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ホームパーティーの手土産マナー、こんな時どうする?(2ページ目)

ホームパーティーの手土産は悩みのひとつ。良かれと思ったことが裏目に出てはいけません。どんな選び方をすればいいのか、状況に応じて考えてみました。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

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持ち寄りor手料理でもてなし

せっかくの手料理を邪魔しないことが大切です

せっかくの手料理。メニュー構成を邪魔しないことが大切です

持ち寄りの場合には、品物が重複しないよう、参加者同士で調整するか、主催者に割り振ってもらうと良いでしょう。手作りか市販かは、集まる面子によって判断します。

意外と失敗しやすいのが、主催者が手作りでもてなしてくれる場合です。大概、メニュー構成を考えて準備していますから、それを邪魔するような品物を持っていくのはタブー。とくに、手作りの料理を持っていくと、同席者がそちらを褒めたり、味を比較したりすることになるので、主催者の気に障ることも。良かれと思って手作りデザートを持参したら、最後の話題がデザートに集中し、主催者の面子を潰してしまったという話もよく耳にします。その場に出しても出さなくても良い飲み物(前頁参照)や、主催者の労をねぎらい、あとでゆっくり楽しんでいただけるようなものだと、失敗しないといわれています。

また、主催者の家族用に別の品を用意するのも気が利いています。


手ぶらで来てといわれたら

主催者に「手ぶらでお越しください」といわれたら、どうしたら良いのでしょう?そうはいっても、手ぶらで行くのは失礼だという意見もあれば、何も持っていかないほうが良いという意見もあります。これはどちらが正解というわけではなく、主催者や参加者の様子で判断したほうがよいでしょう。人には本音と建て前があり、凄く気にする人と気にしない人もいますから、答えは1つではありません。

もし何か持って行くとしても、主催者のご家族へというコンセプトにすると角が立ちません。手ぶらの方に配慮して、見えないところでお渡しする配慮も忘れずに。

また、とりあえず手ぶらで伺い、後日何か送って差し上げるのもスマートです。「おもてなしに感激したので、御礼の気落ちを表したくて」と伝えれば、喜びも増すと思います。


※ビジネスシーンはこちら 
■取引先で一目置かれる!気の利いた手土産のコツ 

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