切れる! と判断する役割があります。このセンサーが働き、結果として筋肉が反射的に(つまり意思とは関係なく)収縮します。この動きを「伸張反射」あるいは「伸展反射」と呼びます。つまり、ゆっくりと筋肉を伸ばすのは「伸張反射」を防ぐためなのです。では、いつどのようにストレッチをすれば効果的なのか?を具体的にご紹介します。
  • スタティック(静的)ストレッチ
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    特徴:一般的にストレッチと言われる方法。反動をつけずに筋肉を伸ばした状態を30秒-60秒キープする。
    長所:運動経験が浅い、または運動不足の人でもトライしやすい。また、場所も選ばすいつでも出来き、筋肉痛になりにくい。
    短所:競技前にウォームアップとして行うと、筋が弛緩し力が発揮しずらくなる場合がある。
    用途:ウォームアップ・クールダウン・寝起きや寝る前のストレッチ
     
  • ダイナミック(動的)ストレッチ
     特徴:ゆっくりとしたリズムで行うストレッチ。関節を繰り返し動かし、ターゲットにした筋肉の伸張と収縮を繰り返す方法。
    長所:ウォーミングアップとして、全身の筋温を上昇させる。
    短所:適切に行えば期待した効果を得られるが、やり方によっては筋や腱を痛める可能性がある。
    用途:主に運動直前のウォームアップ。
     
  • バリスティックストレッチ
    特徴:反動をつけリズミカルに繰り返し行う準備運動。いわゆる柔軟体操や、ラジオ体操がこれに相当する。
    長所:適切に行えば、十分に柔軟性を養える。
    短所:大きな力が筋や腱に働くため、筋線維や毛細血管を傷つける可能性がある。
    用途:競技スポーツのパフォーマンス向上。
     
  • PNFストレッチ(固有受容性神経筋促通法)
    特徴:パートナーの助けを借り、徒手抵抗によるトレーニングとストレッチを組み合わせたもの。リハビリテーション医学の手法として1940年代にアメリカの医師によって開発された。
    長所:短時間で可動範囲を広げることが可能。
    短所:専門の知識を持った人の指導のもとで受けなくてはいけない。
    用途:競技前のウォームアップ。リハビリテーションとして。

    いかがですか? 一般的にストレッチと言っても、様々な方法や用途があるのに驚かれたことでしょう。目的にあった正しい方法でストレッチすれば、エクササイズや競技のパフォーマンス向上にもつながるかもしれません。ぜひいろいろと実際に試して、自分にあったストレッチを見つけて下さいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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