話題だけで選ばない良質なココナッツオイルとは？(2ページ目)

ココナッツオイルは何故良いのか

■ココナッツオイルの栄養価

ココナッツの代表的な栄養価はミネラルである鉄分、カリウム、マグネシウム、葉酸を含むビタミンと豊富な食物繊維です。

鉄分や葉酸は貧血予防に、カリウムは高血圧やむくみ予防に、マグネシウムは動脈硬化や高血圧の予防、血糖値の改善に効果があります。また豊富に含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、美容にも効果大です。そして食物繊維は便秘予防の他、生活習慣病の予防にも効果的です。


■中鎖脂肪酸の絶大な効果とは？

ココナッツオイルの主な成分は脂肪です。脂肪は3大栄養素の一つで大切なエネルギー源として機能します。またココナッツオイルは細胞膜やホルモンなど、体を作る成分として機能する需要な役割を果たします。そして注目したいのは、主成分である脂肪の分類が、中鎖脂肪酸で構成されているということです。
一般的な植物油や牛肉や豚肉、鶏皮から出る油に多く含まれる長鎖脂肪酸に比べ、この中鎖脂肪酸は約4倍の吸収スピードを持ち、代謝までに掛かる時間は約10倍速いと言われています。また、その代謝経路も特別で、小腸からダイレクトに肝臓に運ばれ、血糖値の上昇を伴うことなく効率良くエネルギーへと変換されます。
つまりココナッツオイルは体に入れた後、体脂肪として蓄積されずらく、エネルギーとして素早く燃焼されやすい、ということです。

また中鎖脂肪酸は母乳にも含まれる天然成分のラウリン酸を多く含んでいます。赤ちゃんがエネルギーを素早く吸収できるのはこの働きによるもので、成人の体でも素早く効率的に吸収し、エネルギー代謝をしてくれます。中鎖脂肪酸は脂肪が体内に蓄積されないと言われているのはこの為なのです。
また医療でも使用されるほどの優れた抗菌作用があり、免疫力の向上にも優れています。

また脳にエネルギーを供給する為の物質、ケトン体の効果も期待できます。ケトン体は中鎖脂肪酸が肝臓で分解される際に、ブドウ糖に代わって効率よく作り出すことができる物質です。筋肉や内臓の他、脳にとても良く働きかける栄養素になる為、認知症、アルツハイマーの予防に効果があるという研究結果も出ているそうです。